2019年5月6日、2020年の東京オリンピックサーフィン競技会場の千葉県一宮町・釣ヶ崎海岸においてサーフィン日本一を決める大会「第一回ジャパンオープンオブサーフィン」(以下「ジャパンオープン」)が開幕した。「ジャパンオープンオブサーフィン…
2019年5月6日、2020年の東京オリンピックサーフィン競技会場の千葉県一宮町・釣ヶ崎海岸においてサーフィン日本一を決める大会「第一回ジャパンオープンオブサーフィン」(以下「ジャパンオープン」)が開幕した。「ジャパンオープンオブサーフィン」は2日間にわたって行われる。優勝者は2019年9月に宮崎県宮崎市木崎浜で行われる世界大会「ISAワールドサーフィンゲームス」に日本代表「波乗りジャパン」として出場することができ、さらにそこでアジア1位になれば、2020年の東京オリンピック候補選手となることができる。
日本代表「波乗りジャパン」を決める大会が開幕
「ジャパンオープン」には男女16名ずつ、計32名が出場。「強化指定選手」を対象とした「2019サーフィン強化合宿」(以下「強化合宿」)での成績上位者男女12名ずつと推薦枠男女各4名が内訳となっており、男子では「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」で3位タイの成績を挙げた稲葉玲王や、同大会ベスト8の大原洋人、「強化合宿」1位の村上舜らが出場。女子では2018年「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」優勝の松田詩野、2019年同大会優勝の都筑有夢路らが出場した。開会式では「強化合宿」1位の川合美乃里が選手宣誓を務めた。
地元勢が順当にRound3へ
コンディションは引き潮で波も低く各選手が苦戦する中、男子Round1では地元出身の大原が8点台の高得点を叩き出し、15.83ポイントで第1ヒートを1位通過、Round3へ進出する。同じく地元出身の稲葉は第2ヒートで安室丈(あづち・じょう)に敗れるが、続くRound2で見事14.66ポイントを記録し、Round3へ進んだ。
女子R1では川合、松田、脇田紗良が難しいコンディションの中でも波を乗りこなしRound3進出を決める。Round2では中塩佳那が8点台を2発叩き出し、16.37ポイントでRond3へ進んだ。
平井大スペシャルアコースティックライブも開催
Round2終了後には日本のサーフロック界を牽引するアーティスト平井大のライブも開催。陽も傾きかけた夕方の釣ヶ崎海岸に、一日の終わりに相応しいスローなサーフミュージックが演奏された。平井は6曲、約30分の演奏で、観客、選手たちはみなその歌声に耳を傾け、リラックスした表情を浮かべていた。
Round3進出選手コメント
大原洋人今日の波はどれがいい波なのかが分かりづらく、ただし待っていてもいい波が来るかの保証がないと思ったので、積極的に多くの本数を乗っていく作戦を取りました。結果的に作戦は成功したと思います。一昨日まで同じ海に入っていた経験を生かしてハイスコアを出せたことが今回の結果に繋がりました。メディアの数も多く、代表を目指すことへの緊張感もあり、また今回の大会は全員優勝の可能性がある強敵ですが、優勝しなければいけないという気持ちで波に乗りました。明日も自分の滑りで優勝を狙っていきます。
川合美乃里今日は序盤に2本いいライドを決めることができたので余裕を持った試合運びができました。これまでサーフィンは調子が良いのに大会で結果を出せず悩んでいたのですが、楽しむことを忘れていたのでは、ということに思い当たりました。今日は自分のサーフィンをして、楽しむ事だけを考えようと思い、波に乗りました。結果としていい結果を出すことができました。明日も自分のサーフィンができるように、楽しむことだけを考えてサーフィンをして、優勝します。
THE MOMENTS of ジャパンオープンオブサーフィン1日目
Round3進出選手
男子大原洋人
平原颯馬
石川拳大
安室丈
村上舜
大橋海人
伊東李安琉
稲葉玲王
田中大貴
上山キアヌ
新井洋人
加藤嵐
川合美乃里
黒川日菜⼦
西元ジュリ
橋本恋
中塩佳那
大村奈央
都筑有夢路
松田詩野
松岡亜音
脇田紗良
野中美波
庵原美穂
ジャパンオープンオブサーフィンとは
日本プロサーフィン連盟(JPSA)とWorld Surf League Japan(WSL JAPAN)が協力のもと開催する、サーフィン日本代表選手「波乗りジャパン/NAMINORI JAPAN」を決定するサーフィンの祭典。入賞者は2019年9月に宮崎県宮崎市木崎浜で行われる世界選手権に出場することができる。
大会概要
大会名称: 第1回 ジャパンオープンオブサーフィン(英字:THE 1st JAPAN OPEN OF SURFING)
開催期間: 2019年5月6日(月・祝)~7日(火) =2日間=
大会会場: 千葉県一宮町釣ヶ崎海岸
主催: 一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA)
主管: ジャパンオープンオブサーフィン実行委員会
出場選手: 男子16名・女子16名
文・金子修平