10日午後、一般社団法人日本野球機構(NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメントは「eBASEBALL プロリーグ」2019 シーズンを開催することを発表した。 東京六本木のKONAMI本社で行われた「eBASEBALL プロリー…

10日午後、一般社団法人日本野球機構(NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメントは「eBASEBALL プロリーグ」2019 シーズンを開催することを発表した。

東京六本木のKONAMI本社で行われた「eBASEBALL プロリーグ」2019 シーズン発表会には、日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー・斉藤惇氏も登壇し、今季の開催について「大変嬉しく思います。野球に親しみを持ってもらう方法として、昨年はリアルとゲームの親和性が素晴らしいと思いました」とコメントを残している。

会見に登壇した日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー・斉藤惇氏

株式会社コナミデジタルエンタテインメント代表取締役社長・早川英樹氏は「もう一つのプロ野球をテーマに2年目のシーズンに向けて、魅力的な大会作りを進めていく」と発言し、昨年寄せられたeスポーツファンたちの声も反映していきたいとも語った。

会見に登壇した株式会社コナミデジタルエンタテインメント代表取締役社長・早川英樹氏

会見には、一般社団法人日本プロ野球名球会から駒田徳広氏、元東京ヤクルトスワローズ監督・解説者の真中満氏も姿をみせ、新シーズンへの期待を込めている。真中氏は、eBASEBALL プロリーグ応援監督に就任している。

さらに、2019シーズンのレギュレーションとともに、各球団による継続契約選手の発表も併せて行われ、すでに厳しい戦いのスタートを予感させるものだった。今シーズンの選手登録名は、実際のプロ野球のように本名での選手登録も行われるらしい。

昨年のeドラフト会議で複数球団から指名を受け話題を集めたマエピー選手(ヤクルト)、e日本シリーズに出場したじゃむ〜選手(DeNA)、昨年の覇者・西武からBOW川選手の名前は、継続契約選手に入っていなかった。しかし、彼らは既に新たな戦いに向け、戦いを挑む準備を整えているようだ。

eアスリート・BOW川選手は、自身のSNSでツイートを残している。

プロ・アマの垣根無く、シーズンごとに過酷な戦いを強いられるのは、eアスリートの宿命なのか。その宿命を受け止めるべく、自身の「人生をパワプロだ」と宣言するeアスリート・マエピー選手も自身のTwitterで胸の内を明かしている。

続けてツイートした内容にも、eアスリートとしての覚悟を込めた。

「これで私個人もプロリーグを目指す皆さんと同じ立場になりました。 昨年の成績を考えれば、また挑戦することに怖さすらありますが、それでもまたあの舞台で戦えるように命を賭けるつもりで頑張ります。 それだけ魅力的な場所だと思っています」

時を同じくして、eアスリートたちもSNSを通じてコメントを綴っている。じゃむ〜選手は、今の状況と今後の戦いを見据えて、闘志を燃やす。

昨シーズン、プロ野球選手として登録されたeアスリートたちは、特別枠でプロテストに参加できるようだ。もしも、彼らが来月開催のプロテストに参加表明をするならば、台風の目になることは間違いないだろう。

そして、彼らの強靭なメンタルと技術は、並大抵の努力では習得できないことも特筆しておきたい。

会見に登壇した緒方寛海選手(西武・プレーヤー名/なたでここ)

2019シーズンのeBASEBALLは、緒方寛海選手(西武・プレーヤー名/なたでここ)が始球式に登壇し、幕開けした。悩んだり、考えている暇など無い。プロ経験者のパワプロ愛に立ち向かう、勇敢なeアスリートたちに、門は開かれた。

我こそは!というeアスリートは、公開されたばかりの「eBASEBALL プロリーグ」の公式ページをチェックしよう。オンライン予選は、2019年7月22日から始まる。

「eBASEBALL プロリーグ」2019 シーズン発表会では、2019シーズンのレギュレーションや年間スケジュールについて公表されたが、戦いの時は着々と迫ってきた。来月22日からは、プロテストのオンライン予選がスタートし、今秋9月16日にはeドラフト会議が決定している。

「eBASEBALL プロリーグ」開幕戦は、2019年11月3日。e日本シリーズは、オリンピックイヤーの2020年1月25日に開催される。2019シーズンの選手報酬総額は、2千万円規模。もうひとつのプロ野球、eBASEBALLの戦いに注目しよう。

取材・文 /スポーツブル編集部

写真 / 運動通信社・Miki Kawai