2019年6月1日(土)、東京・日比谷公園でフリーライブイベント「日比谷音楽祭」の一環として、障がい者と健常者がともに参加する運動会感覚のユニバーサルスポーツイベント「ノーバリアゲームズ」が開催された。《#みんなちがってみんないい》をテーマ…

2019年6月1日(土)、東京・日比谷公園でフリーライブイベント「日比谷音楽祭」の一環として、障がい者と健常者がともに参加する運動会感覚のユニバーサルスポーツイベント「ノーバリアゲームズ」が開催された。

《#みんなちがってみんないい》をテーマに、子どもから高齢者まで、アスリートと一般人男女約30人がひとつのチームを組み、赤・青・黄・緑の4チームに分かれ、ユニークな5つの競技で熱戦を繰り広げた。

このイベントは「WHO I AM」シーズン2に登場した車イスフェンシングの選手、ベアトリーチェ・ヴィオさん(リオパラリンピック金メダリスト)とその家族がイタリアで始めたスポーツイベントをヒントにしている。


カナダから車いすバスケットボールのパラリンピック金メダリスト、パトリック・アンダーソンさんが来日した他、森井大輝さん (アルペンスキー パラリンピックメダリスト)、木村敬一さん(水泳 パラリンピックメダリスト)、東尾理子さん(プロゴルファー)、萩原智子さん(シドニーオリンピック競泳日本代表)、髙阪剛さん(総合格闘家)、北澤豪さん(サッカー元日本代表/日本障がい者サッカー連盟会長)、大西将太郎さん(ラグビー元日本代表)、小林幸一郎さん(パラクライマー)と世界のトップアスリート9名がゲストとして参加。

開会式で「きょうの目標はただひとつ、ノーバリアになること!」と松岡修造さんが呼びかけると、壇上で紹介されるゲストも「登ることは大好きなので一番を目指して!」(小林さん)、「勝つことを目標に!」(木村さん)と早くも戦闘モード。

第1種目「みんなで割ろう ~風船割り障害物リレー~」


シーソーの坂を通って風船を割るリレーだが、みんな早い! 猛スピードで走る木村選手を「敬一さん、日本の宝なんだからケガだけは気をつけて!」と松岡さんが心配する場面も。

第2種目「みんなで運ぼう~ボール運び競争~」


アクリルのレールをつなぎながら6個のボールをゴールに運ぶ。参加者は初対面にもかかわらず「もう友だちですね! 仲良くなりました!」と北澤さん。どんどん息が合ってくる。

第3種目「みんなで描こう~スタンプ押しリレー~」


1人が目隠し(車いすの参加者は目隠しなし)をして前方にあるボードまで走りスタンプを押す。松岡さんは「みんな楽しそうだ! オレもやりたい!」と参加できない無念を訴える。

第4種目「みんなで叫ぼう」


「WHO I AM」シリーズの音楽を担当する梁邦彦さんが、この日のために結成されたノーバリアンズとともにライブを披露し、その流れで音楽ゲームに突入。肩を組んだり、ジャンプしたり、全身で音楽を表現して全員が素晴らしいパフォーマンスを見せた。

第5種目「みんなで集まろう~ひとつのプールに全員集合~」


2チーム対抗で相手チームの水風船や水鉄砲、ヒシャクなどの水攻撃をかわしながらゴールを目指す。どのチームも容赦なく水をかけられ、全員ずぶ濡れ。にもかかわらず、みんなが笑顔で「ノーバリア」感マックス!

表彰式では、順位に関係なく全員に記念品が授与。参加者からは笑みがこぼれ、観客からも惜しみない拍手が。さらに、ミュージシャンとしても活動するパトリックさんがライブを行い、感動する場面ばかりのピースフルなイベントになった。



パラアルペンスキー森井選手は「普通は遠慮や手加減が出るものですが、今日は本気で競い合うことができた」と新しい可能性を歓迎。パトリックさんも「みんな負けたくないという気持ちは共通。今日のようなチャレンジできる場が増えていけばいいと思う。来年また会いましょう!」と語った。

松岡さんは「こういう交流を持つことで、僕らは心の中にあるバリアを破ることができる。自分のTOKYO 2020オリンピック、パラリンピックは今日始まったと思うくらいうれしい時間を過ごせた。みんなもっと熱くなれよ!」と感謝の言葉ととともに、記念すべき第1回を締めくくってくれた。


<WHO I AM 番組情報>

「IPC&WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM」待望のシーズン4(全8回)が、8月24日(土)からスタート! 毎週土曜日午前10:00[第1回無料放送]より。

公式HP https://www.wowow.co.jp/sports/whoiam/