「心中するつもりでいるから頼むぞ」(小宮山悟監督、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)。東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)開幕前に、小藤翼副将(スポ4=東京・日大三)は指揮官にこう言われた。これほど重い言葉があるだろうか。まだ確固たる実績がない中で渡された背番号『6』。大きな期待を背に、今季は正捕手として、打者として、一定の結果は残してきた。だが潜在能力の高さからすれば、こんなものではないはずだ。そしてもちろん、これで満足する小藤ではない。最終週・早慶戦を前に、今の自分をどう見つめているのか。捕手としての姿を中心に、お話を伺った。

※この取材は5月22日に行われたものです。

「期待に応えられなかった」


取材に応じる小藤

――1年時の秋季リーグ戦ではデビューイヤーにして正捕手の座を奪取し、鮮烈な印象を与えました。あの時を今振り返っていかがですか

 自分でも1年生で正捕手として試合に出る姿は描いていませんでした。そんな中、試合に出していただき、結果も結構良かったので、(リーグ戦前に)想像していった以上の結果が出て、自信が持てました。

――高校時代から実績を残されていて、プロ注目の選手でもありました。プロ入りというのも高校卒業後の選択肢に当然あったと思いますが、その中で大学進学を決めたのはなぜですか

 早稲田から声を掛けていただいて、とても伝統のあるチームで、誰でも行ける大学ではないと思ったので(入学を決めました)。早稲田から来てなかったらプロとかに行っていたと思います。でも早稲田から声を掛けていただいたので、進学しようと思いました。

――早大に憧れなどがあったのでしょうか

 小さい頃にテレビで早慶戦を見ていて、とてもかっこよかったので。まさか入れるとは思っていなかったのですが…。そういう印象がありました。

――1年時の秋季リーグ戦以降の2年間はご自身にとってつらい期間だったと思います。1年秋以降、何が変わって試合に出られなくなってしまっていたのでしょうか

 うーん…。やはり、ピッチャーとの信頼関係であったり、監督からの期待に応えられなかったことですかね。

――打撃面ですか、捕手としてでしょうか

 両方だと思います。

――過去2年間、岸本朋也捕手(平31スポ卒=現明治安田生命)に勝てていなかったと思う点は

 ピッチャーをリードしていく点であったり、バッティングも全然負けていたと思います。

――現在ではその点はいかがですか

 全然まだまだ勝てていないと思います(笑)。

――この2年間は野球人生の中でも苦しい2年間だったと思います。その間心の支えになったものなどはありますか

 道端さん(俊輔、平28スポ卒=現明治安田生命)からオープン戦でお会いした時などに言われていたのですが、道端さんも下級生の時に試合に出られない時期があって、その時に「相手のバッターを見て、このバッターはここが弱いなどを見ることができる。勉強になるいい機会だと思うから、プラスに考えてやっていった方がいい」という話をされました。その話を聞いて、すごく助かりました。

――日大三高時代の恩師である小倉全由監督にはその間何か相談などはされましたか

 特に相談とかはないですが、あいさつに行った時には、監督さんの方から結構心配されました。

――卒業してから日大三高に行かれることは

 リーグ戦が終わったら、毎回必ずあいさつに行っています。

――岸本選手が卒業され、必然的に正捕手の筆頭候補は小藤選手になったと思います。昨秋の早慶戦後に岸本選手から「次、6番はお前がつけろ」と言われたという話も前回の対談でされていましたが、新体制になるにあたり、何か心境の変化などはありましたか

 最終学年になって、ラストイヤーなので、勝負の年だと強く思っていました。なので、自分自身今までよりは自覚というのは持てていたかな、と思います。

――今年は副将としての一年です。実際にリーグ戦を過ごしてみていかがですか

 うーん…。副キャプテンとはちゃんと思っているのですが、いつもとそんなに変わらないですね。

――副将だからといって特別気負うこともなく、ということでしょうか

 そういうこと(気負うこと)はないですね。

――主将・加藤雅樹選手(社4=東京・早実)を、副将としてどう見られていますか

 キャプテンになる前からキャプテンにしたい理由などで、まとめる力があるということを(自分が)言ってきました。特に試合中にしっかりとまとめ、チームが盛り上がっていける状況をつくっているので、すごく頼りになるキャプテンだと思います。

