各大学1、2年生が競い合う関東大学新人戦(新人戦)が今年も幕をあけた。早稲田は7人のメンバーで優勝を狙う。この日の相手は3部リーグに所属する東洋大。快勝して勢いに乗りたい早稲田だったが、序盤はリードしながらも第3クオーター(Q)に同点に追…

 各大学1、2年生が競い合う関東大学新人戦(新人戦)が今年も幕をあけた。早稲田は7人のメンバーで優勝を狙う。この日の相手は3部リーグに所属する東洋大。快勝して勢いに乗りたい早稲田だったが、序盤はリードしながらも第3クオーター(Q)に同点に追いつかれる展開に。それでも新人戦のキャプテン神山夢来(スポ2=埼玉栄)のスリーポイントやトーナメントでも活躍した大原咲織(スポ2=東京成徳大)のゴール下シュートなどで相手を突き放し、見事4回戦に駒を進めた。

 第1Q、まずはF栗田有子(スポ2=東京・明星学園)が開始8秒でシュートを決め、先制点を奪う。そのあとも流れに乗った早稲田は連続ゴールで8ー0と試合を優位に進めた。インサイドの大原とアウトサイドの神山、河村くるみ(教2=神奈川・座間)のドライブなどの攻撃が決まり、前半は39ー27と10点以上の差を付け、終える。


キャプテンとしてチームを引っ張る神山

 後半に入ると、流れは東洋大へ傾き始めた。小さなパスミスやシュートミスが直接失点につながってしまう。相手が勢いに乗ってくる中で、なかなか早稲田のペースをつかめなかった。悪い流れの中、放たれたシュートはリングに嫌われ、苦しい展開に。10点以上あったリードは、残り5分17秒で同点に追いつかれてしまった。しかし、そこで早稲田は崩れない。キャプテン神山のアシストで桂蘭(スポ1=愛知・桜花学園)が得点を決めると、ディフェンスから立て直し、得点を重ねる。神山自身もスリーポイントを6本決め、試合が終わってみると79ー62。後半相手を突き放した。


果敢にシュートを狙う河村

 トーナメントとは違ったフレッシュ早稲田で臨んだ新人戦の初戦。中盤は苦しんだが、チームプレーで勝利を勝ち取った。トーナメントの時には硬さも見られた1、2年生だったが、各々実力を発揮し始めチームを活気づけている。次の相手は強敵・筑波大だ。高さもスピードも兼ね備えた相手だが、『早稲田らしいバスケ』で宿敵撃破に挑みたい。

(記事 瀧上恵利、写真 町田華子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

第9回関東大学女子新人戦 6月2日(vs東洋大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2415182279
東洋大1814152062
◇早大スターティングメンバー◇
G#11 神山夢来(スポ2=埼玉栄)
G#17 河村くるみ(教2=神奈川・座間)
F#6 栗田有子(スポ2=東京・明星学園)
C#7 大原咲織(社2=東京成徳大)
F#18 桂蘭(スポ1=愛知・桜花学園)
コメント

G河村くるみ(教2=神奈川・座間)

――1、2年生のチームでしたがどのような目標で臨みましたか

普段の試合に出てないメンバーが多いので、とにかく自分たちの良さを出すということと、ボックスアウトするところとかそういうチームルールを徹底して楽しもうという目標で臨みました。

――目標は達成できましたか

ディフェンスの部分でもコミュニケーションミスがあったりとか、ボックスアウトできなくてリバウンド取られたりとか、全然ルールが徹底できなくて失点もすごく多かったので、来週の試合で改善しないといけないところはいっぱいあるなと思います。

――ドライブやスリーなど積極的なプレーが光りましたが、調子はいかがでしたか

自分の持ち味であるドライブを生かすためにも、スリーを練習してきて、スリーのドライブも思い切っていつでも積極的に攻めようと思っていたんですけど、今日は結構下がられててなかなか自分の持ち味であるドライブが成功しなくて、相手のディフェンスに対してアジャストできないところが自分の課題でもあるなと思いました。

――スリー中心に攻められる場面が目立ちました。1週間後に向けてどのような対策をしますか

自分もガードについていたんですけど、ボールマンへのプレッシャーが全然足りていなくてスリーをバンバン打たれてしまいました。ボールマンプレッシャーをチームでももう1回ルールとして徹底しようと話をしているので、1週間意識し直してしっかりやっていかないといけないなと思います。

――今日の東洋大について行った対策はありますか

上手さはあると思うんですけど、体力面とか練習量ではこっちのほうが勝っていると思っていたので、走って攻めるバスケットをしようと話していました。でもなかなかブレイクも出なくて、クオーター始まりとかで結構ポンポン入れられて、離すところで離せなかったのは反省点です。

――途中追いつかれた場面ではどういう心境でしたか

そういう時に崩れないで、ディフェンスとかリバウンドとかルーズボールとか、シュートが入らなくてもできることはたくさんあるから、そこを土台として個人で崩れないようにやろうと思っていました。みんなもリバウンドとかにしっかり入れている時はオフェンスにもいい流れで繋げられたりしたので、悪い時こそディフェンスとかルーズボールとかを崩れずにやろうというふうに言っていました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

筑波大で今日よりも高さもあるしスピードもあると思うんですけど、しっかり自分たちの良さを出して、早稲田らしいバスケットをして全員で強気で戦っていきたいと思います。