TEAM1P2P3P4P計日大344314早大235515▽得点者 田中6、樋爪5、中井2、土橋(玄)、土橋(奏) 開幕から2週間が経ち、6戦目を迎えた関東学生リーグ戦(リーグ戦)。一次リーグも終盤に入ったこの日は、日大と一戦を交えた。キャ…

TEAM1P2P3P4P
日大14
早大15
▽得点者
田中6、樋爪5、中井2、土橋(玄)、土橋(奏)

 開幕から2週間が経ち、6戦目を迎えた関東学生リーグ戦(リーグ戦)。一次リーグも終盤に入ったこの日は、日大と一戦を交えた。キャプテン・眞板晃生主将(スポ4=東京・明大中野)がいない中で行われたこの対戦。先取点を得たものの2連続失点で試合は追う展開に。しかし、離されまいと食らいつき、第4ピリオドでは怒涛の追い上げを見せ逆転する。最後は逃げ切り、見事3連勝を達成した。

 試合開始から約1分、先制点を奪った早大は勢いそのまま2得点目を決める。しかし約6分後、フリーにさせてしまった相手にシュートを決められ1点を返されると、その後もディフェンスがうまくかみ合わない状況が続き、残り時間約1分ほどで逆転を許してしまう。第2ピリオドに入ると、いつもはディフェンスを中心にプレーする土橋玄(教3=埼玉・秀明英光)もオフェンスとして果敢に攻めていくが、ここはゴールキーパーに阻まれた。ルーキーたちも土橋(玄)に鼓舞されたように、懸命に攻めの姿勢を見せる。終盤、ゴール正面でパスを受けた中井慶(政経1=沖縄・那覇西)が見事シュートを決めた。日大の細かいパス回しに苦戦したが、諦めずに食らいつき5-7で前半を終える。


土橋(玄)のシュート

 2点ビハインドから入った後半。日大にセンターボールを取られると、退水(※)を誘発され、そのままシュートを献上した。その後もゴールギリギリを狙ったシュートなどで、失点を重ねる早大。しかし、ゴールキーパーとの1対1から樋爪吾朗(スポ2=埼玉栄)がシュートをネットに沈めると、田中要(スポ3=埼玉・秀明英光)がそれに続くようにセンタ―ライン付近から素早い状況判断で得点する。ディフェンスも全員で守り、パスカットでうまくしのいでいく。再び田中が守備を振り抜きシュートを決めると、1点差まで迫る。そして迎えた第4ピリオド。一時は2点差まで引き離されるが、その後早大も連続得点で追い上げを図る。相手の退水からパスを回し土橋(玄)が土橋奏太(教1=長崎西)からパスを受けると、シュートを突き刺しこれが同点ゴールに。そして、フリーでパスを受けた田中が1点、ペナルティスローで樋爪が1点を追加し、2点の差をつける。相手タイムアウトから1点献上するが、なんとか1点を守り切り勝ち点を得た。最終スコアは15-14。


得点に対する積極性を見せた土橋(奏)

 3連勝を遂げた早大。接戦ののちにつかんだこの勝利は、とても大きな一歩となった。しかしそれと同時に、結果に慢心するチームの様子はない。「いかに守るか」(中嶋孝行監督、平13教卒=福岡工)。今回の試合は合計で14失点。ロースコアで試合を進めたい早大にとってこの失点は予想外の結果だった。この先を見据えると、取り除かなければならない不安の要素は少なからずある。1週間、鍛錬を繰り返し、一次リーグ最終戦では進化を遂げた姿を現すだろう。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

  

(記事、写真 佐鳥萌美)

コメント

  

中嶋孝行監督(平13教卒=福岡工)

――一次リーグも終わりに近づいていますが、この試合の位置づけを教えてください

特にこの試合が(大事)というつもりはなくて、基本的には一部リーグはほぼ全て上位チームなので、上のチームに勝つというのを目標としてやっています。

――きょうはどのようなプランで臨まれましたか

特にプランはないです。うち(早大)ができることを個人個人がしっかりできるようにしました。きのうの試合が特に無駄な失点が多くて、(ディフェンスが)ついているのに打たれる、(スペースを)空ける必要がないのに空けて打たれる、そういう失点が多かったので、そこだけはないように意識させています。

――僅差での勝利ですが、点数についてはどう考えますか

点数を取る方については、あまり言うことはないんですけど14点ってという失点なので、10点以下にしっかり抑えていきたいなというのはありますね。

――第3ピリオドから追い上げを見せましたが、ハーフタイムにはどのような声掛けをされたのですか

特に変えてないです。後半、泳ぎ負けないようにというのは意識させました。

――安定した攻撃に見えたのですが

得点は水物なので、取れるときは取れますし、取れないときは取れないのでいかに守るかに重点を置いています。得点は意識してないです。

――守備に関してはいかがですか

近距離で打たれるより遠くから極力打たせる方が相手の決定率も下がりますから、そこは意識させてました。

――1年生の動きはどうですか

まだまだですね。動きも鈍いですし、まだ自信がないとこもあるのかなと思うんですけど、そこは1年生なのでもっとアグレッシブにやってほしいなと思います。

――次は明大戦ですがどのような試合をしたいですか

昨年負けているので、勝ちたいです。