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「全員が自己犠牲の精神を持ってプレーしてきた」

セルティックス以来となる5年連続のNBAファイナル進出を果たしたウォリアーズ。今回のファイナルでは、王者がスリーピート(3連覇)という大きな目標を達成できるかどうかが注目されている。

この5年間チームを支えてきたベテランのショーン・リビングストンは、チームが長期に渡って成功を収められている要因に、自己犠牲の精神を挙げている。リビングストンは、ファイナル第1戦前日の会見で、このように述べた。

「常に言っている言葉だけれど、この5年間を振り返ってみると、チームの全員が自己犠牲の精神を持ってプレーしてきた。そういう気持ちがなかったら、一つにはなっていなかったと思う」

第1、2戦の開催地は、球団史上初のファイナル進出に沸くトロントだ。NBAフランチャイズの中でも熱狂的なファンベースを持つトロントでは、王者ウォリアーズといえども苦戦は免れないだろう。リビングストンは、難しい敵地で勝利するのに何が必要かを聞かれると、「冷静さ」と答えた。

「自分たちは、これまでの経験に頼るようになる。今回のような状況では、経験がモノを言う。敵地での試合では、集中力、細部にまで意識を注ぐことが重要になる」

キャリア序盤の2006-07シーズンに左ひざに重傷を負ったリビングストンは、それから苦しいリハビリとトレーニングの日々に耐え続けた。そしてネッツ時代の2013-14シーズンに復活を印象付ける活躍を見せ、2014年にウォリアーズに移籍。それから、ウォリアーズの王朝時代が始まった。

GMのボブ・マイヤーズによれば、ウォリアーズと初めて契約を結んだ際、リビングストンは「どうすればチームのためになれる?」と尋ねたという。会見でそのエピソードについて聞かれた彼は、「それが自分だから」と答えている。

「自慢でもなんでもないけれど、リーグでプレーするようになった当時から、自分はパスを優先するポイントガードだった。だから、チームメートがプレーに絡む姿を見るのが好きなんだ。昔から、チームプレーをするように教えられた。高校時代も、リーグでプレーするようになってからも変わらない。ケガもしたし、これまでの自分のキャリア、自分が置かれた立場に多くを教えられたよ。より慎ましくもなれた。常に、次のステップ、それからまた次のステップ、という風にやってきた。ネッツ時代にプレーオフを経験して、それからまたプレーオフに進出できるチャンスと思ってウォリアーズに来た。もう一度、同じ成功を収めたくてね。それが自分の考え方で、自分のやり方だから」

リビングストンは決して目立つタイプのプレーヤーではないが、今のチームに欠かせない一人でもある。シリーズ中、ウォリアーズがピンチを迎えたとしても、淡々と仕事をこなす『いぶし銀』が、違いを生み出すはずだ。