6月も中盤となり梅雨入りをしたものの、夏を彷彿とさせる気温となった16日に早大ラグビー部のジュニア春季オープン最終戦は行われた。相手は強豪の帝京大である。前半後半通して、終始帝京大Bが試合をリードし、合計7度ものトライを許してしまった。何度か早大Bにもチャンスが見受けられたが得点には繋げられず、早大Bのペナルティーの多さや連携の甘さが、より得点差を広げてしまった。ただ、後半には持ちなおし、試合の展開を早大Bの流れに持っていくことが出来たといえる。しかし、それでもパワーの弱さやミスの多さは今後の課題として残る試合となった。

 まず、前半開始直後3分に帝京大Bに右サイドからのトライを許してしまう。けれどその直後、早大Bにチャンスが訪れたが、ペナルティーから帝京大Bへとボールが渡り、逆にハーフウェイラインからトライを決められてしまった。この後、早大Bが相手陣に攻め込む場面が何度か見受けられるものの、ペナルティーやミスを連発。終始試合の主導権は帝京大Bに握られたままとなった。そして前半中盤、早大Bのディフェンスの穴をつき、またも帝京大Bが右サイドからトライを挙げ、これで得点は0―18となってしまった。なんとか形成を逆転したい早大Bであったが、相手の猛攻に防戦一方となってしまう。中盤も折り返した25分、29分にもトライを献上してしまい、このままの流れで後半戦に突入するかと思われた。しかし、早大Bもここで意地を見せる。相手陣でのマイボールスクラムを得るとNO・8相良昌彦(社1=東京・早実)がボールを持ち出す。相手ディフェンダーをひきつけ、WTB槇瑛人(スポ1=東京・国学院久我山)にパス。そして槇が右サイドから意地のトライを決め、無得点で前半を終えることは防ぎ、5―31で試合を折り返した。


ゲームキャプテンとしてチームをけん引したCTB松本悠汰(スポ4=大阪・天王寺)

 前半一矢報いるかたちで後半に突入しても帝京大Bの流れを止めることは出来なかった。前半と同様に、後半の先制点を帝京大Bに献上。後半戦にあたってメンバーを変え、切り替えをはかる早大Bであったが、やはりミスが続き、攻め切ることができない。ついに後半13分、ラインアウトの失敗から帝京大Bにボールが移り、後半2度目のトライの献上となってしまった。帝京大Bの流れを断ち切れないまま試合が進むかと思われた後半26分、早大Bが反撃に出る。フランカー田中智幸(政経2=東京・早大学院)が右サイドからインゴールに飛び込み、後半戦での早大Bの初得点に貢献した。そこから試合の流れが変わり始める。早大Bのディフェンスが整い始め、ミスも減ったことによって帝京大Bの陣地に果敢に攻めるシーンが見られるようになっていく。そして後半終盤にまたも田中が左サイドからトライを決めたことにより、2連続で早大がトライを決めたが、17ー43で試合は終了した。


パスをつなぐSO武田誠太郎(社4=島根・石見智翠館)

 今回の試合は多くの課題が残る試合となった。まずは早大Bのペナルティーやミスの多さが挙げられる。早大Bが作り出したチャンスであったとしても、ペナルティーなどによって相手にボールが渡り、一気に自陣を攻め込まれトライを決められてしまっていた。また、帝京大Bにパワーで押し切られトライを許してしまう場面が多くあった。しかし、このような課題が見えたものの最後は早大Bの流れに持っていくことができたことも事実である。次戦ではこれらの課題をどこまで克服し、早大Bらしい試合展開にできるかに期待したい。

(記事 高橋さくら 写真 石名揺、森川蓮、渡邉彩織、黒田琴子)

コメント

CTB松本悠汰(スポ4=大阪・天王寺)

――きょうの試合でゲームキャプテンを務め、意識したことはありましたか

 先週の明大との試合では1対1の守備が課題となり、1週間タックルの練習に取り組んできました。そのため、1対1の局面では引かないように意識しましたが、前半はうまくいかず、失点を重ねてしまいました。

――きょうの試合では前半と後半で流れが変わったと思います。相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)から何か言われたことはありましたか

 前半の最初のうちに失点を重ね、気持ちの面で下がらないように意識していましたが、結果的に下がってしまいました。そのため、前半の後半から守備の整備をするために声をかけていきました。攻めることで相手陣地に進んでいき、守備で粘ることで、相手に蹴らせるかたちを作っていきました。

――アタックとディフェンス両面での課題を教えてください

 アタックではボールを継続して繋ぐことと、プレーの精度が課題だと思います。プレーの丁寧さに欠け、むりやりなプレーが目立ちました。ディフェンスでは身体が大きな相手に対して、1発目のタックルは良かったと思いますが、2発目以降のタックルがうまくいかず、守備が崩れていきました。タックルは大きな課題だと思います。

――春シーズンの総括をお願いします

 BチームとCチームで出場することが多く、Bチームではゲームキャプテンを勤めさせてもらいました。明大と帝京大との試合ではプレーの基準の高さを感じ、このような相手をAチーム、Bチーム共に超えていかないと日本一にはなれないことを痛感したので、ディフェンスの面で、1対1の局面や抜かれた後にどのようにして戻るかが大事だと思います。体格面では劣っているため、運動量で早大は負けていてはいけないと思います。

