恐れていた事態に直面した。関東インカレ最終日、30度を超える猛暑の中男子5000メートルで阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)は7位入賞を決めた。しかし全体の実力が届かず、チームは2部へ降格となった。◆5・23~26 第98回関東学生対校…

 恐れていた事態に直面した。関東インカレ最終日、30度を超える猛暑の中男子5000メートルで阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)は7位入賞を決めた。しかし全体の実力が届かず、チームは2部へ降格となった。

5・2326 第98回関東学生対校選手権(相模原ギオンスタジアム)

[4日目]

男子ハーフマラソン

14位 岸 1時間7分28

22位 酒井 1時間8分6秒

36位 坂井 1時間9分3秒

▼男子5000メートル

7位 阿部 14分7秒29

9位 鈴木 14分9秒56

28位 櫛田 145125

 大量得点獲得とはならなかった。冬季練習の疲労が抜けず、先週行われた日本選手権1万メートルから連戦となった阿部は「調子が悪かった」。男子5000メートルに出場した阿部は序盤、集団の先頭で軽快な走りを見せるが、5周を残した辺りから第2集団へ下がり、そこで先頭を維持した。鈴木聖人(政経2=水城)が残り3周の場面で第2集団の前へ出るも「経験と力の差がまだある」(鈴木)と阿部には一歩届かず。阿部は7位入賞、鈴木は惜しくも9位で入賞を逃した。男子ハーフマラソンでは、岸哲也(商4=国学院久我山)と酒井耀史(商3=須磨学園)が先頭集団に食らいついた。しかし、レース後半に第2集団とも距離を大きく離され、入賞圏内に入ることができなかった。

 2部降格が決定した今年度の関東インカレ。入賞が期待されていた1500メートルでの河村一輝(政経4=大垣日大)の予選敗退。さらに、1万メートルWでの古賀友太(商2=大牟田)の失格など、取りに行くべきところで点数を稼げなかったのが一番の要因だ。「個人の結果の積み重ねが今回の結果」と山本佑樹駅伝監督も遺憾の思いを抱いている。

 2部降格で落ち込んでいる場合ではない。全日本大学駅伝予選はもう間近だ。「先を見据えてやっていきたい」(阿部)「チームに貢献していきたい」(鈴木)と選手たちは前向きな姿勢を既に見せている。個々がレベルアップをしてチームを支え合っていくことが重要だ。今回の降格を受け止めてさらに成長した明大競走部をぜひ見たい。

[金内英大]

試合後のコメント

山本駅伝監督

 ――チームは2部降格となりました。

 「チーム全体としては1部残留を掲げてやってきたのでそこは残念かと。悔しいということだけで終わらせないように個人個人で反省して、まだシーズンはあるので次につなげてほしいです」

 

――全日本予選に向けて、4年生の状態などはいかがですか。

「4年生の力を頼りにしたいのですが、彼らにも就活があるので6月に入って就職が決まってからが本領発揮だと思っています」

阿部

――試合を振り返っていかがですか。

「最後は何とか入賞できましたが、自分がイメージしていた走りはできませんでした。しかし、前回の大会(日本選手権)より少しずつ感触は良くなってはいます」

――4月から連戦が続いています。

「そうですね。全く練習ができてないまま日本選手権も走りましたが、今回のレースは日本選手権よりも少し状態が良くなっていると感じたので、これからのシーズンでちょっとずつ状態を上げていきたいです」