第7節は駒大との対戦。勝利した天皇杯初戦から中2日でのゲームだったが、序盤から得点を積み重ね、最終スコアは4―0。リーグ首位の実力を見せつけた。 電光石火の早業で得点を奪取した。試合開始直後の4分、佐藤凌が倒れこみながらこぼしたボールを安…

 第7節は駒大との対戦。勝利した天皇杯初戦から中2日でのゲームだったが、序盤から得点を積み重ね、最終スコアは4―0。リーグ首位の実力を見せつけた。

 電光石火の早業で得点を奪取した。試合開始直後の4分、佐藤凌が倒れこみながらこぼしたボールを安部が振り抜くと、スコアボードには早くも「1」の数字が。「大臣杯以来点を取れていなかったので、自分自身ゴールが欲しかった」(安部)。勢いは止まらず8分、前線に抜け出した佐藤凌からゴール前でパスを受けた常本が再びゴールを揺らした。普段とは違い右サイドハーフでの出場となったが「どのポジションでも役割を全うできるのが自分の良さ」(常本)。序盤の2発で流れを確たるものとした。

 後半に入っても攻撃の手が緩むことはなかった。60分には今試合攻撃の要として躍動した佐藤凌のミドルシュート、終了間際の88分には途中出場の小柏のゴールで着実に得点を追加し、試合終了。白星を手にした。

 「駒大が強いサッカーをしてくることは分かっていた」(栗田大輔監督)。高い攻撃力とアグレッシブなプレーが持ち味の駒大に対し、小野寺・184センチ、川上・184センチ、佐藤瑶・183センチの競り合いに強い3人をCBに起用。「チームとして後ろが守れたのは素晴らしいこと」(川上)。終盤には攻め込まれる時間が長くなりながらも、無失点という最高の形で応えた。今リーグここまで7試合を終え、許したゴールは筑波大戦での2発のみ。「守備から流れをつくるのが明治」(佐藤凌)。攻守ががっちりと噛み合う〝強者のサッカー〟を続けることができれば、連勝街道はどこまでも伸びていくだろう。

[高野順平]

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試合後のコメント

栗田監督

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「駒大のサッカーは毎回魂がこもっていて、すごく強いプレーをしてくるのは分かっていたので、こうなる展開は予想していました。その中で4-0で勝てたことは大きかったです」

安部

――次戦以降へ向けて意気込みをお願いします。

 「次の専大に勝たないとまた筑波大が追い越してくると思うので、絶対に勝たなければいけないです。首位防衛は栗田監督から言われていて、防衛戦を何回もすること、そしてそれに勝つことが大事と言われていたので、防衛をどんどんしていきたいと思います」

川上

――中2日と厳しい状況の中での一戦となりました。

 「天皇杯を良い形で勝てて、今日はメンバーが変わっていたのですが、誰が出ても勝つのが明治というのが絶対的なプライドだと思っています。4ー0という形で勝てたのは良かったと思います」

佐藤凌

――今試合、攻撃の起点となっていました。

 「まだ全然です。駒大の星キョーワァン(駒大)さんだったり、競り勝ててない部分があるのは個人として課題だと思います。まだまだもっと高いレベルでやらなければと思っています」

常本

――今季はCBとしての出場が多い中、右サイドハーフでの出場となりました。

 「自分の良さである後ろのカバーなどを生かせたと思います。運動量が足りないのが課題ですが、今日は1ゴール1アシストという結果が出せました。攻撃的なサイドバックをウリにしているので、攻撃は得意です。どのポジションでも自分の役割を全うできるのが自分の良さでもあるので、結果で表すことができて良かったです」