大会連覇は果たせなかった。5人制で行われた今大会。初戦は甲南大に5―0と圧倒したが2回戦の相手は今年度西日本学生選手権を3連覇した西日本の覇者、龍谷大。一本を決め切れない甘さで1勝2敗2分と龍谷大の勢いの前に屈した。◆6・16 第32回全…

 大会連覇は果たせなかった。5人制で行われた今大会。初戦は甲南大に5―0と圧倒したが2回戦の相手は今年度西日本学生選手権を3連覇した西日本の覇者、龍谷大。一本を決め切れない甘さで1勝2敗2分と龍谷大の勢いの前に屈した。

◆6・16 第32回全国大学選抜選手権(東京武道館)

▼明大——2回戦敗退 

  第1回戦 〇明大5―0甲南大第2回戦 明大1―2龍谷大〇
先鋒〇田畑正貴 2―0●小和野晃槻1―2
次鋒〇福岡莞太 1―0●小森彪楽 0―2
中堅〇小和野晃槻2―0△深町雅也 0―0
副将〇太田 創 2―1○木村柊也 2―0
大将〇佐藤力哉 2―0△佐藤力哉 0―0

第15回全国ブロック対抗女子学生団体戦

▼明大——1回戦敗退

 第1回戦 明大0―3関西学大〇
先鋒●久芳桃子 0―2
中堅●永岡里沙子0―2
大将●小野塚萌 0―2

 初戦は見事なストレート勝ちだった。甲南大に許した一本は僅かに一つのみ。テンポよく進んだ試合を大将である佐藤力哉主将(文4=桜丘)が会心の面突きで締めくくる。

 大会のヤマ場はやはり龍谷大戦だった。昨年度の府立(団体インカレ)で明大は龍谷大相手に代表戦までもつれ込む死闘となった決勝戦を制した。その敗北が龍谷大を駆り立てたのか、先鋒・小和野晃槻(法4=青翔)、次鋒・小森彪楽(文3=桜丘)が猛攻を前にして立て続けに倒れ、流れを掴めない。中堅の深町雅也(法2=朝倉)が引き分け、背水の陣で迎えた副将戦。「完全に自分の土俵で戦った」とルーキー・木村柊也(文1=関西福祉科学大学)。開始9秒で一本を決めると、直後相手を引き倒し面突きでもう一本。持ち味のスピードを生かし、ものの13秒で試合を決めた。勝って代表戦につなげたい大将戦。「気持ちの弱さが出てしまった」(佐藤主将)。惜しい打撃が続くがなかなか一本を決め切れない。互いに譲らずそのまま0―0で引き分け、明大の敗北が確定した。

 脳裏に浮かぶのは2年前の同大会。準決勝で中大に惜敗し、今大会と同じく2連覇を果たすことも、グランドスラムの夢もついえてしまった。だが「あのときは負けてから一段とチーム力は上がった」と小森は振り返る。常勝軍団だからこそ遠く離れていた〝敗北〟の2文字。この悔しさを胸に刻み、2週間後の矢野杯に向けてまい進していく。

[田崎菜津美]

試合後のコメント

佐藤主将

——龍谷大との差はどこにあると思われますか。

「技術的なことがあるかもしれないですけど、やっぱり気持ちです。でもこの負けを知ったので次戦う時は絶対にこの悔しさ、そして負けたことを忘れずにリベンジするという気持ちしか今は持っていません。そこを今後の試合に向けて強化していきたいですね」

小森

——今日の試合を振り返っていかがでしたか。

「相手が強いというのはわかっていたのですけど、ここまで実力の差を見せつけられると…。素直に悔しいですね」

——龍谷大は大会前から意識していましたか。

「そうですね。僕自身先のことより龍谷大との試合のことだけを考えていたので、そこがヤマ場だなとは感じていました」

木村

——今後の意気込みをお願いします。

「これからも負けなしでいきたいです。まだ団体戦しか出場していませんが、個人戦でも勝ち上がって名前を残していくつもりです。明治が団体でもどんどん勝ち進めるように、自分がどこに置かれても勝てる選手になりたいです」