7日、日本ハムとの首位攻防第3戦に3-8で敗れ、ゲーム差を4とされたソフトバンク。この日は、打線がチャンスを作るものの、すべて無得点あるいは最少得点で終わった。試合後の工藤公康監督も「今日はチャンスを活せたかどうかの差だね」と語った。■この…

7日、日本ハムとの首位攻防第3戦に3-8で敗れ、ゲーム差を4とされたソフトバンク。この日は、打線がチャンスを作るものの、すべて無得点あるいは最少得点で終わった。試合後の工藤公康監督も「今日はチャンスを活せたかどうかの差だね」と語った。

■この日の負けは「チャンスを活かすかどうかの差」

 7日、日本ハムとの首位攻防第3戦に3-8で敗れ、ゲーム差を4とされたソフトバンク。この日は、打線がチャンスを作るものの、すべて無得点あるいは最少得点で終わった。試合後の工藤公康監督も「今日はチャンスを活せたかどうかの差だね」と語った。

「チャンスで一本出れば苦労はしないよ。相手はそれを活かして、こっちは活かせなかった。それでもみんな一生懸命やっているし、チャンスを作れているのは(打線の調子が)上向いている証拠だと考えたい。今日で終わりじゃないし、また切り替えていきたい」

 初回に1点を先制するも、3回に中田翔の三塁ゴロが松田宣浩の目の前で大きくイレギュラー。これが逆転打となり、そこから先発の中田賢一、2番手の岩嵜翔が一気に4点を失った。

「あれ(イレギュラータイムリー)を捕れという方が無理。ただ、逆転されても、ベンチの中にはまだまだという雰囲気はあったし、元気は良かった。『1点ずつ返していこう』という声が出ているのは、また次につながると思う」

■「また次までに差を開けて」と裏腹なジョークも

 これで日本ハムとの対戦は4カード連続の負け越しとなった。深刻なハムアレルギーにも指揮官は前を向く。

「負け越してはいるけど、チャンスはあったわけだし、全部が全部マイナスというわけじゃない。まだ対戦はあるから、やり返していけばいい。選手たちは同じピッチャーにやられて悔しい思いもあるだろうし、『次は絶対に攻略してやるんだ』という強い気持ちをもってくれたらいい」

 最後は、前回の直接対決が終了した時点(7月31日)のゲーム差について触れ、「前回終わった時と同じじゃん(実際は前回終了時が3ゲーム差、今回終了時が4ゲーム差)。また、次にやる時までに差を開けとけばいいんでしょ」と、「やり返す」という言葉とは裏腹なジョークで締めくくった。

 どちらが指揮官の本音なのかはわからないが、今は“どちらも本音”と受け取った方がいいのかもしれない。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura