この日早大東伏見グラウンドにて東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)並びに木村杯春季新人戦の閉会式が行われた。椎名竜也(教2=埼玉・市浦和)の先導する行進から始まったこの式で、優勝した早大には賞状、優勝旗、優勝トロフィーが授与された。六大…

 この日早大東伏見グラウンドにて東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)並びに木村杯春季新人戦の閉会式が行われた。椎名竜也(教2=埼玉・市浦和)の先導する行進から始まったこの式で、優勝した早大には賞状、優勝旗、優勝トロフィーが授与された。


六大学の選手たちを先導した椎名


優勝旗を受け取る山口永路副将(社4=早稲田佐賀)

また、早大からは以下の六人が個人賞を受賞した。

▽最優秀選手 吉田龍平主将(スポ4=東京・小山台)
打率.189(37打数7安打) 16打点 2本塁打

▽最優秀防御率 清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)
防御率1.20(30回、自責点4) 2勝1敗

 吉田主将は打率こそ1割台と低迷したが、打点と本塁打ではリーグトップの成績を記録。また自慢の守備面(捕手)では巧みなリードで投手陣を引っ張り、全試合にフル出場して捕逸0という素晴らしい成績を残した。清水は初のリーグ戦で初めてのタイトルを獲得。全カードで先発登板し、1試合最多失点は2点と抜群の安定感を見せた。

▽ベストナイン
〈投手部門〉 久郷太雅(創理4=静岡・沼津東)
防御率1.90(47回1/3、自責点12) 5勝2敗
〈二塁手部門〉 塚脇太陽(人3=千葉・市川)
打率.306(36打数11安打) 2打点
〈三塁手部門〉 須能浩太郎(商2=東京・早実)
打率.324(34打数11安打) 4打点
〈外野手部門〉 関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)
打率.381(42打数16安打) 8打点 1本塁打

 久郷は昨秋に引き続いての受賞。5勝を挙げ、エースとしての役割を存分に果たした。塚脇は持ち前の守備力でチームに貢献するとともに、小技を生かして打線の中でも存在感を発揮。須能は4番として打線の中心を担いながら堅実な守備でも投手を助け、関は首位打者まであと7厘と迫る高打率を残した。


左から清水、塚脇、関、須能(吉田龍主将と久郷は諸事情により欠席)

 閉会式後には胴上げが行われ、池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)らが東伏見の空に舞った。


池田監督の胴上げの様子

 そんな早大が次に臨むのは9日から始まる全日本出場予選会。相手は関東地区大学選手権(関東大会)準優勝校・東洋大だ。昨年は関東大会の『あと1勝で全日本大学選手権(全日)出場』という試合で逆転負けを喫しており、そのリベンジを果たすという意味でも重要な試合となるだろう。特に注目は前田直輝副将(スポ4=熊本)。前述の試合では1点リードの7回から登板し、0回1/3を2失点で負け投手となってしまっている。今回は副将にふさわしい投球でその雪辱を果たし、チームを全日へと導いてほしい。

(記事、写真 池田有輝)


集合写真




コメント

塚脇太陽(人3=千葉・市川)

――ベストナイン受賞おめでとうございます。感想を教えてください

正直リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)が開幕する頃は自分でも(ベストナインを)取れるとは思っていませんでしたし、他の誰も取れると思っていなかったと思います。その中でチームの勝利に貢献しようとしてきた結果、ベストナインを受賞できてとてもうれしいです。

――今後に向けて、ご自身としての抱負を教えてください

今回は運良く打率を残せたのでバッティングを強化するのはもちろんのこと、自分の持ち味は守備なので、守備のミスがない選手になっていきたいと思います。

清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)

――最優秀防御率受賞おめでとうございます。感想を教えてください

素直にうれしいですね。今大会で投げさせていただいたことに感謝しています。龍平さん(吉田主将、スポ4=東京・小山台)や渡部(椋雅、商2=神奈川・桐光学園)を中心とした味方の堅い守備とリリーフの前田さん(直輝副将、スポ4=熊本)の助けがあり、このような賞を取ることができたと思っています。

――今後に向けて、ご自身としての抱負を教えてください

今回は規定ギリギリの投球回でしたし、チームの勝利に貢献できない試合も沢山あったので、これから久郷さん(太雅、創理4=静岡・沼津東)のように長いイニングを投げられるようなスタミナと信頼を得られるように頑張っていきたいと思います。

須能浩太郎(商2=東京・早実)

――ベストナイン受賞おめでとうございます。感想を教えてください

チームが勝つことを一番に考えてプレーしてきて、その延長線上でベストナインという個人タイトルを取ることができてとてもうれしいです。

――今後に向けて、ご自身としての抱負を教えてください

今回ベストナインを取ったことによって責任感やプレッシャーも生まれてくると思うので、この賞に恥じないような選手になりたいです。

関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)

――ベストナイン受賞おめでとうございます。感想を教えてください

(春季)リーグ戦の優勝を目指して一打席一打席集中した結果がこのような賞につながりました。素晴らしい選手たちと並んで受賞することができたのでとてもうれしいです。

――今後に向けて、ご自身としての抱負を教えてください

まずは来週の全日予選(全日本出場予選会)で打つことを考えたいです。春季リーグ戦では首位打者にわずかに届かなかったので、秋季リーグ戦では首位打者を取れるように頑張っていきたいと思います。