アミノバイタルカップ2019 第8回関東大学トーナメント大会 兼総理大臣杯全日本大学トーナメント関東予選
早大1-1
0-1
法大
【得点】
(早大)12’オウンゴール
(法大)45’大西 遼太郎、76’上田 綺世

 アミノバイタルカップ(アミノ杯)1回戦の東京国際大戦(〇1-0)から中1日で迎えた2回戦の相手は法大。総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理大臣杯)への出場権を得るため、関東大学リーグ戦(リーグ戦)で法大に負けを喫した(●0-1)早大は屈辱を晴らすべく試合に挑んだ。12分にオウンゴールで先制したものの前半終了間際に追いつかれ、76分にコパ・アメリカ(南米選手権)の日本代表メンバーに選ばれているFW上田綺世の追加点により結果は逆転負け。関東上位7チームしか出場することができない総理大臣杯への道はまさかの2回戦で途絶えてしまった。


カウンターを受けた後、チームを落ち着かせる千田

 ロングボールを蹴り合い、両チーム探り探りの状態から始まった前半。それに対しGK千田奎斗(スポ3=横浜F・マリノスユース)の広い守備範囲やDF大桃海斗主将(スポ4=新潟・帝京長岡)をはじめとしたDF陣のラインコントロールにより確実にボールを跳ね返す。そして12分には早くも試合が大きく動いた。DF鍬先祐弥(スポ3=東福岡)がアーリークロスを上げ、飛び込んだFW清水駿(政経3=京都橘)が法大の守備陣と混戦になりオウンゴールで得点。早い段階で先制を挙げ、法大も攻撃に力を入れてくるが、MF金田拓海副将(社4=ヴィッセル神戸U18)とMF山下雄大(スポ1=柏レイソルU18)がセカンドボールを先に処理し、DFラインもオフサイドトラップで事前にピンチの芽を摘む。38分にはバーに当たり跳ね返ったボールを詰められ再びヘディングされるが、千田がゴールラインギリギリのところではじき出し失点を何とか免れた。しかし早大がリードした状態で前半を折り返すと思われた45分、直接FKを与えてしまう。これをMF大西遼太郎が強烈なヘディングでゴールを決め、得点は振り出しに戻ってしまった。


サイドからクロスを上げる柴田

 後半からは新たにMF柴田徹(スポ1=湘南ベルマーレU18)、FW杉田将宏(スポ2=名古屋グランパスU18)、FW加藤拓己(スポ2=山梨学院)の三人の前線の選手を投入し、攻撃の活性化を図る。柴田が左サイドの深い位置まで何度もボールを運ぶが法大の固い守備を簡単には崩せない。加藤のウラにロングパスも蹴り込むが、厳しいマークで思うようにボールをキープすることができない。すると58分、法大が交代カードを切り上田とFW平山駿を入れた攻撃的なメンバーに。徐々にペースを崩される早大も反撃に出ようとするが、なかなかシュートを打つことができない。そして76分にDF関口正大が上田へウラに抜けるロングパスを出し、ワンタッチで足元に収めるとそのまま冷静に左足を振り抜き、あっという間に失点し逆転を許してしまう。必死に反撃するが、決定的な場面にまで持ち込めずそのまま得点は動かずに試合は終了した。

 リーグ戦から3連勝という良い流れの中でアミノ杯2回戦まできたが、総理大臣杯出場の切符は手に入れることができなかった。総力戦としてチーム内での競争を勝ち抜き、今まで出場機会が少なかった選手も今回のアミノ杯では試合に絡みチームとして変化を見せた。しかしあと一歩のところで勝ち切れない課題は残されたままだ。どうすれば「ホンモノ」になれるのか。総理大臣杯に出場できなかったことを悲観し、いつまでも後ろを向いている時間はない。ここからリーグ戦が中断時期に入るが、7月12日には早慶定期戦が控えている。絶対に勝って等々力競技場中に紺碧の空を響き渡らせてほしい。この1カ月間がアミノ杯2回戦で共に敗退した早慶にとって勝負の月になることは間違いないだろう。


スターティングイレブン

 

(記事、写真 大山遼佳)


