第98回夏の甲子園。記念すべき大会第1号を放ったのは鳴門の4番・手束海斗外野手だった。5年連続の出場の同校で、手束海斗も3年連続で出場。昨年から4番を務めている強打者は7日の佐久長聖戦でレフトスタンドに豪快弾をたたきこんだ。■記念すべき大会…

第98回夏の甲子園。記念すべき大会第1号を放ったのは鳴門の4番・手束海斗外野手だった。5年連続の出場の同校で、手束海斗も3年連続で出場。昨年から4番を務めている強打者は7日の佐久長聖戦でレフトスタンドに豪快弾をたたきこんだ。

■記念すべき大会第1号を放った鳴門の4番打者

 第98回夏の甲子園。記念すべき大会第1号を放ったのは鳴門の4番・手束海斗外野手だった。5年連続の出場の同校で、手束海斗も3年連続で出場。昨年から4番を務めている強打者は7日の佐久長聖戦でレフトスタンドに豪快弾をたたきこんだ。

 冬場のトレーニングが功を奏して、打撃力はさらにアップ。本塁打を量産してきた。その打球の強さは仲間も感嘆するほど。4番の進化を目の当たりにしてきた。そしてこの日、アクシデントが起きた。

 佐久長聖戦。手束のファウルの打球が三塁コーチャーボックスの斎藤龍之輔選手を直撃してしまった。チーム内では俊敏なタイプの選手だが、その斎藤がよけきれないほどの打球スピードだったようだ。斎藤の左ひざは腫れてしまった。痛みをこらえられず、思わずポケットに入れて持っていたコールドスプレーを患部にシューッと吹きかけ、患部の腫れを和らげた。

 開会式直後の試合だったため、ほぼ満員の前で起こったハプニング。打球が当たることはプロでもまれにあるが、自分で自分の足にスプレーをかけるのは異例。そのため、斎藤へ向けた拍手とちょっとした笑い声が場内に起きた。それも手束の打球の速さがあったからこそ起きた出来事。開幕戦に勝利した鳴門の手束のスイングと打球から、今後も目が離せない。