――リーダーシップ力のある方ということでしょうか

 そうですね。はい。

――檜村篤史副将(スポ4=千葉・木更津総合)も含めた三人でお話されることはありますか

 冬くらいは、徳武さん(定祐コーチ、昭36商卒=東京・早実)に三人で呼ばれて話すことはありました。三人だけということはありませんが、コーチも含めた何人かで話すことは何回かありました。

――今季は過去2年間課題だった打撃面でも結果が出ています

 そうですね。ヒットは結構出ていると思うのですが、1年生の時に比べると得点圏の打率が下がっていると思うので、その点がまだまだもう少しできるところかな、と思います。

――得点圏で打つことができないのは、どこに原因があると思いますか

 ここで打たなくては、などの雑念がすごく入ってしまって。

――心理面の影響ということでしょうか

 そうですね。

――ここまで法大3回戦を除いて毎試合安打を記録しています。これについてはいかがでしょうか

 そこに関しては、とてもいいことだとは思いますが、複数安打を打てればいいな、と思います。

――打率は早慶戦次第ですが、今の調子ですと3割前後に収束しそうです。春季リーグ戦前は4割を目標にされていましたが、打率についてはいかがですか

 もう少し高い打率を残さなければいけないと思うので、そこは早慶戦でしっかりと最後上げていきたいです。

――打点の話になるといつも、「ピッチャーのために」とお話になるのが印象的です

 すごくピッチャーも頑張って抑えているので。パターン的には、ピッチャーが頑張って抑えて、バッター陣がチャンスで打てないということが多いので、そこは助けてあげたいな、と思います。

――それは捕手としてのお気持ちですか

 そうです。

――高校時代は本塁打も打つ選手だったと思いますが、入学後はリーグ戦でまだ打てていません。本塁打についてはどうお考えでしょうか

 打ちたいという思いはとても強いです。まだ神宮では高校から一度も打ったことがないので(笑)。一本打ちたいですね。

――今季は長打というのも課題だと思いますが

 ここで長打が出たらいいな、という所で打てているので、そこはいいな、と思っています。

――目標にしているベストナインも射程圏内です

 いやあ…。もし今のままベストナインを獲れたとしても、納得いかない感じですね。獲れたら獲れたでうれしいですが、もっといい成績を残さなければいけない、と思います。

――納得がいかないのは、打撃面でしょうか、捕手としてですか

 なんというか…。

――他大の捕手陣の結果が振るわない中で、今のまま受賞するのは、ということでしょうか

 そうですね。はい。

――ライバルでもあります、慶大の郡司裕也主将(4年)はこれまで不調でしたが、前カードの明大戦から調子を上げてきています。早慶戦での活躍というのも、小藤選手がベストナインを獲得する上でポイントになってくると思いますが

 それはすごく思っています。

「心中するつもりで」(小宮山監督)


投手に歩み寄る姿勢はまさに女房役だ

――伝統ある背番号『6』を背負ってのシーズンです。実際にリーグ戦を過ごしてみていかがでしょうか

 自覚は持たなくてはいけないと思いますが、そんなに気負うことなくやろうと思っています。

――今回は、実績が出てからの『6』番ではなく、小宮山監督からの期待を込めての『6』番だったと思います

 一度、小宮山監督から「一緒に心中するつもりであげているから頼むぞ」というふうにリーグ戦が始まる前に言われました(笑)。すごく責任を感じました。結果を残さないといけないので。

――アンケートでは「まだキャッチングは納得できるものになっていない」とお話されていましたが、どのような点が納得いきませんか

 自分のミット側、左側のボールを捕るときのキャッチングがまだうまくいっていないと思います。結構ストライクにできるボールも今シーズン結構あったと思うので。

――ミットが垂れてしまうということでしょうか

 いや、(左側に)流れてしまうという感じですね。

――早川隆久投手(スポ3=千葉・木更津総合)のスライダーなどの左に流れていく球が、ということでしょうか。それとも左側に来る球は全て、ということでしょうか

 左側に来るボールです。たまに流れてしまうので。ストライクにできそうなボールもたくさんあるので。そういうことです。

――アピールポイントでもあります、スローイングについてはいかがですか

 盗塁を決められてはいるのですが、その中でも納得するボールも結構多いです。盗塁だけでなく、セカンドランナーが飛び出したときに刺す、ということもできているのでその辺は結構いろんなところがいい感じかな、と思います。

