東京六大学野球は27日をもって第7週が終了した。対戦カードは法大ー明大、東大ー立大。 「やっぱり明治がナンバーワン」だった。1勝すれば優勝となる明大は、第1戦でまさかの引き分けに終わると、第2戦では序盤に7点差をつけられた。大学野球の女神…

東京六大学野球は27日をもって第7週が終了した。対戦カードは法大ー明大、東大ー立大。

「やっぱり明治がナンバーワン」だった。1勝すれば優勝となる明大は、第1戦でまさかの引き分けに終わると、第2戦では序盤に7点差をつけられた。大学野球の女神は、そう簡単に微笑まないのか。しかし、ここから常勝軍団は底力を見せる。4回表に2点を返すと、その後は毎回得点を重ね、7回に同点、8回にはついに逆転し、そのまま逃げ切った。26日に40回目の優勝を決めたが、目指すはすべての大学相手に勝ち点を奪う「完全優勝」。27日の第3戦でも勝利を収めて勝ち点を取り、最後まで強さを見せつけた。

明大が優勝を決めた中でも、集中力を切らさず試合に臨んだのは立大。田中誠投手が通算200奪三振を達成し、第1戦では完封勝利。今季なかなか勝ち星に恵まれなかったエースが、地道に積み上げてきた誇るべき記録となった。

早慶両校以外の4校にとって、春季リーグ最後の試合となった第7週。優勝の喜びに沸く者たち、胴上げを目の当たりにした悔しさをかみしめた者たち、一勝の重みに苦しむ者たち。それぞれの春は終わったが、秋に向けた戦いはもう始まっている。

【試合結果】
5/25(土)
法大 4-4 明大
東大 0-4 立大

5/26(日)
立大 4-2 東大
明大 8-7 法大

5/27(月)
法大 2-3 明大

【この選手に注目】
明大との第2戦で満塁本塁打を放った法大・渡邉雄太選手。いなべ総合高時代は2016年に春夏通じて甲子園の土を踏んだが、大学入学後は2018年秋季リーグまで出場機会に恵まれなかった。空砲に終わってしまったが、その勝負強さは来季以降も彼の強みとなっていく。かつて在籍した木下拓哉選手(現・中日ドラゴンズ)のように、法大の扇の要としてさらなる成長が期待される。