前日に神奈川大との接戦を制し、関東大学新人戦(新人戦)第2戦に駒を進めた早大。相手は昨年の全日本大学選手権(インカレ)優勝校の東海大だ。「打倒東海大」を今大会の目標として掲げてきた早大は、タレント集団に果敢に食らいつき、第3クオーター(Q)で一時2点差まで迫る。交代要員の少なさから最後は息切れし、64-82で敗れたが、今後に向けて期待を抱かせる一戦になった。

 早大は開始直後にスリーポイントシュートを打つなど、高さのある相手に対し積極的にアウトサイドからの得点を狙い、立ち上がりは互角の戦いを繰り広げる。開始5分でCホセイン剛(教1=東京・早実)が今大会初シュートを決めた際は早大側スタンドが大いに沸いた。だが相手のスピードのある攻撃を前に徐々に点差が開き、第1Q後半は早大側のゴール下で競り合う時間が続く。それでも粘り強く食らいつき、第1Q終了時点で12-22。「(第1Q終了時点の10点差は)想定内で、10点差で止められたことに価値がある」とF津田誠人(スポ2=京都・洛南)が振り返ったように、王者を相手に納得の出だしになった。第2Qは開始直後にG神田誠仁(社1=静岡・浜松開誠館)のドリブルからG土家大輝(スポ1=福岡大大濠)、ゴール下のC宮本一輝(スポ2=神奈川・桐光学園)とつないで得点した場面に象徴されるように、神田、土家のドリブルを起点につなぐ攻撃で相手の速攻に対抗する。シュートの本数、精度共にアップし、点差をやや詰めて37-43で折り返した。


30得点の活躍でチームをけん引した津田

 追い上げムードはまだまだ続く。第3Qは津田のスリー中心に得点を積み重ねると、残り4分、神田のスリーで53-55とし、2点差に迫る。だがここで東海大がタイムアウトを取ると、再開後は早大の動きが鈍り、不用意なパスミスなどでボールを失う場面も。土家はドリブルで切り込んでいこうと試みるが、「フィジカルの部分で負けていた」(土家)というように、マークを強めた相手に苦戦しなかなかシュートまで持ち込めない。第3Q終了時点で56-65。第4Qは「選手層が厚い東海大と6人しかいない早稲田、体力の差や温存できるかできないかの差が顕著に表れた」(津田)というように疲れの色が濃く現れた。ボールを支配する時間は両校大差なかったが、早大は明らかにシュートの精度が落ち、打っても決まらないもどかしい時間が続く。反撃ののろしを上げることができないまま、最後は力及ばず64-82で試合を終えた。


1年の神田も多彩な攻撃で得点に絡んだ

 打倒東海大の目標は達成できなかったが、わずか6人で臨んだ試合で王者を一時2点差まで追い詰め、試合後選手たちは充実感をにじませた。この試合で30得点の活躍を見せたキャプテンの津田を中心に、複数の選手が関東大学リーグ戦やインカレでチームの核になるだろう。この経験をチーム全体に還元し、今回お預けになった番狂わせを秋には叶えたい。

(記事 町田華子、写真 工藤竜輔)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

第59回関東大学新人戦
  1Q2Q3Q4Q合計
早大12251964
東海大2221221782
G#1 神田誠仁(社1=静岡・浜松開誠館)
C#7 宮本一輝(スポ2=神奈川・桐光学園)
F#8 津田誠人(スポ2=京都・洛南)
G#12 土家大輝(スポ1=福岡大大濠)
C#91 ホセイン剛(教1=東京・早実)
コメント

F津田誠人(スポ2=京都・洛南)

――新人戦を終えて今のお気持ちを聞かせてください

はじめから打倒東海という目標を掲げていて、結果として負けてしまったんですけど、僕の中ではチーム全員が全力を出し切れていいかたちで終われたので良かったと思います。

――東海大に対してどのような対策を練りましたか

スター揃いというかどこからでも点数を取られるようなチームなんですけど、大倉くん(颯太)と八村阿蓮の2人がスコアラーで、1番取られたくないところなので、そこからのアシストを消そうということで、そこで取られるのは最悪仕方ないという作戦だったんですけど、結果として他からも取られてしまって、相手の点数が伸びてしまいました。そこはまた話し合って解決したいです。

