「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)で2年連続の3回戦進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、苦しい状況からの勝利を振り返…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)で2年連続の3回戦進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、苦しい状況からの勝利を振り返った。

WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、大坂は「パニックになり始めていました」と振り返った。

場面はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)との最終第3セット、大坂はゲームカウント5-1と大きくリードしサービング・フォー・ザ・マッチを迎えていた。一時30-0としたものの30-30に追いつかれ、その後一度はマッチポイントを握るもこのゲームを落とした。

大坂は「それから私が、何を考え始めていたか分かりますか?キーズと対戦した(2016年の)全米オープン、悲惨だった試合です。あのことを考えていました」と話した。

2016年「全米オープン」の3回戦、大坂はマディソン・キーズ(アメリカ)に第3セット5-1とリードしながら逆転で敗れた経験がある。大坂は苦境での心境を次のように打ち明けた。

「私は『ねぇ、またあんなことをやるつもり?マジで?』という感じで思っていました」

しかしゲームカウント5-3で迎えた、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチ。またも相手にブレークポイントを握られるも、そこから強力なサービスで勝ち切った。

大坂は「彼女のサービスゲームを何とか奪おうと頑張りましたが、取れなくて。私は『げげっ』と思いました。その後さらに彼女にブレークポイントがいきました。でも私のサービスが戻って来て。だからそのことにすごく感謝しています。そして私は何とか勝つことができました」と勝利を喜んだ。

「今日の私は挑戦者だったと思います。以前彼女が準決勝までいったのを知っていましたし、彼女の方がここでの経験がずっと多いですし。彼女は私より前にグランドスラムを優勝し、No.1でした」

「私はここではまだ新人です」と笑顔を見せた大坂。

3回戦ではシングルス世界42位・ダブルスでは世界1位のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)との対戦が決まっている。3回戦もタフな試合になる可能性が高いが、見事勝利して笑顔を見せてくれることを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」での大坂なおみ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)