「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会5日目、男子シングルス2回戦で、世界72位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が第8シードのフアン マルティ…
「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)の大会5日目、男子シングルス2回戦で、世界72位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が第8シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦。西岡は7-5、4-6、2-6、7-6(5)、2-6のフルセット3時間46分の熱戦の末敗れた。
両者はこれが2回目の対戦。今年2月の「ATP250 デルレイビーチ」で対戦した際は3-6、5-7のストレートで西岡が敗れたが、今回はフルセットまでもつれ込んだ。
試合の立ち上がり、西岡はデル ポトロの強打に苦戦し先にブレークを許す。それでも第6ゲームで逆を突くカウンターショットでウィナーを奪いブレークバック。逆を突かれてバランスを崩したデル ポトロは、右膝を痛めたようだった。
デル ポトロは2018年10月の「ATP1000 上海」3回戦で転倒し、右膝蓋骨を骨折。その影響でこの「全仏オープン」はまだ今季4大会目となっており、右膝への影響が心配された。
西岡は、動きの悪くなったデル ポトロからさらにブレークを奪い第1セットを先取。途中棄権の可能性も心配されたが、デル ポトロは右膝にテーピングを巻き、試合を続行した。
西岡はまだダッシュができないデル ポトロを攻めたてたいところだが、デル ポトロも第8シードの意地を見せそれを許さない。すると次第にデル ポトロの動きが戻り始め、西岡は第2、第3セットを奪われて形勢逆転される。
西岡も粘り強く戦い第4セットはタイブレークの末に奪ったものの、最後は力尽きて3時間46分の熱戦の末に敗れた。
試合終了後、二人は健闘をたたえ合いハグ。デル ポトロはお辞儀をする仕草も見せた。この熱戦には観客もスタンディングオベーション。「ヨシコール」、「デル ポトロコール」で二人の熱戦をたたえた。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全仏オープン」での西岡(左)とデル ポトロ(右)
(Photo by Clive Mason/Getty Images)