文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUEトーマス・ケネディに続いて決定的な補強に成功広島ドラゴンフライズは今日、熊本ヴォルターズから古野拓巳を、秋田ノーザンハピネッツから谷口大智を獲得したことを発表した。古野は26歳のポイントガード。今シーズ…

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

トーマス・ケネディに続いて決定的な補強に成功

広島ドラゴンフライズは今日、熊本ヴォルターズから古野拓巳を、秋田ノーザンハピネッツから谷口大智を獲得したことを発表した。

古野は26歳のポイントガード。今シーズンは11.7得点、7.3アシストを記録。スタッツだけでなくクラッチタイムの勝負強さも兼ね備えた、B2屈指の日本人スコアラーで、昇格のライバルである熊本から引き抜いたことは非常に大きい。

大卒から熊本で5年間プレーした生え抜きだが、今回初めて移籍することになり、「全力で『B2優勝』『B1昇格』に向けて挑む」と、新天地となる広島での飛躍を誓っている。

また谷口は洛南高を卒業後『スラムダンク奨学金』でアメリカに渡った29歳の日本人ビッグマン。bjリーグのラストシーズンから秋田に在籍し、201cm105kgの体格を生かして外国籍選手と渡り合ってきた。

「私にとって初めての移籍になりますが、不安よりも楽しみや『やってやろう!』という気持ちの方が大きいです。自分自身の目標としては、この1年、常にチャレンジャーとして挑みチームとしては、全員で目標の達成をしていきます」とクラブを通じてコメントを発表している。

広島はBリーグ1年目には入れ替え戦まで駒を進めるも勝ちきれず、続く2シーズンは昇格争いに最後まで残ることができなかった。経営基盤が強化された今夏に大規模なチーム刷新に着手。すでにB2得点王&MVPのトーマス・ケネディを獲得しており、今回はB2で最も優れたポイントガードの古野、外国籍選手の力をより引き出す谷口を加えたことで、ロスターは盤石なものに。個性豊かなタレントを組み合わせてチームにするのは簡単ではないが、少なくとも戦力的な面だけで見れば、広島はB2の中でも突出したチームとなった。