第25回関東女子リーグ戦
早大2-0
3-0
尚美学園大
【得点】
(早大)13’、81’村上真帆、45+1’、90+2’廣澤真穂、84’船木和夏
(尚美学園大)なし

 関東女子リーグ戦(関東リーグ)後期がついに開幕。ア式蹴球部女子(ア女)はアウェイで前期勝利した尚美学園大と対戦した。前半から主導権を握ると、CKのこぼれ球をMF村上真帆(スポ3=東京・十文字)が押し込み先制に成功。その後も攻撃の手を緩めず4点を追加した。課題である守備でも最後まで得点を許さずクリーンシートを達成。5−0の快勝で見事後期開幕戦を制した。

 DF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)、DF小林奈々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がスタメンに復帰し、4−4−2のフォーメーションで挑んだ今節。ア女は前半から相手ゴールへと迫る。2分、FW高橋雛(社1=兵庫・日ノ本学園)のパスを中央で受けたFW廣澤真穂(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)がシュートを放つが、これはGK正面。6分には中田のドリブル突破から、MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)がミドルシュートを狙うもゴール右上へと外れた。9分にはDFブラフシャーン(スポ1=スフィーダ世田谷FCユース)のクロスにMF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)が頭で合わせるも枠外へ。決定機を決められない時間帯が続いたが13分、CKから高瀬が精度の高いボールを供給すると、DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)がヘディングシュート。これは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれたが、こぼれ球を村上が押し込んだ。村上の今季初ゴールで幸先よく先制に成功したア女は、両サイドを広く使いながら追加点を狙いに行く。27分、高橋のパスを受けた中田が左サイドからクロスを供給。これに村上が反応したものの、決め切ることができない。29分には中盤でボールを奪取した高瀬からの縦パスに抜け出した廣澤がGKをかわしシュートを放ったが、惜しくも相手DFにブロックされる。38分にもCKから小林がヘディングシュートを狙ったが、枠外へと外れた。なかなか追加点を奪えなかったア女だったが前半アディショナルタイム、村上のスルーパスに抜け出した松本がエリア内に侵入しファーサイドの廣澤へラストパス。廣澤の放ったシュートは相手DFに当たりながらゴールに吸い込まれた。相手に決定機をつくらせなかったア女は、2点をリードし前半を終えた。


先制に成功し喜ぶ選手たち

 雨が降り始めた中、迎えた後半もア女のペースで試合が進む。54分、細かいパス回しで右サイドを崩すと、シャーンがクロスを供給。これはエリア内の松本には合わなかったものの、こぼれ球に反応したのは村上。豪快なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。「(前期は無得点だったので)ゴールから近い位置にいるように意識した。イメージ通り」と村上。前期無得点に終わった村上の2ゴール目で相手を突き放した。終始ボールを支配するア女だったが57分、FKのこぼれ球を拾われるとそのままミドルシュートを許す。しかしここは船木がヘディングでブロック。体を張ったディフェンスで得点を許さなかった。59分にもフリーでミドルシュートを浴びたが、これはゴール上へ。66分には自陣左サイドを崩されたものの、中田が落ち着いて対応した。なんとか難を逃れたア女。その後はFW土居明日香(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)がポストプレーで存在感を示すなど、交代選手も積極的に試合に絡んでいく。すると84分CKを獲得すると、MF中條結衣副将(スポ4=JFAアカデミー福島)からのボールに船木が反応し、高い打点から豪快なヘディングシュートをたたき込む。さらに終了間際には、MF阪本未周(スポ3=大阪・大商学園)のニアサイドへのクロスを廣澤が押し込んだ。最後まで攻め続け、5得点を奪い相手を圧倒したア女。最後まで相手に得点を許さず、後期開幕戦を見事白星で飾った。


スタメンに復帰し奮闘した中田

 「とにかく無失点で勝ちたかったので、その結果が出せてよかった」と高瀬。前期はクリーンシートがわずかに1試合と失点が多かったア女。後期は無失点をテーマに掲げる。「危ない場面もありましたが、そこもみんながしっかりケアできた」と中田が語るように、数少ないピンチでも集中力を切らさず。被シュート数を4本に抑えるなど安定したディフェンスラインを形成した。さらに攻撃面でもサイドからのクロスだけでなく、今節は縦パスを効果的に使うなどバリエーションが増えてきている。「みんないい状態でリーグ再開に臨めている」と高瀬は手応えを口にした。次節は前期唯一土を付けられた首位・群馬FCホワイトスター戦。勝ち点17で並んでいるだけに、必ず勝ち点3を獲得し単独首位に躍り出たいところだ。関東リーグ11連覇へ――。次節はア女の『真価』が問われる一戦となる。

(記事 永池隼人、写真 森迫雄介、菅沼恒輝)

