大坂なおみ 2試合連続の逆転勝利。西岡、奈良は3回戦進出ならず[全仏オープン]

5月30日、「全仏オープン」（フランス・パリ／5月26日～男子6月9日・女子8日／クレーコート）大会5日目。男子シングルス2回戦、男子ダブルス1・2回戦、女子シングルス2回戦、女子ダブルス1回戦、混合ダブルス1回戦が行われた。女子シングルス…

5月30日、「全仏オープン」（フランス・パリ／5月26日～男子6月9日・女子8日／クレーコート）大会5日目。男子シングルス2回戦、男子ダブルス1・2回戦、女子シングルス2回戦、女子ダブルス1回戦、混合ダブルス1回戦が行われた。

女子シングルス2回戦、第1シードの大坂なおみ（日本／日清食品）が世界43位のビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）と対戦。大坂は4-6、7-5、6-3で勝利し、同大会2年連続の3回戦進出を決めた。

第1セット、序盤はミスが多く4ゲーム連取された大坂。少しずつ調子を上げてきたものの、追いつくことができずセットを落とした。続く第2セット、先にブレークを喫したが、粘ってチャンスを掴みセットを奪い返す。そして最終セットは先にリードした大坂が奪い、1回戦と同じく逆転勝利を収めた。

試合のインタビューで、大坂は「1回戦と比べてハイレベルな戦いでした」「アザレンカとこれまで2回戦っていたのがラッキーでした。彼女は調子が良くて第2セットは大変だったけど、勝てて良かったです」と振り返った。

世界238位の奈良くるみ（日本／安藤証券）は第10シードのセレナ・ウイリアムズ（アメリカ）と対戦。奈良は3-6、2-6で敗れ、2回戦敗退となった。

この試合、奈良はアンフォーストエラーの数が4本と少なかったが、格上セレナを相手にブレークのチャンスを1度も掴めず。最後は3本連続サービスエースを決められ完敗した。

男子シングルス2回戦では、世界72位の西岡良仁（日本／ミキハウス）が第8シードのフアンマルティン・デルポトロ（アルゼンチン）と対戦。3時間46分の熱戦の末、西岡は7-5、4-6、2-6、7-6(5)、2-6で敗れた。

第1セット、相手デルポトロがバランスを崩し膝を痛めた様子を見せた場面もあり、西岡がセットを先取。そのまま攻めたてたいところだが、デルポトロも意地を見せそれを許さず。すると次第にデルポトロの動きが戻り始め、第2、第3セットを奪われて形勢逆転。西岡も粘り強く戦い第4セットはタイブレークの末に奪ったものの、最後は力尽きた。

試合終了後、二人は健闘をたたえ合いハグ。デルポトロはお辞儀をする仕草も見せた。この熱戦には観客もスタンディングオベーション。「ヨシコール」、「デルポトロコール」で二人をたたえた。

そのほか、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が世界104位ヘンリー・ラクソネン（スイス）に6-1、6-4、6-3で勝利。第4シードのドミニク・ティーム（オーストリア）は世界91位アレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）に6-3、6(6)-7、6-3、7-5で勝利し、3回戦進出を決めた。

混合ダブルス1回戦では、青山修子（日本／近藤乳業）／ディビジ・シャラン（インド）がリューメラ・キッシャノック（ウクライナ）／サンティアゴ・ゴンサレス（メキシコ）に3-6、6-2、7-10で敗れ、2回戦進出はならなかった。

◇　　　◇　　　◇

【5月30日主な試合結果】

◆女子シングルス

2回戦

〇[1]大坂なおみ（日本／日清食品）4-6、7-5、6-3 ●ビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）

〇[10]セレナ・ウイリアムズ（アメリカ）6-3、6-2 ●[Q]奈良くるみ（日本／安藤証券）

〇[3]シモナ・ハレプ（ルーマニア）6-4、5-7、6-3 ●マグダ・リネッテ（ポーランド）

〇[8]アシュリー・バーティ（オーストラリア）7-5、6-1 ●ダニエル・コリンズ（アメリカ）

〇カテリーナ・シニアコバ（チェコ）7-6(5)、6(8)-7、6-3 ●[29]マリア・サカーリ（ギリシャ）