早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK21千田 奎斗スポ3横浜F・マリノスユース
DF鍬先 祐弥スポ3東福岡
DF杉山 耕二スポ3三菱養和SCユース
DF◎3大桃 海斗スポ4新潟・帝京長岡
DF牧野 潤スポ4JFAアカデミー福島
MF金田 拓海社4ヴィッセル神戸U18
MF34山下 雄大スポ1柏レイソルU18
→HT14杉田 将宏スポ2名古屋グランパスU18
MF阿部 隼人社3横浜Fマリノスユース
→79分29水野 雄太スポ1熊本・大津
MF栗島 健太社4千葉・流通経大柏
→HT18加藤 拓己スポ2山梨学院
MF33鈴木 俊也商1東京・早実
→HT34柴田 徹スポ1湘南ベルマーレU18
FW23清水 駿政経3京都橘
→71分17工藤 泰平スポ3神奈川・日大藤沢
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
コメント

GK千田奎斗(スポ3=横浜F・マリノスユース)

――2試合連続でスタメンでした

チーム全体としては、一度負けている相手ですしここで勝たなければいけないと思っていたので法大を倒す気で臨みました。試合の入りも良かったと思います、最初の10分間は長いボールが続いて落ち着かない展開になることが予想されていましtが、sの中でもしっかりボールをつなごうとしていました。

――失点を振り返っていかがでしたか

それは自分の役割で自分の強みであるので、それを積極的に出していきました。1失点目は自分が相手の勢いにたいしておびえてはいけないと思い、桃くん(大桃海斗主将)にラインを高めに設定してもらうようにお願いしていたのですが、しれが仇となってしまいました。2失点目に関しても相手を自分のペースに持ち込めていなかったというのが反省点です。

――キャッチする場面が多かったですね

セットプレーやクロスはキャッチしましたが、運が良かったです。ほとんどのボールが正面に来てくれたのでそれは落ち着いて対応するだけでした。

――GKの競争がかなり高いと思いますが

今は特に競争が高いですね。自分も前回の法大戦以来けがで試合に出られていないので油断が許されない状況ですね。いいGKがたくさんいるので、早慶戦で誰が出るか楽しみにしていてください。

――次の大きい試合は早慶戦になります

早慶戦は特別な試合ですね。全部員が関わってあの1試合をつくるというすごさをもっと多くのお客さんに見せたいですし、慶大にも絶対に勝ちたいです。

DF大桃海斗主将(スポ4=新潟・帝京長岡)

――どのように試合に挑みましたか

法政さんは前回のリーグ戦で負けていましたが、自分たちはやるべきことを決めてその通りに入ろうというのは試合前から話していました。クロスからチャンスをつくるところであったり、そもそものベースである走るところだったりは特に意識していました。

――序盤は先制して良い流れのように見えました

入りの段階で自分たちはいいメンタリティーをもってボールを動かすことができたし、その中でも全員が前を見てアクションを起こし続けたからこそを生まれたゴールです。あそこで決め切ったのは良かったのですが、前半もっと自分たちの流れをつくって1-0というところで折り返したかったです。不用意なファウルが何度かあった中で迎えたセットプレーで失点してしまったのは非常にもったいなかったですね、そういう意味ではまだまだだったかなと思います。

――2失点目を振り返っていかがでしたか

上田選手があのようなプレーが得意というのはわかっていて警戒はしていた中、自分たちの流れにできていなかったのももちろん原因の一つではありますけど、ふわっとした失点をしてしまったのはやはり1点目と同様にもったいなかったですね。

――DFのラインコントロールが効いていましたね

ライン設定は杉山とも話してこまめに上げたり下げたりを繰り返してしっかりラインをコントロールすることを(リーグ戦での)東洋大戦から意識していました。ただ後半疲れてきた中で背後のスペースにボールを入れられてやられてしまったのは自分たちの課題ですね。ラインコントロールの質もまだまだですし、ゲームの流れや状況を見て判断して変えていけばよかったと反省しています。

――次の大きい試合は早慶戦になります

東洋さんと流通経さんの自分たちより下位の2チームに勝てているだけなので、勝ちはしたものの何も得ていないですし、もう一度一人一人が選手としてどれぐらい高められるかが重要ですね。早慶戦まで時間がある中でもう一度高い意識をもってチーム内の競争で高め合えればいいなと思っています。そういった競争環境を作るのは自分だと自覚しているので、そういったところにも力を入れていきたいです。