文=丸山素行 写真=鈴木栄一、FIBA.com

開催国枠で東京オリンピックへの出場が決まった今、3人制バスケットボール『3x3』の日本代表の強化が急ピッチで進められている。昨シーズン途中、『3x3』に専念するために栃木ブレックスを退団した落合知也は、誰よりも『3x3』に強い思いを抱くプレーヤーだ。6月18日から23日までの6日間、オランダで開催されるワールドカップに向けて旅立つ直前の落合に話を聞いた。

落合に求められる「オールラウンダーなプレー」

──チェコ遠征を挟んでワールドカップに挑むことになりますが、ワールドカップでの目標をどこに置いていますか?

2014年からずっとワールドカップに出場していますが、今まで一度も予選突破できたことがありません。まずは予選を突破してベスト8、決勝トーナメントに残ることを目標として戦いたいと思います。

──過去最高位を目指すということですが、世界でベスト8というのはどれくらいの高いハードルなのでしょうか?

まだこのメンバーで試合をしたことがない今のチームの状況も考えると、正直、予選を突破できたらかなり良い結果を出せたという認識です。

予選プールの相手を見ると、自分は過去に何回も対戦したことがあるチームばかりです。どれだけ伸びしろがあるか自分も分からないですが、他の選手が経験していない部分をどれだけ落とし込めるかが僕の中でカギになってきます。

──そういった意味では、百戦錬磨の落合選手には多くのことが求められますね。

そうですね、自分が求められているのはオールラウンダーなプレーだと思います。スコアもそうですし、リバウンドもそうですし、相手のビッグマンを守ることもそうなので、本当にすべてにおいてチームを引っ張れるようにしていきたいです。

今回エントリーしている小林(大祐)、保岡(龍斗)に関しては初めて一緒に試合をします。彼らがどういうプレーをするのかは分かっていますけど、試合になると全く別物になってきます。3x3はチームで戦わないと絶対に勝てないので、どれだけ彼らの良さを引き出せるかですね。

オリンピックに向けて「1秒たりとも無駄にできない」

──ランキングが示すように落合選手は日本の3x3プレーヤーの一番の実力者だと思います。それでも、先日のアジアカップでは全員がBリーグの選手で構成され、落合選手は招集されませんでした。賛否両論ありますが、その点をどう捉えていますか?

僕自身、本当にたくさんの時間を3x3に費やして結果も出している中で、経験値や実力の部分では誰にも負けない自信もあります。ただ、全体の底上げというのは本当に必要なことだと思います。来年の東京オリンピックに向けてみんながレベルアップしないといけないと自分も思いますし、いろんな経験値を積ませないといけないという意向には、僕自身も賛成です。

これに関しては選ばれた時に自分の自信とか経験を、そのまま表に出せるように準備するだけですね。それが自分の実力の証明になるので。

──そういう意味では、なおさらチームケミストリーの構築が大事になりますね。

アジアカップのメンバーは5人制で知っている選手ばかりですし、能力があるのはもちろん知っていました。でも、やはり3x3となると全く別の競技なので、直前合宿に呼ばれて、そんなに準備もできないままアジアカップに臨んで、しかも経験もないメンバーで行っているので、そこの部分は非常に難しいところだっただろうなと個人的には思いました。

ただ、今回は僕だったり小松(昌弘)だったりと、3x3の経験値がある選手が2人入っているので、そこのアドバンテージは絶対にあると思います。彼らとのケミストリーがないと絶対に勝てないので、このミックスされた部分で良いJapanの力を出せればなと思います。そこは本当に大事ですね。1秒たりとも無駄にできないです。

──ワールドカップで結果を出すことが直近の目標だと思いますが、その先の東京オリンピックに向けての意気込みをお願いします。

あと1年なので、本当に東京オリンピックに関しては時間がないと思っていますし、そこに向けてワールドカップは本当に大きな大会です。その一つひとつでどれだけ結果が出せるかが、短い期間で求められるところだと思うので、本当に結果にこだわっていきたいです。リーダーとして、エースとして存在感を発揮できるように頑張っていきたいです。