サイクル安打かかった6回に左中間へ→長打コース→三塁タッチアウト「足がちょっと動かなかった」

DeNA 6-3 ロッテ(交流戦・11日・ZOZOマリン)

 DeNA・神里和毅外野手が11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で「1番・中堅」でスタメン出場。初回に左翼へ二塁打を放つと、3回に左越え5号ソロ。5回に右安打、6回に左中間二塁打と5打数4安打1打点と大暴れした。サイクル安打達成はならなかったが、チームの逆転勝ちに大きく貢献した。

 サイクル安打のかかった6回2死。神里は「なんとか塁に出てチャンスが作れれば」と打席へ向かった。対するは5回から2番手として登板したサイド右腕・東條。カウントは2ボール1ストライクからの4球目。外角低めのチェンジアップを払うように打ち返し、左中間の真ん中を破る打球を放った。長打コースだ。

「最初は止まろうと思っていた」。フェンスまで到達した自らの打球の行方、そしてロッテ外野陣の打球処理を目視し「ちょっともたついているような感じがあったので、行けると思って」と、思い切って三塁を狙った。しかし、結果はロッテ守備陣の落ち着いた中継プレーの前にタッチアウト。目前で見ることとなった4月9日の阪神・梅野隆太郎捕手以来となる今季2度目の快挙には届かず、「足がちょっと動かなかったです。暴走気味だったかも」と、反省していた。ラミレス監督は「打った瞬間は(三塁まで行けると)信じていなかったのかな。その迷いの分だけ遅くなってしまった。打った瞬間全力で行っていれば、サイクルになっていたかもしれない。ただ、今日はすごくよくやってくれたと思います」とトップバッターに賛辞を送った。

 ルーキーイヤーの昨季は開幕スタメンを飾ったが、プロ2年目の今季開幕はベンチスタート。しかし4月4日に「1番・中堅」で今季初スタメンを果たすと、途中打順変更があったもののコンスタントに結果を残し続けた。5月10日の広島戦以降、全25試合で1番スタメン出場。打率.370(108打数40安打)を好結果を残すと、6月に入ってから9試合連続安打中。打率.474(38打数18安打)とハイアベレージを叩き出している。

「一度つかんだポジションは離さずに、そこに留まり続けなさい」と、選手たちにいつも話しているというラミレス監督。「1番・中堅」に定着している神里について「彼は一度出場機会を失って、それを取り返しての今なので、すごく自信を持ってやっていますし、そういう過程が良かったのだと思う」と、自ら這い上がってポジションを掴んだ2年目のトップバッターに目を細めた。

 好調を持続している要因について、神里は「タイミングをしっかりとることだけを考えています。それができているので打てていると思います」という。この交流戦では「パ・リーグのピッチャーは球が速いので、そこは負けないように」と、強く意識をしていることが好結果につながっているようだ。

 大記録達成はかなわなかったが、神里は4安打2得点とトップバッターとしての役割を十分に果たし、チームは3連勝。交流戦首位のソフトバンクに1.5ゲーム差の3位タイとなり、神里自身も打率.329でリーグ3位に浮上した。「塁に出て、ホームに返ってくることが一番重要だと思っているので、そこを一番意識してやっていきたい」と、さらなる貢献を誓った。まばゆいばかりの輝きを放つ新たな”ハマの1番星”。その光跡を辿っていけば、この先、最高の結果が待っているかもしれない。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)