春季オープン戦第6戦目は、昨年度の関東王者・早大との対戦。開始早々から先制点を奪い流れをつかむと、前半を16―7で折り返す。後半も攻めの姿勢を絶やさず、因縁の早大に快勝。秋への弾みをつけた。◆4・14~6・16 春季オープン戦(アミノバイ…

 春季オープン戦第6戦目は、昨年度の関東王者・早大との対戦。開始早々から先制点を奪い流れをつかむと、前半を16―7で折り返す。後半も攻めの姿勢を絶やさず、因縁の早大に快勝。秋への弾みをつけた。

◆4・14~6・16 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド他)

◆6・9 対早大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大26{9-0、7-7、3-7、7-0}14早大

 勢いを取り戻した。前試合の桜美林大戦でオープン戦初黒星を喫した明大。「気を引き締め直した」(QB#4西本晟・商3=箕面自由学園)と、試合開始直後にファンブルを奪うとK#3埒見拓也(商3=明治学院)がFG(フィールドゴール)で先制。これに続いてRB#32小泉亜斗夢(政経4=足立学園)がTD(タッチダウン)を決め、9点のリードを得る。第2QではWR#7渡邉圭介(営4=日大三)が12ydのパスキャッチに成功しTD。早大の手強いパスプレイを連続でブロックするなどディフェンスも健闘を見せ、グリフィンズを応援するかのようにそれまで降り続いていた雨も上がった。続く第3Qでは点差を5に縮められるも、彼らの勢いは止まらない。試合終了まで残り2分半でRB#29山田大葵(法3=関西大倉)がTDに成功すると、その後の早大の攻撃も食い止めて26―14で勝利。「全員でつかんだ勝ち」(小泉)。その言葉通り、ディフェンス、オフェンス両陣の活躍が見られた試合だった。

 油断は禁物だ。第4戦目で関西王者・関西学大に勝利したことで慢心に陥り、前試合は格下相手に大差で敗れてしまった。「気持ちを一定に保つ」(西本)。春季オープン戦最終戦の相手は立大。今試合の勝利におごらず、有終の美を飾りたい。

[前田彩貴]

試合後のコメント

北村主将

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「早大を倒さずして甲子園ボウル出場はないので、一番のライバルだと思って練習に取り組みました。序盤から相手に仕掛けて得点することができたので、今日はずっと自分たちのリズムで進めることができました」

――今回は雨の中での試合でした。

 「自分たちは雨ボールが苦手なので、ずっと声をかけてやってきました。ボールを落とさないことが目標だったので、それが実現できたことはすごく大きいです」

小泉

――前試合の敗戦から今試合に向けた調整はどうされましたか。

 「桜美林大に負けたことを、ひたすら口酸っぱく言い続けていました。負けてからの取り組みが顕著に出ると思うから、早大には絶対に勝とうという風にです」

――秋季リーグ戦での早大との対戦に向けていかがですか。

 「僕らに負けたチームは、秋で勝つために絶対に夏死ぬ気で練習してくると思います。それに対して自分たちがどこまで追い込むか、見えない敵を想定して練習できるかが今後の取り組みになってくるので、慢心せずに頑張りたいです」

西本

――オフェンス面での感想をお願いします。

 「今日はどちらかというとパスよりランで攻めました。そういう意味ではランを通せたのは良かったと思います」