文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦

「滋賀のために、一戦一戦全力で戦いたい」

齋藤拓実がアルバルク東京から滋賀レイクスターズに1年間のレンタル移籍をすることが発表された。

齋藤は明治大出身のポイントガード。特別指定選手として2017-18シーズン途中にA東京に加わり、プロ契約を結んで2018-19シーズンを戦い、Bリーグ連覇に立ち会った。非凡なパスセンスとドリブル技術で大学No.1ポイントガードの呼び声も高い齋藤だが、リーグ屈指の選手層を誇るA東京では出場機会に恵まれたとは言い難く、今シーズンも28試合の出場に留まり、チャンピオンシップではプレータイムがなかった。

滋賀は24歳の高橋耕陽がエースへと成長し、佐藤卓磨も今シーズンは不祥事でほとんどプレーできなかったが、主力を務めるだけの実力を備えている。ここに齋藤拓実がポイントガードとして加わって機能すれば、外国籍選手に頼らない戦いも可能となりそうだ。ヘッドコーチを務めるショーン・デニスも「すでに期待の膨らむ若手選手陣に齋藤選手が加わります」と期待のコメントを寄せている。

齋藤はクラブを通して、次のようなコメントを発表している。「自分自身の更なる成長と、チームの目標に少しでも貢献するために努力していきます。自分の持ち味はスピードとアシストなので、そこに注目してくれたらと思います。滋賀レイクスターズのブースターの方々のためにも、一戦一戦全力で戦いたいと思います」

以前、齋藤はプレータイムが短いことに「A東京の練習は強度が高く、そこに入って日々やれることは良い経験になる」と話すとともに、「最近では出れない悔しさが大きくなっています」という本音も漏らしていた。特にポイントガードは、試合に出ることで成長すると言われるポジション。A東京での『修行』が滋賀で生きるかどうか。早くも来シーズンの開幕が楽しみだ。