世界選手権代表権及びW杯出場権を目指して競われた今大会。内山由綺(スポ3=東京・帝京)は段違い平行棒、平均台、ゆかの3種目に出場し、ゆか以外の2種目で2大会ぶりの決勝に駒を進めた。しかし決勝ではいずれもミスがでて、予選より大きく点を落とし表彰台は逃した。

 1日目の予選では久々に演技をまとめた。最初の段違い平行棒はここ2試合ミスが続いていた種目だが、目立つミスは高棒での回転の際に足先を引っ掛ける程度に留める。演技が噛み合わない要因となっていた移動技の連続は練習、本番共に成功。演技後は思わず「成長した」と零し、安堵の表情を浮かべた。次の平均台ではアクロバットでバランスを崩す場面がいくつか見られたが、最小限のミスで留める。8位以内に入ったことで、段違い平行棒と平均台で決勝進出が決まった。最後の種目、ゆかでは10位と惜しくも予選敗退になってしまったが演技の内容は悪くないもので、内山自身も「良かったと思います」と振り返った。

予選でゆかの演技を披露する内山

 2日目は段違い平行棒、平均台の順に演技を披露。男女の各種目が同時に行われていた1日目と変わって、1人ずつ名前をコールされ会場全員の視線を一身に受けての演技となるが「特に緊張はしなかった」と内山。しかし低棒からの移動技で「掴んだかと思ったが弾かれ」前に飛ばされる形で落下。その後勢いを失ったか、シュタルダーで上がりきれず支持姿勢に下りてきてしまう。終末技はまとめたが7位と悔しい結果となった。更に2種目目の平均台では最初の上がりでまさかの落下。このミスは内山にとって「そこで失敗するというのが頭になかった」という想定外の事態。気持ちを切り替えて演技を続けたが、アクロバットもそれぞれ堪える形に。また前後の開脚ジャンプではいつもよりも足の開きが甘く、最後の終末技で着地は止めたものの理想の演技とは遠い出来となった。


決勝で段違い平行棒の演技を終え、悔しげな表情を見せた内山

 満足のいく演技はできなかったが、それでも全日本個人総合選手権のときのような暗さはなかった。「自分の気持ちは正直すごく晴れやか」「試合って楽しいんだな」と試合後、前向きな言葉を紡いだ。夏の全日本大学選手権(インカレ)を楽しみにしたいところだ。

(記事 青柳香穂、写真 犬飼朋花、青柳香穂)

結果
段違い平行棒決勝
選手名結果(順位)
内山由綺(スポ3)12.266(7位)
平均台決勝
選手名結果(順位)
11.933(8位)
段違い平行棒予選
選手名結果(順位)
内山由綺(スポ3)13.766(3位)
平均台予選
選手名結果(順位)
内山由綺(スポ3)12.633(10位)
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