※掲載が遅くなり、大変申し訳ありません


スターティングイレブン






早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK鈴木 佐和子スポ3浦和レッズレディースユース
DF中田 有紀スポ4兵庫・日ノ本学園
DF小林 菜々子スポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF35船木 和夏スポ1日テレ・メニーナ
DF36ブラフ シャーンスポ1スフィーダ世田谷FCユース
→77分源関 清花スポ4ちふれASエルフェン埼玉
MF◎8高瀬 はなスポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
→85分14田中 実夏スポ4セレッソ大阪堺レディース
MF10村上 真帆スポ3東京・十文字
→73分中條 結衣スポ4JFAアカデミー福島
MF11松本 茉奈加スポ3東京・十文字
→73分17阪本 未周スポ3大阪・大商学園
MF12並木 千夏スポ2静岡・藤枝順心
FW32高橋 雛社1兵庫・日ノ本学園
→65分30土居 明日香スポ4ちふれASエルフェン埼玉
FW34廣澤 真穂スポ1ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
リザーブ:GK16川端涼朱(スポ3)、DF27黒柳美裕(スポ2)、MF19桝田花蓮(スポ2)、FW18荻原優花(スポ3)
◎=ゲームキャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

コメント

MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――きょうの試合を振り返って

とにかく無失点で勝ちたかったので、その結果が出せてよかったです。

――攻撃では縦パスが多かった印象ですが

そうですね、これまでシュートが全然打てていなかったので。攻撃パターンとして縦パスが今回の相手には有効だという話がスカウティングでもあったので、そこは自分も含め意識してできたところかなと思います。

――サイドも広く使えていましたが

うまく落ちて時に空いているスペースにあげるという連携の部分で、けっこうきょうは声を掛け合いながらお互いを見ながらプレーできました。でも最後のパスの質はもっと上げないといけないと思うので、そう言った意味で前向きに捉えられるかなと思います。

――ビルドアップに関しては

ビルドアップは前期の不安材料だったのですが、この中断期間で徹底的に高めてきたというのは自信になりましたし、実際結果にも繋がったと思うのでそこはよかったかなと思います。

――後期のテーマである無失点をし開幕戦から達成できましたが

次に繋がる試合だったと思いますし、もちろんこれからも続けていくことが大事だと思います。次節は前期負けている相手なのでリベンジというかたちで必ず勝てるようにもう一度みんなで修正していければなと思います。

――高瀬選手自身調子がよかった印象ですが

そうですね、自分もそうですしみんないい状態でリーグ再開に臨めているのかなと思います。ユニバで抜ける子もいますが、チーム全員で戦っていけるという自信に繋がっていると思います。

DF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)

――きょうの後期開幕戦に向けて重点的に強化してきた部分は何ですか

自分も実習でチームを離れていて帰ってきたばかりなんですけれど、無失点で抑えるところにはもっとこだわらなければいけないなと思っていたので守備の部分はもちろん強化しました。それにプラスして攻撃のバリエーションも意識して練習を積んできました。

――久しぶりの実戦とのことですが、試合勘は問題ありませんでしたか

久しぶりでしたが、しっかり声掛け合いながら集中して90分間戦えたのかなと思います。

――先ほどおっしゃっていた無失点というところはクリアできましたが、その点についてどう評価していますか

危ない場面もありましたが、そこもみんながしっかりケアできたから無失点という結果になったので、後期は特にそういうところにこだわっていきたいです。

――攻撃面でも同サイドの松本選手と良い関係性で攻め上がっていた印象があります

相手のサイドバックが松っちゃん(松本)に対して食いついていたので、その分サイドのスペースが空いて、そこをうまく崩せた時は得点につながっていたと思うので、(これからも)そういうところを見て判断できればいいなと思います。

――次は前期で唯一土を付けられた群馬FCホワイトスターとの対戦になります

前回は負けてしまいましたが、それは気にしないでしっかり戦って無失点で終わりたいし、もっと攻撃の質も上げていきたいなと思います。

MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)

――試合を振り返って

後期の開幕戦で無失点勝利を目指していたので、それが達成できてよかったと思います。

――ボランチでのプレーでしたが

相手は2部から上がって来て勢いがあるという感じだったので、その勢いに飲まれないように、しっかり相手を揺さぶることは意識してやっていました。

――プレーで意識したことは

前期ではあまりシュートが打てず無得点だったので、今回はチャンスがあるならどんどんシュートを打つことや、シュートを打つために気持ちいつもよりも高い位置をとってシュートを打てる範囲のゴールから近い位置にいるように意識しました。

――2得点しましたが

どちらもイメージ通りというか、どちらもこぼれ球のシュートだったのでそこにいることが大事だなと改めて思いました。

――次節に向けて

ホワイトスター(群馬FCホワイトスター)には前回負けていて、得失点差で首位で折り返しているホワイトスターに勝つことで自力優勝が見えて来ると思うので、しっかり相手のスカウティングをして勝利を目指して頑張りたいと思います。