これからの早大バスケ部の鍵を握る1、2年生が中心となって戦う関東学生新人戦が開幕した。早大は葛飾・水元総合スポーツセンターで初戦を迎えた。相手は同じ1部リーグに所属している神奈川大。試合は序盤からF宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)、F津田誠人(スポ2=京都・洛南)らがインサイドでの得点、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントなどで得点を積み重ね、第3P(ピリオド)終了時には11点差をつけ主導権を握る。試合終盤に6点差に詰められるも、なんとか逃げ切り初戦を突破し強豪東海大戦へ駒を進めた。

 第1P、開始30秒で宮本がインサイドに切れ込み得点するとそれを皮切りに、点の取り合いが始まった。早大は「サイズが違うのでサイズで攻めていこうというプランでした」と宮本が語ったように、ペイントエリア内でのサイズを生かしたプレーが目立つ。特に目立ったのはリバウンドであった。「昔からオフェンスリバンドが得意だったので、思い通りの場所にボールが落ちてきてくれてよかったです」と語った津田は第1Pだけで4度もオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで得点するなどインサイドで圧倒的な存在感を示した。着々と得点を重ねた早大だったが、神奈川大もスリーポイントやペリメータのシュートで応戦。シーソーゲームが続き38―33の5点リードで試合を折り返す。


スリーポイントも積極的に狙った宮本

  後半でも宮本、津田のコンビの勢いは止まらなかった。第3P開始早々津田がオフェンスリバウンドをもぎ取り得点すると、今度は宮本が神奈川大のレイアップをブロック。試合を通してスピードで切り込んでくる神奈川大の攻撃を何度も阻み、攻守ともにインサイドを支配し早大が流れを掴む。その後も津田、宮本のインサイドでの得点、G土家大輝(スポ1=福岡・福大大濠)がミドルレンジからのシュートを成功するなどし着実に得点を重ねていった。第4P、終盤に6点差に詰められるも、ドライブでの積極的な攻めで相手のファールを誘いフリースロー着実に得点。終盤の相手の粘り強い攻撃から6点リード守り、72−66で勝利を収めた。


リバウンドでチームを牽引した津田

 「相手のインサイドが手薄なのでそこをついて行こうとしていた」という言葉通り、インサイドでフロントコート陣が躍動し、チームを勝利に導いた早大。中でも今大会キャプテンを任された津田は22リバウンドの活躍でゴール下での存在感を大きくアピールした。次戦の相手は日本でも屈指の強豪、東海大学。初戦では126点の猛攻で西武文理大を下している。「打倒東海大」を目標に掲げ望んできたというこの新人戦。津田自身も「僕たちがどれだけ調子が良くても勝てるかどうか分からないチーム」と語るように、かなりの苦戦が見込まれる相手である。しかし対する早稲田もタレントは揃っている。強豪相手にどれだけ持ち味が発揮されるかに期待したい。

(記事 工藤竜輔、写真 瀧上恵利)

第68回関東大学選手権
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2115201672
神奈川大2211122166
F#7 宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)
G#8 津田誠人(スポ2=京都・洛南)
G#1 神田誠仁(社1=静岡・浜松開誠館)
G#12 土家大輝(スポ1=福岡・福大大濠)
C#91 ホセインサデソヒ剛(教育1=東京・早実)
コメント

F宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)

――新人戦初戦でしたがどのような意気込みで臨みましたか

次の相手が東海大なので東海に照準を合わせたいところなんですけど、初戦の相手も神奈川大で、去年一部で全部接戦でやってきた相手なので、気持ちで勝つっていう意気込みでやっていました。

――神奈川大に対してどのような対策を練りましたか

インサイドはこっちに比べたら薄いのでそこを突いていくのと、相手は外回りはスピードで抜いてくる選手だったり、あとシュートも上手いので、ディフェンスではそこを守るようにやってきました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

入りは良かったです。第1Qは点も入ったんですけど、第2Qから相手が合わせてきてなおかつファールも鳴らなくなって、苦しい場面が続きました。それでも周りが機能していい流れで持っていけたので、それは良かったと思います。

――オフェンスに関して、スリーを積極的に狙っている印象でしたが、何か意図はありましたか

僕にインサイドの選手が付いていて、僕がスリー打つことによって津田が中で22リバウンドとれてたので、ヘッドコーチも僕にどんどん打てって言ってたので、そんなに入らなかったんですけど、結果的にはリバウンドも取れて相手の弱いところを突けて良かったかなと思います。

――津田さんのオフェンスリバウンドからのシュートというのは今日の狙いだったのですか

そうですね。サイズが違うので、サイズで攻めていこうっていうプランでした。

――次戦への意気込みをお願いします

今日は言ってしまえば同じくらいの力だったので気持ちで圧倒しようっていう感じだったんですけど、あしたは相手への対策を立ててしっかりゲームプランを立てているのでそれを徹底しつつ、新人戦は強いチームが勝つっていうより頑張るチームが勝つと僕は思っているので、その頑張るチームを目指してやっていきたいと思います。

F津田誠人(スポ2=京都・洛南)

――新人戦の初戦はどのような意気込みで臨まれましたか

色んなアクシデントがあって、1人試合に出られない状況になりました。ですが、練習試合でやってきたことを出せれば勝てるということをみんなが分かっていました。一人一人の役割も試合前から理解していたので、試合になったからこういうことを頑張ろうとは思っていなかったです。

――キャプテンとしてチームをどのようにまとめようと思っていましたか

今年のメンバーは高校まで各学校のエースだった選手が多くて個性が強かったので、まとめるというよりは同じ方向に導く方が簡単だなと思っていました。どうやったら同じ方向に導けるかと考えた時に、声を出すことでみんなが協調していいリズムに持っていくということかなと思ったので、そこがキャプテンになってからこのチームを引っ張っていく上でのキーかなと思っていました。

――きょうの神奈川大学相手にどのような対策をして臨まれましたか

きょうは全く対策をしていませんでした。僕たちは『打倒東海大』という目標を掲げてこの新人戦に臨んで、スタッフ陣も同意してくれました。「お前たちはそれだけの力を持っているから、(悪い意味ではなく)神奈川大ぐらいに勝てないと上がっていけないよ」と言われていたので、アジャストなどもしていませんでした。その中で気持ちで勝っていけたので良かったです。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

序盤はドライブなどで攻撃していたのですが、自分が鳴ると思っていた場面でファウルの笛が鳴りませんでした。宮本もファウルされていたので、宮本が落としたところを泥くさいプレーで引っ張っていこうと思いました。

――オフェンスリバウンドが光りましたね

昔からオフェンスリバウンドが得意だったので、思い通りの場所にボールが落ちてきてくれて良かったです。

――きょう相手のファウルも多かったですが、最後まで気持ちを切らさずプレーすることはできましたか

今までの練習試合などでは、ファウルをされても笛が鳴らずにバラバラになった時期もありました。声を出してみんながお互いに気を使うことでチームがまとまったのが良かったと思います。スタッフ陣もちゃんと声を出してくれてました。特に無着くん(航平、商2=東京・早大学院)ですね。

――次の試合への意気込みをお願いします

次はリーグ戦やインカレなどでも上位に入ってくるチームの新人チームで、僕たちが高校の時から有名だった選手ばかりがいるチームです。僕たちがどれだけ調子が良くても勝てるかどうか分からないチームで、監督から「10回に1回ぐらいの勝率しかないけど、その10回に1回をどう引き出せるかを考えろ」と言われて練習試合をずっとしてきました。あしたは諦めることなく、頑張っていきたいです。