肩の怪我により2月よりツアーを離れているマリア・シャラポワ(ロシア)が、「マヨルカ・オープン」(スペイン・マヨルカ島/6月17~23日/芝コート)で約4ヵ月半ぶりに実戦復帰する。WTA(女子テ…

肩の怪我により2月よりツアーを離れているマリア・シャラポワ(ロシア)が、「マヨルカ・オープン」(スペイン・マヨルカ島/6月17~23日/芝コート)で約4ヵ月半ぶりに実戦復帰する。WTA(女子テニス協会)によると、シャラポワは再びテニスができることの喜びを語っている。

シャラポワは今シーズン年始から3大会に出場。「全豪オープン」ではベスト16にまで進出した。しかし、肩を痛めツアーを離れた。その結果、年始には30位だったランキングも、現在85位にまで落ちている。

そのシャラポワは怪我した肩は良くなっているとした上で、「数ヵ月試合に出られないのはやはり辛いですね、色々なことができなくなるわけですから。でも肩のことを考えると、このマヨルカで大いに良い成績を出したいと思います。全ての試合がとても良いテストになるでしょうから」と、ツアー離脱中の苦しみを吐露する一方、前向きに語っている。

「誰でもそれぞれの浮き沈みや道のりがあると思います。私の人生において機会が与えられている全てのことについてもそうですが、それでもやはりテニスをすることからとても大きな喜びを感じます」

シャラポワが肩を痛めたのは、これが初めてではない。2008年には肩を手術した経験もあり、何度も悩まされてきた。ただ2012年には「全仏オープン」初制覇で生涯グランドスラムを達成し、世界1位に返り咲いたこともある。一方で2016年にはドーピング検査で陽性反応が出て、活動停止処分を受けるなど、浮き沈みの激しい選手生活を送っている。

「自分の選手生活を通して、物事はいつでも思い通りすぐに手に入るわけではないということを学びました。でもやっと手に入れた時には、もう最高の達成感が与えられます」

約4ヵ月半ぶりに実戦復帰するシャラポワが、ここからまた復活できるか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「サンクトペテルブルク・レディース・トロフィー」でのシャラポワ

(Photo by Mike Kireev/NurPhoto via Getty Images)