文=丸山素行 写真=FIBA.com

サイズと機動力を兼ね備えた相手にドライブが通じず

6月7日、モンゴルのウランバートルで開催された3人制バスケットボール『3x3』のU18ワールドカップは大会最終日を迎え、クォーターファイナルが行われた。

予選を4戦全勝で突破した日本代表はベスト4進出を懸けてニュージーランドと対戦。北川聖のドライブ、清水咲来の2ポイントシュートと持ち味を発揮するが、体格で勝る相手のパワープレーとポストからの連携に苦しめられ、一進一退の攻防が続いた。

ニュージーランドは180cmオーバーの選手が不在と『圧倒的に大きいチーム』ではなかったが、それでも高さとパワーで日本は劣る。ディフェンスについては相手のポストプレーにはダブルチームで対応し、パスの方向を誘導してスティールするなど、機動力でしのいだ。一方でオフェンスでは、予選グループでの戦い方と同様にスピードを生かしたドライブを主体としたのだが、フットワークの軽さも兼ね備える相手にドライブで抜ききれず、タフショットを強いられた。

ディフェンスで踏ん張り、相手のミスを確実に得点に繋げる我慢の展開。それでもスクリーンプレーから2ポイントシュートを射抜かれ、ディフェンスのコミュニケーションミスからイージーシュートを許して残り24秒で逆転された。だがここで清水がドライブをねじ込み、辛うじて延長戦へと持ち込んだ。

『3x3』の延長戦は2点先取したチームが勝利となる。そのため試合を決める2ポイントシュートを狙うが互いに精度に欠く中、野口が虚を突いてドライブを狙う。あえて1点を取りに行く作戦に出たが、このレイアップがリングに嫌われてしまった。

その直後、スクリーンに引っかかりシュートチェックが遅れ、トップ・オブ・ザ・キーから2ポイントシュートを決められ、12-14で敗退となった。

予選ではドライブからフィニッシュまで持ち込み、シュートファウルも獲得していたが、サイズと機動力を兼ね備えたニュージーランドには通用しなかった。日本の専売特許だったルーズボールへの反応や球際の強さなども、アドバンテージとまでにはならなかった。

日本は体格の不利をスピードと運動量で覆してきた。日本の小さな選手たちは機動力とアグレッシブな姿勢で世界と戦えることを示したが、世界で勝ち進めば大きいだけでなくスピードもある相手も出てくる。1on1で打開できない場合にも対抗できるだけの戦術、連携を見いだすことで、さらなるチーム力アップに期待したい。