「どうしても勝ちたい」(神佑樹・農4=明大中野)と臨んだ慶大戦、序盤から一進一退の攻防が続く。迎えた第4ピリオド、増田隆広(商3=明大中野)が連続シュートを決めると一気に流れを引き寄せた。14―12で試合終了し、待望の今季初勝利を手に入れた。

◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦

▼6・2 対慶大戦(慶大日吉プール)

 ○明大14{5-4、3-4、2-3、4-1}12慶大

 勝利への執念が実を結んだ。1点ビハインドで迎えた第4ピリオド。それまでの劣勢を振り切るように、前から当たるディフェンスを展開する。残り3分、増田のシュートで追い付くと一気に流れは明大に。「チーム一丸となって前へ泳げた」(増田)と最後の1秒まで攻守の手は緩めず2点差を守り切った。「勝つ気持ちを忘れずにできた」(増田)。長い苦境を乗り越え全員の思いが詰まった勝利となった。

 

 勝利の立役者だ。逆転がかかる第4ピリオドは「攻撃に参加していく」(増田)。その宣言通り、開始1分も経たずに豪快なシュートを決める。その後もペナルティースロー含め3本のシュートを決め、勝利を決定づけた。「彼の本領が発揮できた」(明石将裕監督)。的確な状況判断と高いシュート力で、今試合7得点を挙げる活躍と、エースの貫禄を見せつけた。

 リーグもいよいよ終盤戦。負けられない試合が続く中、キーマンとして予想されるのはGK今村大和(商2=明大中野)だ。「今日は今村」(明石監督)との言葉通り、ペナルティースローやカウンターの要所要所をきっちりセーブ。終盤残り30秒の場面には1対1の絶体絶命の場面を守り切った。気迫の守りから攻撃の波をつくる活躍で、勝利を引き寄せられるか。次戦の相手は今季調子を上げている早大。「やるからには勝つ気持ちで挑戦する」(神)。その貪欲さでリーグ終盤を戦い抜く。

[仁科せい]

試合後のコメント

――負け続きから今日の勝利までのメンタルはどのようなものですか。

 「1部リーグでほかの大学が強い中で昨年も全然勝てなくて、今年こそは勝つという気持ちでやってきましたが、接戦の末に負けてしまう展開が多く、〝負け癖〟が付いてしまいそうでした。だから今週の試合はどうしても勝ちたいという気持ちで臨みました」

――主将としてチームを見ていて成長したと思う点は何ですか。

 「自分のポジションは退水が多くて、自分がいなくなっても2年の熊谷郁を中心に積極的に声を出しているので、そういう面ではチームとして成長できていると思います」

増田

――逆転された時の空気はいかがでしたか。

 「自分たちのミスから点を取られていたので、押されていたというよりかは自分たちが改善すれば取り戻せるかなという気でいました」

――勝因をあげるとしたらどこにありますか。

 「最後まで泳ぎ切ったというのが大きかったです。いつもは後半でバテて、後ろからカウンター来れなくなったりしていたのですが、この試合はチーム一丸となって前まで泳げていたのが勝因かなと思います。初勝利も懸かっていたので、勝つ気持ちを忘れずにできました」