上位18艇が全日本個人選手権への出場権を得る今大会。各クラス出場艇数が100近い数となった中、470級から小倉晴太主将(法4=磯辺)の艇、スナイプ級からは朝倉史悠(商4=日大習志野)の艇が大舞台への切符をつかんだ。◆5・25〜6・9 関東…

 上位18艇が全日本個人選手権への出場権を得る今大会。各クラス出場艇数が100近い数となった中、470級から小倉晴太主将(法4=磯辺)の艇、スナイプ級からは朝倉史悠(商4=日大習志野)の艇が大舞台への切符をつかんだ。

◆5・25〜6・9 関東学生個人選手権(江の島ヨットハーバー) 
▼470級
 小倉・横井組――3位
 川口・鈴木組――19位
 今村・横山・坂本組――33位

齋藤・永田組――42位
 武井・坂本・久保田組――49位
 三上・小柴組――60位
▼スナイプ級
 朝倉・高瀬組――17位
 池田・二木組――25位
 長冨・江口・瀬ノ尾組――41位
 大場・冨永組――43位
 岡本・織田組――70位

 古野・溝口組――80位


 圧倒的な成績で470級をけん引したのは頼れる主将・小倉。「ペアに助けられた」(小倉)。同学年でプライベートでも仲がいいという横井駿(理工4=桐蔭学園)とペアを組んだことで抜群のチームワークを発揮。全てのレースを8位以内で帰ってくる安定した結果を残した。出場艇数が多く、見通しが難しい中でのレースにも「基本を忠実に」(小倉)。しっかりと風を読み、理想的なコースを展開。昨年度の4位を上回る3位での入賞を果たした。

 あと一歩で涙を飲んだ艇もあった。川口莉子(商2=長崎工)・鈴木健太(政経2=藤嶺藤沢)組は「思い切りやることができた」と自慢のスピードで飛ばすも19位で今大会を終了。18位までに入れば全日本への通過を果たせただけに「本当に悔しい」(川口)。初日こそ圏内に残っていたものの、2日目の第5レース以降好成績をキープすることができず。「来年は余裕の順位で全日本に行きたい」(川口)。課題のハンドリングを修正し、雪辱を果たす。


 スナイプ級では副将の朝倉・高瀬星都(理工2=平塚学園)組が全日本への切符を手にした。「焦ってしまった」という初日は不安定な風にも惑わされ、これまでの実績から見れば不本意な結果に。「自分自身最悪のスタート」(朝倉)から巻き返しを図りたい2日目は平常心を保つことを意識。いつも通りのレースをすれば必ず結果はついてくる。そう信じて臨み、見事通過圏内を守り抜いた。全日本の会場、蒲郡は昨秋行われたインカレで好成績を納めた相性のいい海面。「それ以上の結果を求めて行きたい」(朝倉)。今大会の挽回を果たすためにも、スタートからぶっちぎる。


 本線に駒を進めたのは2艇。結果だけみれば昨年度と同じだが「確実に成長している」(小倉)。初めてスキッパーとして出場した選手もいるなど、収穫したものは間違いなく大きい。全日本まで残り3ヶ月。さらなる成長を果たすため、チーム一丸となって夏を乗り越える。

[高野順平]

試合後のコメント
小倉主将
――3位入賞の最大の要因は。
 「2年前にも全日本に出場したペアで、同期ということもあり精神的にやりやすかったことです」

――昨年度からの成長を感じられたところはありますか。
 「去年はたまたま良かったという感じがありましたが、今年は合計8レースを消化して風もある状態の中、実力での入賞となったと思います」

――全日本への意気込みをお願いします

 「いつも通りを心がけて、優勝できるように準備します」

朝倉
――初日の結果はいかがでしたか。
 「風が安定しない中、自分も焦ってしまった部分もあり、最悪のスタートとなってしまいました」

――全日本への意気込みをお願いします。
 「会場の蒲郡では昨年のインカレでは安定した成績を収められてはいたので、今回は個人戦ということでそれ以上の結果を求めていきます」

川口
――今大会を振り返っていかがでしたか。
 「去年はこの大会には出ることができなかったので、今年は思い切ってやることができました。結果としてはギリギリ全日本に行くことができず悔しい思いをしたので、来年はもっと上の順位で余裕を持って全日本にいければと思います」