「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝。第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は、3-6、7-5、1-6、…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝。第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は、3-6、7-5、1-6、1-6で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ、2年連続の準優勝となった。試合時間は3時間1分。

2年連続となったクレーキングと次世代クレーキングによる、赤土最高の舞台での戦いは、今年もナダルが制した。

第1、第2セットこそ僅かな差でお互いセットを奪い合ったが、その後はナダルに圧倒された。特に第3セットでは、ティームはナダルのサービスゲームで1ポイントも奪えなかった。

ティームは順延もあり4日間連続の試合となったため、疲労もあっただろう。粘りを見せたが、リターンゲームのナダルは強く、7つのブレークを喫した。リターンゲームポイント獲得率では、ティームが30%、ナダルが45%と、15%の大差がついた。

だが、ナダルも優勝後のオンコートインタビューでは、「彼は将来このローランギャロスで優勝するに値するテニスをしました」とティームを称えている。実際、2018年の決勝でティームはナダルに対して4-6、3-6、2-6とストレートで敗れたが、今年は1セットを奪った。

さらに準決勝では、グランドスラム4大会連続制覇を目指した第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を、フルセットの末破っている。

今年はナダルが優勝し、12度目のタイトルを獲得したが、来年もナダルが優勝カップを掲げるのか、ティームが悲願を達成するのか、はたまた他の選手か、来年の「全仏オープン」も見逃せない。

【ナダル 対 ティーム 主なスタッツ】

◆ナダル

サービスエース         3本

ダブルフォルト         0本

ファーストサーブ成功率     73%

ファーストサーブポイント獲得率 73%

セカンドサーブポイント獲得率  64%

ブレークポイント勝率      7/13

ウィナー            38本

アンフォーストエラー      31本

◆ティーム

サービスエース         7本

ダブルフォルト         1本

ファーストサーブ成功率     69%

ファーストサーブポイント獲得率 57%

セカンドサーブポイント獲得率  50%

ブレークポイント勝率      2/6

ウィナー            31本

アンフォーストエラー      38本

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのティーム(左)とナダル(右)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)