――今後に生かしていきたいことを教えてください

 明大との試合より前の試合では、実力的に差のある相手や慶大にも勝利することができ、特にBチームとCチームは手応えを感じられていましたが、強い相手には通用しない部分が多くあったので、特に1体1と運動量の面で負けないように強い相手を意識した強度の練習を行っていきたいです。

フランカー田中智幸(政経2=東京・早大学院)

――2トライ挙げましたがそれについてお願いします

 サポートを意識していたら、ボールが回ってきたという感じです。

――アタックについてはどうでしたか

 全員オプションというのを意識していつでもボールをもらえるように当たったらすぐトスして自分がいつでもオプションになれるように意識していました。

――この試合で中心となって指示を出していた選手は誰ですか

 試合で中心となっていたのはFWリーダーの中尾悟(スポ4=神奈川・桐蔭学園)さんやBKでいうとSO武田誠太郎(社4=島根・石見智翠館)さんですかね。

――春シーズンの総括をお願いします

 自分としてはアタックがアピールポイントなので、この試合でしっかりアピールできたと思うのですがディフェンスという課題が見つかったのでそこを秋に向けて夏合宿を通して修正していきたいと思います。

――今後の試合で生かしていきたいことを教えてください

 自分の強みをもっと磨くのと弱みを強みに変えることです。

CTB松下怜央(スポ1=神奈川・関東学院六浦)

――初めてのAチームでの出場でしたがその点についてはいかがでしたか

 素直にうれしく思います。やっぱり130人もいるなかで赤黒をこの1年生の短い間で着れたのはすごくうれしいと思うし、そこでプレー出来たことも誇りに思います。

――ミスと反則が多く見られましたがその原因は何だと思いますか

 やはり自分たちがディフェンスで勝ちきれていなかったという部分と、一個抜かれたあとでディフェンスの返りが遅かったというのが原因だと思います。

――チームの雰囲気など春シーズンを通しての総括をお願いします

 1年生なので経験が少なかったのですが、そこを4年生が「頑張るぞ」などと声をかけてリードしてくれたという部分で少し緊張も解けて思い切ってプレー出来たと思います。

――今後の試合で生かしたいことを教えてください

 きょうAで見つかった課題がたくさんあったのでそこを修正してもっともっと早稲田に貢献できるように頑張っていきたいです。

   

ジュニア春季オープン戦
早大Bスコア帝京大B
前半後半得点前半後半
123112
17合計43
【得点】▽トライ 田中2、槇 ▽ゴール 武田誠(1G)

   

 
     

    

    

    

    

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
横山 太一スポ2東京・国学院久我山
後半0分交代→16木下隆
原 朋輝スポ2神奈川・桐蔭学園
後半0分交代→17宮武
木村 陽季社2東京・早実
後半0分交代→18土田
中尾 悟スポ4神奈川・桐蔭学園
桑田 陽介スポ2愛知・明和
後半7分交代→20高吉
増原 龍之助教4広島・崇徳
後半22分交代→21田中
小柳 圭輝社2東京・国学院久我山
後半27分交代→22植野
相良 昌彦社1東京・早実
後半33分交代→19前田
藤浪 魁基理4東京・本郷
後半0分交代→24矢野
10島本 雄太創理3神奈川・桐蔭学園
後半22分交代→25武田誠
11池本 暖人2愛知・千種
後半11分交代→29今駒
12◎松本 悠汰スポ4大阪・天王寺
後半11分交代→27竹下
13松下 玲央スポ1神奈川・関東学院六浦
後半1分交代→28田所
14槇 瑛人スポ1東京・国学院久我山
後半33分交代→26村岡
15南 徹哉文3福岡・修猷館
後半11分交代→30島田
リザーブ
16木下 隆介文構3東京・本郷
17宮武 海人政経2東京・早大学院
18土田 彬洋スポ3茨城・茗溪学園
19前田 知輝社1東海大大阪仰星
20高吉 将也教3神奈川・桐蔭学園
21田中 智幸政経2東京・早大学院
22植野 智也法1東京・早実
23宮下 龍樹人2茨城・茗溪学園
24矢野 翼スポ3愛知・明和
後半33分交代→37森谷
25武田 誠太郎社4島根・石見智翠館
26村岡 隆貢人3東京・国学院久我山
27竹下 日向教2神奈川・桐蔭学園
28田所 賢汰社3埼玉・早大本庄
29今駒 有輝文1東京・早実
30島田 雄大商3東京・早大学院
31井元 正大文1東京・早実
32長谷川 太スポ2群馬・県太田
33武田 雄多文4東京・早実
34永瀬 功太郎文構2東京・早実
35岸野 楓教4岐阜聲
36淺沼 黎政経2東京・青山学院
37森谷 隆斗商2東京・早大学院
38千年原 倭文構3東京・早実
39宇野 明彦スポ4神奈川・横須賀
40清水 竜成教2東京・早実
41堀尾 健太スポ2茨城・茗溪学園
42小沼 宏太スポ2茨城・清真学園
43芦刈 太政スポ3福岡・東筑
44黒田 瑛大社3埼玉・早大本庄
45蒲谷 勇太郎法4東京・早大学院
46遠山 拓教2東京・国学院久我山
47安西 樹法4東京・早大学院
※◎はゲームキャプテン監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)