文=佐保めぐみ 写真=バスケット・カウント編集部、日本バスケットボール協会

先日行われた3人制バスケットボール『3x3』のアジアカップで、女子日本代表は準決勝のカザフスタン戦で敗れた。しかし3位決定戦ではモンゴルを相手に21-14のノックアウト勝ちを収め、銅メダルで大会を終えている。篠崎澪は富士通レッドウェーブに所属する5人制の選手で、今大会が3x3で初めての国際大会出場。銅メダルを首から下げて帰国した篠崎に話を聞いた。

世界との体格差を5人制以上に感じる3x3

──アジアカップを終えた感想を聞かせてください。

初めて3x3での国際大会を経験させてもらって、本当に5人制とは違う連戦の厳しさもすごく勉強になりました。5人制で弱い国が3x3でも弱いわけではないことが分かったし、本当にこの大会を通してすごく良い勉強になりました。

──ゲーム中に皆さんが肩で息をしている姿が印象的でした。5人制と3x3では、どっちの方がキツイという感覚はありますか?

全く違うキツさがありますね。5人制だと、5人いるのでちょっと一息というか抜くことはできるんです。だけど3x3は3人しかいないから、どこかがサボってしまうと、すぐにそこでやられてしまって。しかも海外の選手は、みんな大きくてインサイドが強いので。そこでミスマッチも結構生まれて、体力が奪われることはありましたね。

ミスマッチでも、どうしても付かないといけなかったり。そもそも自分のマークマンがミスマッチだったりするので(笑)。ニュージーランドもそうですけど、カザフスタンなんか特にインサイドでやられました。徹底的にミスマッチのところを突かれた、みたいな感じです。

──3x3では2ポイントシュートをどう活用するかが大きいと思います。オフェンスでのインサイドとアウトサイドはどんな意識で使い分けていましたか?

コーチからも、私たちはリズムが悪くなると個々にポンポン外から打ち始めることを指摘されていました。外からポンポンと打つのではなくて、ドライブしてキックで崩してズレを作って、キック、エクストラパス、ドライブ、キック、シュートといった流れの中だったら2ポイントシュートを打ってもいいけど、ボールをもらってポンと簡単に外からシュートを打つのはやめようと。

でも疲れてくると、どうしても個々になってしまって。それがカザフスタン戦の時に多くなってしまいました。そうやってプレーが単発になってしまったのが敗因の一つだと思います。

「この国際大会の経験を伝えることが私たちの仕事」

──メダルを取っているのに、悔しさの方が大きいように感じます。

メダルは取れて良かったですけど、メダルの色に悔いが残ります。本当にもう、2試合目が終わってカザフスタンに負けた後、最後の3位決定戦に向けてモチベーションを上げることが本当に大変でした。

──連戦続きで、負けてしまっても数時間後には3位決定戦が行われる環境で、どうやってモチベーションを上げることができたのですか?

コーチたちに「切り替えろ」と、ひたすら言われて(笑)。「メダルがあるのとないのでは、全然違うから」って。確かにそうだなと思って、気持ちを持っていったんですけど。「メダルを取ってもうれしくない」と言ったら他のチームに失礼なんですけど。うれしさと悔しさが半々ぐらいです。うれしいけど、まだやりようがあったでしょって。だから後悔が多い感じですかね。

──今回の大会で悔しさが残るとおっしゃっていますが、結果的には銅メダルも取れて、この経験をどのように生かしていきたいですか?

今年初めての国際大会で、3x3は大会によって選出される選手が違うと思います。この国際大会で経験したことをしっかりと他のメンバーに伝えることが、私たちの仕事だと思いました。

──アジアカップが終わったばかりですが、オリンピックまでのあと1年の目標をどこに置きますか? 5人制の日本代表をまだ目指すのか、3x3に専念するのか。

今はそういうのではなくて、私は1年1年頑張ろうと思ってやっているんです。とにかく今は目の前のことを頑張って、また選んでいただけたら、その時はあらためて頑張りたいです。