今夏開催される総理大臣杯の予選も兼ねた今大会。初戦は明学大との一戦。前半10分小柏のシュートで先制するが、守備の甘さから1点を献上した。1―1で迎えた後半38分、コーナーキックを佐藤瑶がヘディングで押し込み待望の1点を奪取。2―1で勝利を飾…

今夏開催される総理大臣杯の予選も兼ねた今大会。初戦は明学大との一戦。前半10分小柏のシュートで先制するが、守備の甘さから1点を献上した。1―1で迎えた後半38分、コーナーキックを佐藤瑶がヘディングで押し込み待望の1点を奪取。2―1で勝利を飾り、2回戦へ駒を進めた。

 

 

 流れを手放してしまった。立ち上がりから猛攻を見せた明大。そして前半10分には森下のパスを受けた小柏が怒涛のドリブルで裏に抜け、冷静に右足で流し込み先制点を挙げた。しかし流れをつかみ切れないまま迎えた前半32分には「一発のリスク管理が甘かった」(瀬古)。相手FWがドリブルで仕掛けシュート。ボールは無情にも右サイドネットに突き刺さり、互いに譲らず1―1で前半を折り返した。

 後半から「修正して攻撃につなげられた」(小柏)と中村健や小柏を中心に果敢な攻め込みを見せた。そして後半38分、コーナーキックの場面で途中出場の佐藤瑶が頭を合わせシュート。「自分の武器であるヘディングで得点につなげられた」と均衡を破る一撃となり、そのまま試合終了。2―1で勝利を挙げ、2回戦進出を決めた。

 気を引き締めるしかない。前試合のリーグ戦・専大戦ではスキを生み出し、2失点を喫した明大。今試合も同様に甘いプレーから失点を許した。負けたら終わりのトーナメント戦。「変えなくてはならないのは自分たちのマインド」(瀬古)。意識を改革し、次戦でも必ず勝利を挙げ、栄冠へと一歩ずつ進んでいく。

[田崎菜津美]

試合後のコメント

瀬古

――今日の試合を振り返りをお願いします。

「入りは良かったのですが、チームとしてテクニカルな部分ではなくて勝負に勝つという気持ちを試合に出せていなかったです。後半それを修正して圧倒できたと思いますが、前半から出せなかったのは反省点です」

                                                

――ハーフタイムに話したことを教えてください。

「基本的にはもっとやろうと。監督には全然戦えていないと言われました。それに奮起あしてチームとして気合が入ったのは確かです。ですが、それを監督に言われてではなくて自分たちで変えていかなくてはいけないです」

                               

佐藤瑶

――昨年は同大会の準決勝で明学大に負けました。

「自分も出ていて、敗因となったのは間違いないです。(明学大に勝利した)総理大臣杯では自分は出ていなかったので、個人的にはリベンジという形で今日は戦いました。やりづらい相手でしたが勝てて良かったです」

小柏

――後半に明学大を圧倒できた理由を教えてください。

「一番は監督からの言葉で、いつもやっている個の部分や、当たり前にやるプレッシャー、切り替えの部分ができていないと言われました。そこは自分たちでも心の中では気付いていたので、そこのベースの部分ができて後半押し込めたのだと思います。今日は2点でしたけど、もっと点を取れる場面があったのでそこの精度を上げていかないといけないと思います」