もはや明大に敵はいない。女子団体はSBR(スモールボアライフル)で日本新記録となる3457点をマークし、2位の日大に大差をつけて総合優勝。一方の男子は3位に終わった。◆6・13~16 関東学生春季大会(長瀞総合射撃場)▼男子総合 明大――…

 もはや明大に敵はいない。女子団体はSBR(スモールボアライフル)で日本新記録となる3457点をマークし、2位の日大に大差をつけて総合優勝。一方の男子は3位に終わった。

◆6・13~16 関東学生春季大会(長瀞総合射撃場)

▼男子総合

 明大――3位

▼女子総合

 明大――1位

 力の差を見せつけた。昨年度、日大に一歩及ばず2位に終わった女子団体。「今まで結果を出してくれていた先輩方に恩返しをしたい」(森本怜花・商3=日大櫻丘)。AR、SBR両種目で団体優勝を果たし、完全優勝を達成した。SBRでは日大と明大がタイで有していた日本記録の3419点を38点も上回る3457点をマーク。2年連続で敗れていた日大に大差をつけて勝利した要因は「合宿で選手同士のミーティングを新たに導入したこと」(平田しおり・政経2=金沢伏見)。話し合いを徹底し、意思疎通を行うことで女王の座を確固たるものにした。他の力を寄せ付けない真の強さを見せつけ、〝先輩への恩返し〟はこれ以上ない形で達成された。

 一方、男子団体は1位に64点の差をつけられ3位。しかし、大場仁千弥(農1=西武学園文理)が自己ベストを更新するなど新戦力の活躍も目立ち、今シーズンのアベック優勝達成に期待を持たせた。

 絶対的エースが輝きを見せた。女子総合優勝の担い手の一人である平田は、ARとSBRの両種目に唯一出場。2月にニューデリーで行われたワールドカップで7位入賞を果たした平田。「世界での経験を経て、緊張をコントロールできるようになってきた」。その言葉通り、落ち着いた射撃で明大を優勝へと導いた。今シーズンの目標は全種目でのメダル獲得。国内にとどまらない世界での活躍に期待だ。

[前田彩貴]

試合後のコメント

森本

――今大会を振り返っていかがですか。

 「SBRに関しては初めてのレギュラーということで、少し緊張感もありました。しかし自分が今まで練習してきたことを、やるべきことだけを考えて撃ちました」

――日本学生選抜大会へ向けた意気込みをお願いします。

 「日本学生選抜大会は関東だけでなく関西の強い選手たちも出場します。その中で明大としてベストを尽くせたらいいなと思います。そこでも変わらず1位を目指します」

平田

――今大会を振り返っていかがですか。

 「SBRは自分がトップバッターでした。まだまだできたところはありましたが、その時の自分の力は出し切れたと思います」

――日大に大差をつけての勝利です。

 「ARもSBRもいい感じで撃てていたので、インカレ連覇を目指せるような良い結果でした」

大場

――今大会を振り返っていかがですか。

 「実力は出し切れなかったです。これからもっと練習を積んでいかないといけないと思いました。自分が頑張ることによって団体の順位もより良いところにいけるように頑張ります」

――明大に入学してここまではいかがですか。

 「大学に上がって射撃のレベルは高校時代とは比べ物にならないくらい高いです。このレベルの中で自分の射撃の型というものをまずは見つけたいです」