日本ハムの大谷翔平投手が6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で今季初の1試合2本塁打をマーク。首位・ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。■ここ8戦5発、驚異のペースで本塁打量産する大谷 日本ハムの大谷翔平投手が6日のソフトバンク戦(…

日本ハムの大谷翔平投手が6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で今季初の1試合2本塁打をマーク。首位・ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。

■ここ8戦5発、驚異のペースで本塁打量産する大谷

 日本ハムの大谷翔平投手が6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で今季初の1試合2本塁打をマーク。首位・ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。

 7月29日のソフトバンク戦(札幌ドーム)から8戦5発の量産ぶり。自身初の20発どころか、シーズン23本塁打ペースに乗せた。今夏のオールスターのホームランダービーでも初出場初優勝を飾って球界のファンを驚かせたが、22歳の破壊力には驚かされるばかりだ。

 今季、その驚異のパワーを支えるルーティーンがある。大リーグで昨年ナ・リーグMVPに輝いたナショナルズのブライス・ハーパーの打撃フォームを彷彿とさせる「逆一本足打法」だ。

 フリー打撃。大谷は右足を踏み出すと同時に、軸足の左足を大きく上げる。ステップした右足に全体重を乗せてボールにインパクト。さらに、頭から右足を軸として体を回転させる。全身のパワーをロスすることなく振ることで打球を遠くへ飛ばしている。

■メジャー強打者ハーパーも取り組む「逆一本足打法」

 試合では軸足を明らかに地面から浮かせてはいないが、今夏のオールスター第2戦のホームランダービー準決勝でも、はっきりとこの打ち方を見せていた。大谷が練習の意図を明かしたことはないようだが、より打球の飛距離を出すための感覚を養っているのだろう。

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏は軸足となる左足を中心に回転する打ち方。ハーパーはその対極にある逆一本足打法で昨季、打率.330、42本塁打、99打点の好成績をマーク。リーグMVP、本塁打王、ハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞を獲得した。

 ハーパーは高校時代に最速154キロを投げていたという。高い身体能力があるからこそ出来る打ち方だ。二刀流ながらも、この打法を使いこなす大谷の打撃技術は、すでに大リーグでも超一流なのかもしれない。