一つの目標をクリアした。楽天・則本昂大投手が6日、埼玉西武戦に先発し7回3失点で10勝目。新人から4年連続で2桁勝利を達成。「もう少し、しっかりとした投球で10勝したかったけど、本拠地で達成できてうれしいです」と笑顔を見せた。■4年連続で2…

一つの目標をクリアした。楽天・則本昂大投手が6日、埼玉西武戦に先発し7回3失点で10勝目。新人から4年連続で2桁勝利を達成。「もう少し、しっかりとした投球で10勝したかったけど、本拠地で達成できてうれしいです」と笑顔を見せた。

■4年連続で2桁勝利を達成した則本、「3位を射程圏内に入れられるように」

 一つの目標をクリアした。楽天・則本昂大投手が6日、埼玉西武戦に先発し7回3失点で10勝目。新人から4年連続で2桁勝利を達成。「もう少し、しっかりとした投球で10勝したかったけど、本拠地で達成できてうれしいです」と笑顔を見せた。

 立ち上がりは不安定だった。初回、1安打2四球で無死満塁。山川選手は三振に仕留めたものの、浅村の右犠飛に失策も絡んで2失点。続く栗山にも四球を与えるなど制球が定まらず、表情をしかめるシーンが多かった。それでも、その裏の攻撃で味方が同点に追い付くと、そこから立ち直った。6回までゼロを並べる。試合前までリーグトップの145奪三振を記録していた右腕は、この日も三振を量産。今季最多タイの12奪三振で記録を伸ばした。

 力投のエースを4回に打線が援護。1死満塁、1番の島内が右中間に「プロ入り初というか、人生で初めてかも」という満塁本塁打。「嶋さんが(四球で)いい形でつないでくれたので、犠飛でもいいと思って打席に立ちました。ノリ(則本)のときに打てていなかったので、良かったです」。

■則本の一番の強みは…

 ダイヤモンドを回る際、1塁走者だった嶋を追い抜かんばかりの全力疾走で球場を沸かせた。これには則本も「嶋さんと島内さんが追いかけっこしていて面白かった」とベンチ脇で爆笑。球場とエースのテンションも高めるグランドスラムだった。

 新人の2013年に開幕投手という大役を務め、田中将大投手と先発2本柱としてリーグ優勝、日本一に大きく貢献。2014年が14勝、昨年も10勝をマークした。開幕投手も4年連続。大きなケガをせず、毎年先発ローテーションを守り抜く強靭な肉体が、則本の一番の強みといえる。

 3位の千葉ロッテとは12ゲーム差と、大きく離されている現状だが、則本は下を向かない。

「一つずつ、勝ちをつかみ取ってまずは3位を射程圏内に入れられるように。一生懸命やっていきたい」

 お立ち台で誓うと、Koboスタ宮城のファンから大歓声を受けた。大逆転でのAクラス入りへ。則本が一戦必勝で残り試合を戦い抜く。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部●文