ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第7戦の決勝レースが8月6日、富士スピードウェイで開催され、#9武井真司が初の総合優勝を飾った。ポールポジションを獲得した#78近藤翼は予選で使用したユーズド、2番グリッドの#14三笠雄一はあえて…
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第7戦の決勝レースが8月6日、富士スピードウェイで開催され、#9武井真司が初の総合優勝を飾った。
ポールポジションを獲得した#78近藤翼は予選で使用したユーズド、2番グリッドの#14三笠雄一はあえて温存したニュータイヤと、対照的な戦略をとった2台は無難にスタートを切ったかに見えた。しかし2列目からスタートした#7星野敏がすぐさまフロントローの両車と並びかけるほどの鋭い出足を見せる。4番グリッドスタートの#9武井真司も#7星野に食らい付きトップの4台は団子状態で1コーナーに入るが勢い余った#7星野は5位にポジションダウンを喫した。
#78近藤はトップで2周目に突入するも、わずかに加速で勝る#14三笠がストレートエンドでアウトから#78近藤に並ぶ。そのまま2台は接触し、#14三笠は1コーナーでオーバーラン、そしてタイヤバーストを起こして早々とリタイヤとなる。この接触で左フロントタイヤにダメージを負った#78近藤はトップをキープするもペースが上がらず、後方からは徐々に#9武井が迫っていく。さらに#78近藤は4ラップに突入する頃、ジャンプスタートのジャッジが降り、ドライブスルーペナルティを課せられる。
6周目、ついに#9武井はヘアピンの進入で#78近藤を捉えトップに立つ。この周の最後に#78近藤がペナルティ消化のためピットレーンに入り#9武井の一人旅になるかと思われたが、予選から絶好調の#7星野が2秒弱のギャップで後ろからチャンスを伺う展開となる。レース中盤には1秒差に、そして残り3周となる頃には0.5秒にまで差を縮めた#7星野は14周目のダンロップコーナーでは#9武井とテール・トゥー・ノーズ状態に持ち込む。ファイナルラップの15周目にはコーナー進入で並びかけるがヘアピンのブレーキングで#7星野のミスを見逃さなかった#9武井は一気にマージンを築きゴール。オーバーオールクラスにエントリーして1年目にして、嬉しい初めての総合優勝を獲得した。
#9武井真司
#9武井真司
表彰式