――高校時代と比べていかがですか

 この春のリーグ戦では、高校の時と近い感じで投げられていると思います。

――3球で追い込むということが投手陣の課題だとお伺いしています。実際の試合ではうまくいかないことも多いと思いますが、そのようなときはどのように対応されていますか

 前半戦では、カウントが悪くなって、置きに行ってストライクを取りにいったところでタイムリーを打たれるということが結構ありました。なので、3球で追い込むということを意識しつつも、(カウントを)取りにいって打たれることのないように、明治戦が終わったあたりからピッチャー陣には意識させています。最近の試合ではすごくカウントが悪くなっても腕を振って、ストライクを取れたりしているので、すごく良くなっているな、と思います。

――明大戦は勝負のカードだった中で連敗となりました

 あそこを落としたのは結果的に痛かったです。すごく悔いの残る結果になってしまいました。

――先発投手の方とは、前日に配球などの打ち合わせをされているのでしょうか

 そうですね。夜に映像などを見て、このバッターはここが弱い、などを簡単にまとめてやっています。個人的には、その週(試合のある週)は自分と学生コーチの鈴木太郎(新人監督、スポ4=静岡)とで、データと映像でかなり詳しいところまで見ています。

――データはどなたが作っているのですか

 全部のデータは村上(智優、スポ4=富山・高岡南)だったり、小菅(弘暉、社4=東京・早大学院)だったり、井村(雄大、スポ4=兵庫・小野)だったり、大人数でやっています。

――法大2回戦では、西垣雅矢投手(スポ2=兵庫・報徳学園)から、ご自身の配球チャートを見た上で、配球に関する提案があったということでした。投手の方も自分で研究されて、ということでしょうか

 そうですね。結構要望もあります。こういうふうに投げたい、次はこうしたいなど。ピッチャーの考えと、映像を見て相手のバッターの情報を混ぜて配球は考えるようにしています。

――主力投手の方は後輩がほとんどですが、配球に関しては小藤選手から提案することが多いですか

 いや、ピッチャーから言われることも多いですね。

――捕手として、投手との関係性が非常に重要だと思います。これまでのお話を聞く限り、後輩の投手であっても自発的にいろいろと言える関係性ができていると感じられますが、何か気を付けていることなどはありますか

 ピッチング中はなるべくお互い何でも言えるようにしています。それこそ上下関係なしに、考えなどを言えるようには意識しています。

――「何でも言っていいよ」などと声を掛けているということでしょうか

 そんな感じのことは言っています。

――「試合中は、ピッチャー心理とバッター心理を考え、ピッチャーの投げやすいボールを投げさせる」とアンケートに書かれていましたが、それは試合中に投手の意志を尊重するということでしょうか

 そうですね。基本的には後輩にも首を振っていいよ、と言っています。全然責任を押し付けるわけではないので、自分の投げたいボールがあれば、ちゃんと首を振って投げてもいいと伝えてあります。その中でも、自分が絶対これ、というのがあれば、首を振っても出すことはあります。

――ピンチのときに意見が食い違ってしまった場合、どうされていますか

 そこは、ピッチャーの意見を優先して組み立てるようにしています。

――回が終わると、小藤選手がピッチャーの方に駆け寄って行って、そのままお話されて帰る姿がよく見られます。意識してやられていることなのでしょうか

 結構自然にやっていますね。その回のことだったり(を話しています)。そのままイニングが終わって、話して帰ってベンチでも話す、という感じなので。自然にやっていますね。

