文=丸山素行 写真=野口岳彦今年3月の全米短大選手権で準優勝校への入学で合意?昨年末のウインターカップで平均39.8得点を挙げ、桜丘高校を全国3位に導いた富永啓生。高校卒業後はアメリカに行くと宣言していた富永だが、その進学先はNJCAA(全…

文=丸山素行 写真=野口岳彦

今年3月の全米短大選手権で準優勝校への入学で合意?

昨年末のウインターカップで平均39.8得点を挙げ、桜丘高校を全国3位に導いた富永啓生。高校卒業後はアメリカに行くと宣言していた富永だが、その進学先はNJCAA(全米短大体育協会)1部所属のレンジャー短大に決まりそうだ。レンジャー短大からオファーを受けた富永はそれに合意したという。

レンジャー短大は昨年の全米短大選手権で準優勝している強豪校。日本のバスケ界において短大への進学は馴染みが薄いが、アメリカの場合、短大で経験を積んでから4年生大学に編入するケースは少なくない。過去には横浜ビー・コルセアーズの田渡凌や、秋田ノーザンハピネッツの谷口大智も同様の進路を取っている。NJCAAで目立ったアピールができれば、NCAA1部校に入学することも十分に可能で、今秋には8選手がNCAA1部校に編入予定と実績は十分だ。

レンジャー短大を率いるヘッドコーチは、かつてケンタッキー大やテキサス工科大などNCAA強豪校の指揮官を務めたビリー・ギリスピー。このまま続投となれば富永にとってカレッジ界の著名コーチから指導を受けられる貴重な経験となる。

富永は以前の取材で「NCAAの強豪校に行ってスタメンを取りたい」と目標を語っていた。レンジャー短大への進学は、「NBA選手になりたい」という大いなる夢への第一歩となる。

3月に高校を卒業した後はU22日本代表のスプリングキャンプに参加し、3x3のU23日本代表として国際大会に出場するなど、代表での活動が主になっていた富永だが、アメリカでの挑戦が間もなく始まろうとしている。