日本がプールCで準々決勝進出を争う強力なライバル。 チームGB(グレートブリテン/イギリス代表)としてオリンピックに臨む。とはいえ、登録メンバー12名のうち、11人はワールドラグビー女子セブンズシリーズで好成績を収め出場権を獲得したイング…

 日本がプールCで準々決勝進出を争う強力なライバル。

 チームGB(グレートブリテン/イギリス代表)としてオリンピックに臨む。とはいえ、登録メンバー12名のうち、11人はワールドラグビー女子セブンズシリーズで好成績を収め出場権を獲得したイングランドの選手たち。ウェールズとスコットランドからは各2名がトレーニングスコッドに入っていたが、経験豊富なイングランドのトップ選手に交じってリオ五輪メンバーに選ばれたのはウェールズの20歳BKジャスミン・ジョイスただひとりだ。
 それでも、ユニオンジャックを背負う選手たちの興奮と誇りは、いままでの大舞台とは違う特別なものに違いない。

 サイモン・ミドルトン ヘッドコーチは「オリンピックデビューを果たすセブンズは、女子ラグビーにとって歴史的瞬間となる。リオで最良の結果を出してくれる最高のメンバーを選んだと信じている」 とコメントした。

 チームの中心となるイングランドの選手は、昨季ワールドラグビー女子セブンズシリーズは総合4位に終わったものの、今年4月のカナダ大会で3年ぶりに栄冠を獲得している。多くが15人制でも活躍し、今回のリオ五輪スコッドのうち6人は一昨年の女子ラグビーワールドカップで20年ぶりの優勝を果たしたメンバー。そのとき大会得点王となるなどMVP級の活躍をし、体育教師を辞めてRFU(イングランドラグビー協会)とプロ契約を結び、オリンピックに向けて強化してきたエミリー・スカーラットがGBのキャプテンを務める。

「GBのジャージーを着てオリンピックで戦うことは子どもの頃からの夢だった。世界最高のスポーツステージで7人制ラグビーをプレーする最初のアスリートのひとりになることを楽しみにしている。イギリスを代表して、女子ラグビーを新しい観衆に観てもらえることを非常に誇らしく思う」

 そう語ったスカーラットのほかには、かつてボブスレーの代表選手だったヘザー・フィッシャーの接点での強さとパワフルな走りも脅威的だ。