――投手リーダーの上條哲聖投手(商4=東京・早実)とは普段から何かお話しをされたりしますか

 いや…。野球のことなどはそんなに話さないですね。

――プライベートのお話しはされるということですか

 上條も自分ほどではないのですが、乃木坂46が好きなので、そういう話はちょっとしますね(笑)。

――上條投手はどのような方でしょうか

 自分の意志をしっかり持っていて、体は小さいですが、根性はあるというか(笑)。そういう人ですね。

――先日、小宮山監督が早川投手に試合中、リリースポイントのアドバイスをされたということですが、監督からは試合中に技術的なアドバイスも多くあるのでしょうか

 ピッチャーには結構あります。

――小藤選手には何かありますか

 自分にはあまりありません。1回だけ、立教戦(2回戦)の西垣の時にマウンドに来て、「ちょっとまとまりすぎなので、散らしていけ」というアドバイスはもらいましたね。

――配球についてということですね

 そうですね。でもその一回だけです。

――春季リーグ戦が始まる前に、一番期待するのは早川投手だとお話しされていましたが、今季の早川投手をどう見られていますか

 去年に比べてすごく良くなっています。一番変わったと思うことは、打たれた後の切り替えの早さです。次の試合などにも影響が出ていないので、そこはすごく変わったかな、と思います。

――第2先発の西垣投手については

 ストレートの強さがずっと課題だったのですが、このリーグ戦では結構いいボールが来ています。低めにしっかりコントロールできていると思うので、早川と同じくらいの活躍はできていると思います。

――投手が打たれた後、アフターケアなどはされますか

 一応、ピッチャーとキャッチャーと投手コーチで、試合後にバッテリーミーティングをしています。そこでいろいろ反省をして。反省はするのですが、最後に投手コーチから「打たれたけど切り替えていこう」という話がありますね。

――今年は、最上級生として、キャッチャー陣のリーダー的存在だと思います。まとめる上で何か気を付けていることなどはありますか

 自分、まとめるのは苦手な方で。声とか盛り上げることは重田(慎太郎、文構4=佐賀西)が率先してやってくれています。すごく助かっていますね。自分はプレーで引っ張っていきたいな、と思っています。

――重田選手のアンケートに、「自分にできることは小藤のサポートだけ」と書かれていましたが、重田選手のそういった活躍についてはいかがですか

 実際、ベンチにいるだけで心強いです。同期ということもあり、すごく助かっていることも多いです。

――リーグ戦中は岡本大輔選手(文構3=東京・早実)が捕手のプロテクターを付けていることもありますが、捕手陣の手伝いということですか

 そうですね。リーグ戦の時は岩本(久重、スポ2=大阪桐蔭)が代打で出るときなどもあって、どうしても1人(捕手が)足りなくなってしまうので、手伝ってもらっているという感じです。

――岡本選手は捕手としての経験があるのでしょうか

 岡本は分からないです。吉澤(一翔、スポ3=大阪桐蔭)もたまにやってくれるのですが、吉澤は中学の時にキャッチャーの経験があるようで。

――岡本選手はどのような方なのでしょうか

 すごく面白いです(笑)。盛り上げ役というか(笑)。

――ベンチでもそういった役割なのでしょうか

 ベンチでもそうですね。結構、岡本がベンチに入っている試合の勝率が高い気がします(笑)。

――岡本選手はこの春季リーグ戦から公式戦のベンチ入りをされていますが、選手としてはどう見られていますか

 バッティングも去年より良くなっていて、メンバーに入ってからとても野球に対する意識が高まりましたね。

――岩本選手がアンケートで、小藤選手に勝てていないところとして「ゲーム運びのうまさ」と書いていましたが、ご自身ではいかがでしょうか

 いやぁ…(笑)。自分はそんなに感じていないのですが、同じキャッチャーにそう思われているのはうれしいですね。

――目標にしている捕手はいますか

 自分はソフトバンク(福岡ソフトバンクホークス)の甲斐選手(拓也)ですね。

――同じようにスローイングが魅力の選手だからでしょうか

 そうですね。動きも素早くて。目標にしています。

――ソフトバンクがお好きなのでしょうか

 はい。ソフトバンクが好きです。

――同じ日大三高出身の選手としては、この春から明大に日置航選手と中村奎太(ともに1年)が入ってきました。同じ六大学で活動することになりますが、何かお話などはされましたか

