最後に勝利が逃げていった。第2ピリオド終了時点で4点をリードし余裕のあるプレーを展開するも、後半で失速。相手に逆転を許し同点で第4ピリオドを終える。迎えたペナルティースロー戦でサドンデスにもつれ込む熱戦を繰り広げたが、一歩及ばず敗北を喫し…

 最後に勝利が逃げていった。第2ピリオド終了時点で4点をリードし余裕のあるプレーを展開するも、後半で失速。相手に逆転を許し同点で第4ピリオドを終える。迎えたペナルティースロー戦でサドンデスにもつれ込む熱戦を繰り広げたが、一歩及ばず敗北を喫した。

◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦

▼6・9 対日大戦(早大所沢プール)

 明大14{5―3、3―1、1―3、1―3、4―5}15日大〇

 勝利の女神に見放されてしまったのか。前半は正確な試合運びを展開した。「今までで1番いいプレー」という今村大和(商2=明大中野)の言葉通り、相手のパスをカットして攻め込むプレーで得点を量産。第2ピリオド終了時で8得点を挙げた。「ディフェンスは100点だった」(明石将裕監督)。第3ピリオドも熊谷郁(営2=明大中野)のゴールから始まる。しかし中盤ペナルティースローによる2失点とカウンターを受けての1失点で状況が変わった。そのまま相手に傾いた流れを巻き返せずに、同点で全4ピリオドを終了した。

 試合結果はペナルティースロー戦に委ねられた。相手有利で全員が固唾を呑む中、GK今村が2回連続でゴールを死守。「自分の仕事はこれで終わったからあとは任せた」(今村)。しかし、勝利を願い放ったペナルティースローは相手GKの手に。勝利の女神はほほ笑まず、望ましくない幕切れになってしまった。

 「悔しい分、努力できるし成長できる」(明石監督)。この言葉を胸に気持ちを切り替えることが重要だ。多くの強豪チームを相手にして得た経験は確実に身になっている。次戦の相手は慶大。この敗戦を引きずることなく、残り2戦を全力で戦い抜く姿を見たい。

[村川拓次]

試合後のコメント

明石監督

――試合の振り返りをお願いします。

 「前回同様、第3ピリオドまでは勝っていて、最後に抜かれなかったのは成長したと思います。ディフェンスは100点だったと思いますが、もう少しできたと思うのは何本かあったのでそこは反省する必要があります。次の7位8位決定戦でやっていきたいです」

今村

――第3ピリオド以降の試合運びをどのように捉えますか。

 「落ち着いて自分もミスなくできていれば試合が変わったかもしれないです。とはいえ試合の流れが悪かったわけではないと思います。小さいミスから大きく流れが変わってしまったのは気を付けないといけないです」

増田隆広(商3=明大中野)

――試合を振り返っていかがですか。

 「第1、2ピリオドは自分たちのペースで持っていけて、いい試合展開ができたんですけど、第3、4ピリオドで少し引き気味になってしまったのが敗因かなと思います」

――次の試合への意気込みをお願いします。

 「この敗戦を引きずることなく、しっかり気持ちを切り替えて来週の慶大戦に勝ちたいです」