第39回全日本大学ソフトテニス王座決定戦が、北海道札幌市にある道立総合体育センターで二日間にわたり開催された。各地方からリーグを勝ち抜いてきた大学が集い、また大韓民国と中華台北からも熾烈な戦いを勝ち抜いてきた大学が大会に参加した。早大からは男子部が春季学生リーグにおいて出場権を獲得。大会1日目は予選Bブロックにおいて、福山平成大学と台北市立大学との総当たり戦となり、連勝で2日目に駒を進めた。

 第一試合の相手は中国地方代表の福山平成大学。五本勝負の先鋒を任された因京介(スポ4=石川・能登)・内田理玖(社3=三重)組は、「エール(交換)の中でやるので、緊張して力みが出たんですけど、勢いづけるためにも自分たちのテニスをしていこうと話して」(因)いたと、ゲームカウント4-1で、まずは先勝を挙げる。続くシングルスの高倉和毅(社2=東京・早実)もストレートで相手を下した。三番目に登場した内本隆文主将(スポ4=大阪・上宮)・上松俊貴(スポ3=岡山理大付)組も途中2ゲームを落とすが、迫力のあるプレーで相手を圧倒し、福山平成大学戦での勝利が確定。残りの2試合でも相手を寄せ付けることなく5-0で、まずは1勝を手にした。その後、約6時間以上の待機時間を経て、台北市立大学との試合に臨んだ。早大にオーダーの変更はなく、一番目は因・内田組。相手のバウンドが低いカットサービスに苦しみ、ダブル前衛で仕掛けてくる相手に押し込まれる展開が続いたが、なんとか耐え続けゲームカウントは3-2に。だが、若干の気の緩みを相手につけこまれ、ファイナルゲームをゲームポイント5-7で落とし惜敗。二本目の高倉のシングルスでは長いラリーが続く試合となった。高倉はミスのないストロークを展開し2ゲームを連取。しかし、ここから相手の集中力が上がったのか、相手も完璧なストロークをみせ、高倉が先にミスをしてしまう流れが続き3ゲームを連取されてしまう。それでも最後まで集中を切らさなかった高倉は、ファイナルゲームの末に相手を破り、後続に勢いをつけた。試合後に「高倉のおかげで中華台北には勝たせてもらった」(内本)と語った内本・上松組は、流れをそのままにストレート勝ちで圧勝。水木もカットボールや、長短をつけたボールで相手を揺さぶりゲームカウント4-2で下し、台北市立大学戦での勝利を確定させた。5番手で出場した長尾・松本組も、相手にマッチゲームまでもっていかれたが、驚異の巻き返しをみせ勝利し、余裕のある状態で二日目へと駒を進めた。


シングルスで活躍した高倉

 二日目の初戦は同志社大学。初戦で勝ち、勢いをつけたいところであったが、3ゲームを立て続けに落とし窮地に立たされる。だが「受け身のテニスになっていたのが一番よくなかったので、まずは攻めるように意識してやった」(因)と、ここから攻めるテニスを展開。すると、それに呼応するように内田のボレーが決まっていき、ゲームカウント4-3で逆転勝利。続く高倉は、二日目も長いラリーが続く展開であったが、集中力を切らすことなく勝ちきった。内本・上松組も一度つかんだ流れを相手に渡すことなくストレートで上岡・三輪組を下し、決勝へと駒を進めた。決勝の相手は福岡大学。今大会で先鋒として出続けた内田は「最初緊張したりして、固かったりしたんですけど、それでも試合重ねるごと緊張はほぐれていった」と、決勝戦では因とともに快勝すると、続く高倉も、ここでも集中力の高いプレーを見せ優勝へ王手をかけた。最後は大将ペアの内本・上松組が、相手をまったく寄せ付けることなく圧巻のプレーを披露し圧倒。見事王座四連覇を果たした。


優勝を決め、喜ぶ早大選手らと応援席

 内本は試合後、日ごろの練習の成果を発揮し優勝できたことに「ほっとした」と語った。しかし、すぐに「僕たちの最大の目標はインカレ奪還です」とも話し、結果に満足することなく最大の目標に突き進む決意をのぞかせた。明大や日体大などとの対戦がなく「楽に勝ててしまった」部分もあったと試合後に因が言うように、本当の真価が試されるのは目標とするインカレである。王座での四連覇により早大は「向かってこられる存在である」ことになるという主将は、インカレ奪還へ向けてチームとしての成長を誓った。


