今季リーグ戦を全勝優勝で終えた。関東大学春季大会Bグループの最終戦は外国人選手を筆頭にフィジカルを武器とする日大。前半からタフなプレーが光り大量得点、後半に入っても主導権を握り続け、地力で圧倒した。最終スコアは66-19、完勝で終局を締め…

 今季リーグ戦を全勝優勝で終えた。関東大学春季大会Bグループの最終戦は外国人選手を筆頭にフィジカルを武器とする日大。前半からタフなプレーが光り大量得点、後半に入っても主導権を握り続け、地力で圧倒した。最終スコアは66-19、完勝で終局を締めくくった。 

◆6・16 関東大学春季大会Bグループ(八幡山グラウンド)

▼対日大戦

 ○明治66{33-12、33―7}19日大

 タフな試合運びで圧倒した。前半4分、右ロック武内慎(商1=石見智翠館)のラインブレ―クを起点に大外までボールを運ぶと、最後は左ウイング山﨑洋之(法4=筑紫)が落ち着いてフィニッシュ。幸先よく流れを作ると、その後もキックを多用しない「タフなチョイス」(左センター小椋統平・文4=京都成章)で、果敢に相手陣内に攻め込んだ。前半終了間際には、密集のわずかなスキを突いてターンオーバー。「どこからでもアタックする」(右センター石川貴大・政経3=報徳学園)積極的な仕掛けと速いテンポの連携で、ダメ押しの追加点を奪って見せた。風下で劣勢の状況下でも、得点機をしっかり沈めた前半。33得点の大量リードを奪い、折り返した。後半に入っても主導権は譲らなかった。相手を寄せ付けない猛攻で、怒涛の5連続トライ。ディフェンスでも慎重に守り抜き、失点を7点に抑え抜いた。集中力ある攻守で66―19の完勝。昨年度王者のプライドを見せつけ、今季リーグの最終節を白星で飾った。

 「冬からの積み上げがしっかり結果に結びついた」(フッカー武井日向・商4=国学院栃木)。地道な練習と選手同士の刺激が今回の優勝に結実した。筑波大戦や拓大戦で見せたチームディフェンスや、攻撃時のサポート。今季を全勝で勝ち進んできた裏側には、徹底された下積みが大きく影響しているようだ。「何に関しても対応力がついた」(田中澄憲監督)と指揮官もチームの成長に声を弾ませる。

 常勝軍団の勢いは止まらない。「連覇するという強い気持ち」(石川)がチームの原動力になっていることは言わずもがな。ここから次なる目標に向け、新たなスタートを切る。再び秩父宮が紫紺の歓喜の渦であふれるように。ペガサス集団が大学ラグビー史に名を刻む日が待ち遠しい。

[内山嶺]

試合後のコメント

武井

――試合を振り返っていかがですか。

  「どこからでもアタックができるチームになりつつあると思います。継続してトライを取り切ることができたので良かったと思います。後半はそこまで流れは持っていかれなかったというのが良かったところですね。修正する能力というのが今回の試合は良かったことだなと思います。それ以前の段階で主導権を相手に握られないように、トライを取った後にすぐトライを奪われたりしていたので、そういうところをもう少し突き詰めていかないといけないと思いました」

小椋

――試合を振り返っていかがですか。

 「今日の試合はタフにやろうというのをテーマにしていました。ペナルティーは蹴らずにそのままランするなどタフなチョイスができたと思います」

――ここまでのシーズンを振り返っていかがですか。

 「昨年と比べると、確実に練習の水準も上がって、良いプレーができていると思います。A、B問わず、チーム全体として良いプレーができていると思います」

スタンドオフ齊藤誉哉(文1=桐生一高)

――試合を振り返っていかがですか。

 「まだまだ早めに指示を出したり、細かい部分の精度を上げられたりすると思うので、これからもっと練習を重ねていきたいです」

――初スタメンでした。

 「試合前には緊張とか不安があったんですけど、試合中は80分間、自分ができる100パーセントを出し切れたので良かったです」