――30点取りましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

きょうは比較的自由にやらせてもらって、打ちたい時に打てたので、30点取れたのはチームのおかげだと思っています。

――立ち上がりの第1Qは10点差をつけられましたが、感触はいかがでしたか

10点差開くっていうのは僕の中では想定内で、20点開いたら嫌だなっていう感じなので、10点差で止められたことに価値があるかなと思っています。練習試合とかでも結構10点差から開いて負けることが多くあって、そこがチームの課題でなくそうって言ってたので、なくせたのは良かったと思います。

――第2Q、第3Qはシュートの本数、精度が共にアップした印象でしたが、振り返っていかがですか

自分のシュートの調子がいい時っていうのは、チームが流れに乗っていて気持ちよく打てる時だと思っているので、ディフェンスから攻めるっていう早稲田のかたちが出来たのが良かったんじゃないかなと思います。

――第4Qはチーム全体的になかなかシュートが決まらず引き離されましたが、その要因はどのようなところにあると思いますか

選手層が厚い東海大と6人しかいない早稲田、体力の差や温存できるかできないかの差が顕著に表れたと思います。

――オフェンスリバウンドからのシュートというシーンが目立った昨日に比べて、きょうの試合ではスリーポイントシュートを積極的に打っていたようですが、どのような狙いでしたか

昨日は相手が小さくてリバウンドが取れる状況だったんですけど、きょうは相手が大きくて外から打った方が効率が良いですし、チームのきょうの攻め方の基本が外から空いたら打つっていう感じだったので、そこはぶらさずに出来たのかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

ここから早慶戦とリーグ、でインカレに続いていくので、下級生が今回頑張ったことでチームを底上げできたらいいなと思っています。宮本とか土家神田とかはこれからのチームに絡んでいくと思うので、今後のチームに生かしていきたいと思います。

G土家大輝(スポ1=福岡大大濠)

――東海大に対してどのような対策を練りましたか

東海大はインサイドが強いので、リバウンドをしっかり取ることと、相手のエースの大倉さんと八村阿蓮さんに好きなことをやらせずに、気持ちよくプレーさせることを止めようってチームとして決めていました。

――今日の試合を終えて今の気持ちは

ルーキーズトーナメントは東海大に勝つことがチームの目標だったので、負けたことはすごく悔しいです。でも相手のほうがキャリアのある選手も多いし、身長でも劣っているし、僕たちのほうが人数も少ないけど、ああやって第3Qまで競って戦えたってことは自分たちにとって今後プラスになることだなと思います。

――第4Qで相手に突き放される結果になりましたが、勝敗を分けた要因はどのような点だと考えますか

人数が少ないから昨日タフな試合をして疲労があったっていうのと、最後の勝負所で相手のほうが外からのシュートの確率が良かったし、自分たちは逆に打ったけど全然外から入ってなくて、リバウンドも取れなかったので、きついときに相手のほうが確実に点を取ってきたっていうのが勝敗を分けたところだと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

相手がトップレベルなだけあって、フィジカルで思っているようなプレーができなくて、そこはガードとしてもっと指示出してやっていかなきゃいけなかったのに、フィジカルの部分で負けていたから、セットプレーも思ったようにいけなかったなと思います。第2Qはシュートが入ったんですけど、第3Qでマークが厳しくなってシュートを打てないっていうのがあったので、そこで外を止められたらもっと中でドライブからアシストするとか相手のディフェンスによって変えられるようにしないと、今日みたいに第4Qの大事なところで全部相手の対策にはまってしまうので、そこは対策されてもうまく相手のディフェンスによって変えられるようにしていきたいなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

今月末には早慶戦があるので、まずそこでしっかり勝って、上級生が加わってもしっかりリーグ戦にいい形で入れるように頑張っていきたいなと思います。