 日置とは、早大戦でベンチ入りしていたので、球場で一度会いました。ちょっと話はしました。

――事前のアンケートで、『平成最後の事件』として西野七瀬さん(元乃木坂46)の卒業コンサートを挙げていらっしゃいました。実際に行かれたのでしょうか

 いえ、行こうと思ったのですが、時間と場所がちょっと・・・(笑)。

――ちょうど遠征中でしたね

 はい。なので少し厳しくて行きませんでした…(笑)。

――『乃木坂ップスター』(カップスターと乃木坂46の期間限定コラボ商品)を購入されているとお聞きました

 何個か食べました。

――集めると特典などがあるのでしょうか

 いや、ないと思います。普通に飾っていますね。フタを開けると裏にサインと言葉が書いてあるので、集めていました(笑)。

――捕手陣の皆さんとして楽しかったことはありますか

 自分と重田と村上と岩本で焼肉を食べに行って、「頑張ろう」という会をやっているのですが、結構楽しいです。

――いつもされているのでしょうか

 いや、定期的に、という感じですね。

――同じ寮の後輩の方と寮内での交流はありますか

 最近はよく試合前に今西(拓弥、スポ3=広島・広陵)が部屋に来ますね(笑)。

――何をされるでしょうか

 いや…特に…(笑)。適当に話していますね。野球のことだったり…。いろいろですね(笑)。

「自チームの選手に首位打者を獲ってもらいたい」

――次戦は早慶戦となります。昨年は二回とも勝ち点を取っていますが

 今年もしっかり。優勝はありませんが、早慶戦で勝ち点を取るというのは大切なことだと思うので、しっかりと勝ち点を取っていきたいです。

――慶大は他の大学に比べて特別ですか

 そうですね。慶応は特別なので、負けたくないという気持ちはあります。

――そういった感情はいつ頃芽生えたのでしょうか

 自分は1年秋に試合に出ていて、早慶戦にも出していただいたので、その時くらいから思うようになりました。

――打者としては、慶大の強力な投手陣に向かっていくことになります。対戦が楽しみな選手はいますか

 いっぱいいる…(笑)。でも、第1先発で学年も同じ髙橋佑樹投手(4年)は対戦が楽しみだと思います。

――慶大投手陣は150キロ超えのストレートを持つ投手も多く、球の速さが特徴ですが

 遅い球よりかは速球の方が自分はどちらかというと得意なので、そこは自信を持ってやっていきたいです。

――捕手として、慶大打線で気を付けたい選手は

 中村選手(健人、4年)は勝負強いバッターで、去年から見ていてもいい所で打っているので、気を付けていきたいです。

――慶大の柳町達副将(4年)は大学通算100安打が懸かったカードになります。1本でも打たれると達成され、大きく報道されてしまうと思われますが

 100安打目を打たれたら一生残るので、打たせないように頑張ります(笑)。

――柳町選手は加藤選手と首位打者争いもしています

 自チームの選手に首位打者を獲ってもらいたいので、しっかりと抑えて打率を下げられるように(笑)。頑張ります。

――早川投手は中村選手の他に、小原和樹選手(4年)と郡司選手を挙げていました。その二人に関しては

 郡司は4番で、チャンスで回ってくることが多くて、小原も打順的にはチャンスで回ることが多いと思うので、そこはしっかりと抑えていきたいと思っています。

――慶大投手陣の状態がいい中で、できるだけ失点を抑えるということが勝利へのカギになってくると思います。捕手として何か気を付けたいことはありますか

 大量失点をしてしまうと、どうしてもバッター陣も空気が悪くなってしまうので、できるだけ最少失点に抑えていい流れで攻撃につなげられるように抑えていきたいです。

――最後に早慶戦に向けて意気込みをお願いします

 優勝はないのですが、チームでは勝ち点4を取って春のリーグを終わろうと思っているので、しっかり早慶戦を取って勝ち点4で終わりたいです!

――ありがとうございました!

(取材・編集 金澤麻由)


伝統の一戦でも、粒ぞろいの投手陣を巧みにリードします!

◆小藤翼(こふじ・つばさ)
1997(平9)年8月6日生まれ。181センチ、86キロ。東京・日大三高出身。捕手。スポーツ科学部4年。右投左打。試合中、ベンチで誰よりも明るい表情で笑う小藤選手。今回の色紙には、いつも元気をくれるという西野七瀬さんの座右の銘を引用して書いてくださいました。妥協なく、真摯(しんし)に野球に取り組んできた成果を、大舞台でも発揮します!