取材=鈴木健一郎 構成=佐保めぐみ 写真=鈴木栄一、FIBA.com

ドライブで仕掛けてインサイドで勝負できる身体能力、パワーと技巧を兼ね備えたフォワードの馬瓜ステファニーは、慌ただしい日々を過ごしている。5月31日と6月2日に5人制の日本代表の一員としてベルギーとの国際強化試合を戦い、それまでは強化合宿に参加していた。試合を終えて他の選手がようやく一息つく中、馬瓜は3x3日本代表に合流。6月18日開幕のワールドカップとして、現在はチェコで合宿を行っている。まだ20歳で、代表ではこれから信頼を積み上げていく立場。一つの試合、一つの練習も気が抜けないが、馬瓜は貪欲に『二刀流』に挑戦している。チェコ遠征に出発する直前の馬瓜に、その意気込みを聞いた。

「チャンスを生かすことに今は必死です」

──5人制でも代表に選ばれて今度は3x3ですが、両方の代表に選ばれている心境はどうですか?

人より多くチャンスをもらえているので、そのチャンスを生かすことに今は必死です。どちらも一生懸命やれたらなと思います。

──5人制も3人制も生き残り競争が激しいですが、多くの選手がいる中で2つの代表にも選ばれているのは現時点で馬瓜選手だけです。どの点が評価されていると思いますか?

もともと5人制での自分のドライブやリバウンドを評価してもらって昨年のアジア競技大会で3x3に引き抜かれました。5人制も3x3もやることは同じですし、自分の持ち味がどちらにもフィットしていて、5人制の合宿ではそういう持ち味を見せられたんじゃないかなと思います。3x3の合宿でも、自分のやるべきことをしっかりできたという感覚はあります。

5人制と3人制の両方をやるのはすごく難しいことですが、どちらも選ばれていることに感謝して、両方とも全力でやりたいと思います。選ばれているのはありがたいことで、それだけ期待されているからにはやらなきゃいけないという責任もあります。選ばれたことに対しての責任を、しっかり果たさなきゃいけないと感じています。

──3x3においては、どういう点が評価されて招集されたと思いますか?

自分の持ち味のドライブだし、この身長でドライブとディフェンスがしっかりできる選手は世界にもあまりいないと思います。世界に出れば平均身長がそもそも高いので、そこに対して自分がどれだけ戦えるか、という点を期待されているのかと思います。

5人制で学んだことを、3x3でも生かして成長する

──昨年のアジア競技大会では、栗林未和選手のケガというアクシデントを受けて5人制からの『助っ人』として3x3の活動が始まりました。器用に両方をこなして今回の3x3ワールドカップの代表にも選ばれたように見えますが、難しいところも多いと思います。3x3では何が一番苦労しましたか?

ボールの重さが一番大きいです。自分はワンハンドなので3x3を始めた時は、なかなかリングまで届かなくて、アジア大会の時は2ポイントシュートをツーハンドで打っていたんです。自分のシュートフォームに対してトムさん(トム・ホーバス、5人制の日本代表ヘッドコーチ)さんや、チームの監督から言われたことをしっかり直していったら、ボールが重くなった時でも飛ぶようになったんです。それがだんだんと合宿中に決まるようになって、3x3の公式戦で2ポイントシュートを決めたことはまだないんですけど、その難しい部分をちょっとずつ克服できたかなと思います。

──5人制でステップアップしたことは3x3でもそのまま生かせているということでしょうか?

そうですね。同じバスケットなのですごく生かせていると思いますので、自分の成長をぜひ皆さんに見ていただきたいです!

──初めての3x3でのワールドカップです。意気込みをあらためて聞かせてください。

今までは何となくフワフワしたというか、ここまでしっかりとした状態で戦ってきたことはなくて、こうやって合宿を積み重ねてきた中で選ばれたので、本当に精鋭というか、やる気を持ってやっています。なのでそれをしっかり出して、目標は優勝なので予選リーグからしっかりと一戦一戦戦って、自分はみんなの力を引き出せるように頑張りたいと思います。

──馬瓜選手の活躍は、5人制のファンやトヨタ自動車アンテロープスのファンの方も気にして見ると思います。そんなファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

5人制の時も、もちろん楽しんでやっていますが3x3も楽しんで、画面の前の皆さんにも楽しんでもらえるようにプレーしたいと思うので、応援よろしくお願いします。