大会四連覇を果たした

(記事、写真 河合智史)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

コメント

内本隆文主将(スポ4=大阪・上宮)

――優勝して、今のお気持ちは

春リーグで準優勝という不甲斐ない結果でしたので、とにかく王座では優勝しようと思って練習していて、その成果がしっかり出せたので、ほっとしています。ですが、僕たちの最大の目標はインカレ奪還ですので、それに向けて練習にしっかり励んでいこうと思います。

――結果だけ見ると、すべて快勝のようにも見えますが、苦しかった場面などありましたか

僕自身の試合ではあんまりなかったんですけど、チームとしては中華台北の試合が一番苦しくて、1番に因・内田が負けて、2番に高倉がけっこう良い試合をして危なかったというのもあったので、まあそこで高倉がそこで負けていたら、本当に中華台北に負けてしまっていたかもしれないので、高倉のおかげで中華台北には勝たせてもらったと思っています。

――内本さん自身はとても調子が良い様にみえましたが

そうですね、僕自身調子は良くて、今回はインドアなので、アンダーからカットサーブで、雁行陣の陣形だけでなく、ダブル前衛など、いろいろな陣形が本番でできたので、自信にもなりましたし、もっと成長できるように頑張っていこうと思いました。

――次の東インカレにむけてお願いします

今回は春リーグと違って、選手と応援が一体となって勝てたなと、チームとして成長できたのが実感できたんですけど、まあこれから王座で優勝したので、東日本インカレ、インカレで向かってこられると思うので、ここで満足しないように、チームとしてしっかり成長できるように頑張ろうと思います。

因京将(スポ4=石川・能登)・内田理久(社3=三重)

――団体戦で一番を任されたのは初めてですか

 内田と組んではないですね。僕自身は1年生の頃は団体は一番で出ていたんですけど、久々ですね。エールの中でやるんで、緊張して力みが出たんですけど、勢いづけるためにも自分たちのテニスしていこうと話して頑張りました。

内田 初めてです。独特の緊張感で、エール交換している中で試合するという経験がなかったので、ちょっと最初緊張したりして、固かったりしたんですけど、それでも試合重ねるごと緊張はほぐれていった気がします。

――結果的に、台北市立大学戦での試合がチームとしても唯一の負けになりましたが、あの試合の敗因は今振り返って何だと思いますか

因 最初にカットサーブの返球がうまくできずに、レシーブゲームを落としてしまったところかなと思います。後半少しづつ対応できるようになったんですけど、前半相手のダブルフォワードにやられて、僕が結構カットで返せないところが多かったので、そこが一番の敗因かなと思います。

内田 序盤にレシーブゲームで落としてしまったというのが大きかったかなと思うんですけど、最後レシーブゲームとって、サービスゲーム行けるかなと思ったんですけど、そこで気が緩んで部分があって、とられてしまったところが大きかったと思います。(ゲームカウント)4-2で勝ち切れた試合だったかなと思います。

――同志社大学戦では、3ゲームとられた後から立て直し勝利しましたが、どこを変えたとかありましたか

因 特にこれといった作戦はなかったんですけど、自分たちのテニスができていなくて、相手に先に攻められていて、自分も攻めれていなくて、受け身のテニスになっていたのが一番よくなかったので、僕はまずは攻めるように意識してやっていたら、内田が決めてくれたので、そこの受け身の部分を変えたところですかね。

内田 最初、僕が相手の後衛にうまいようにやられていて、そこから0-3になり、このままの流れでいってしまったらやばいなと思っていたんですけど、そこは因さんがしっかり打ち込んでくれて助けてくれて、そこからまた流れが変わり、逆転して、ファイナルだったんですけど勝つことができたので、因さんに感謝しています。

――東インカレに向けて一言お願いします

因 今回は日体や明治といったライバルが出ていなかったんで、ちょっと楽に勝ててしまったんですけど、東日本インカレやインカレに向けては、日体や明治を倒さなければならないので、残り3週間しっかり練習して、東日本インカレは9ゲームなので、集中力を継続させて攻めのテニスができるように頑張りたいと思います。

内田 優勝はしたんですけど、目標はインカレを奪還することなので、今回満足せずに、東日本インカレで日体あ明治と戦うことになると思うんですけど、レベルの高い大学をしっかり倒せるように頑張りたいと思います。