◆2019度東京六大学野球春季リーグ戦◆5月26日 対東大2 明治神宮球場打者成績守備位置選手名・学年・出身校打数安打打点[8]7宮崎 仁 (コ1=大阪桐蔭) 520[9]小野 大 (文4=横浜)311[4]江藤 (済4=東海大菅生) 31…

◆2019度東京六大学野球春季リーグ戦◆

5月26日 対東大2 明治神宮球場

打者成績

守備位置選手名・学年・出身校打数安打打点
[8]7宮崎 仁 (コ1=大阪桐蔭)
[9]小野 大 (文4=横浜)
[4]江藤 (済4=東海大菅生)
[3]山田 (コ1=大阪桐蔭)
[5]柴田 (社1=札幌第一)
H5冨永 (コ3=桐蔭学園)
[7]三井 (コ3=大阪桐蔭)
H田中 大 (社2=東農二)
金川 (社2=立教新座)
[6]宮 慎 (コ3=市立船橋)
[2]竹葉(コ3=龍谷大平安)
[1]中川 (コ3=桐光学園)
栗尾 (コ2=山梨学院)
H林中 (コ3=敦賀気比)
比屋根 (営3=興南)
H敷名 (社3=神戸国際大附)
中﨑 (観3=立教新座)

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
中川 (コ3=桐光学園)3 2/348
栗尾 (コ2=山梨学院)2 1/327
比屋根 (営3=興南)22
中﨑 (観3=立教新座)12

30度を超える炎天下の下、今季最後の試合が行われた。有終の美を飾りたいチームは中川(コ3=桐光学園)、竹葉(コ3=龍谷大平安)の3年生バッテリーで試合に臨んだ。今季初スタメンの女房役は、その後3投手もリード。継投で赤門打線を2失点に封じ込め、今季2つ目の勝ち点を手にした。


本日2安打1盗塁で攻撃の要になった宮﨑仁(コ1=大阪桐蔭)

初回、先頭の宮﨑仁(コ1=大阪桐蔭)が三遊間への安打を放つ。直後に盗塁を決め、リーグトップの6盗塁をマークした。後続が倒れこの回は無得点に終わったものの、3回の2打席目でも左翼線への二塁打で1死二、三塁とチャンスメイク。19歳のフレッシュなリードオフマンが先制への足掛かりを作ってのけた。

しかし東大打線も負けてはいない。4回に岡(3年=小倉)の右前適時打で同点に追いつくと、5回には大音(2年=湘南)の左中間ソロ本塁打を許してしまう。それでも、この状況を“打破“することが今年のタテジマスローガン。6回、1死一、三塁の場面で代打・富永(コ3=桐蔭学園)が左前同点適時打を放つ。起死回生の一打に、ヒーローは一塁でにっこりと笑顔を見せた。

2-2のまま硬直した試合が動いたのは8回だった。1死一、二塁で打席に立ったのは代打・田中大(社2=東農大二)。カウント2-2での5球目、相手投手の変化球を捉え右前に運んだ。待望の勝ち越し“タイム”リーに、「大事な場面でしっかり仕事をしようと心掛けていたので」と見事期待に応えた。


値千金の勝ち越し適時打を放ち、ベンチに戻る田中大

シーソーゲームを制した立大。が、シーズンの結果は4位と昨秋の雪辱を果たすことはできなかった。4年生にとって最後のリーグ戦まであと4か月。オフの過ごし方で秋の優勝の行方が変わってくる。「圧倒的打撃力不足。昨秋より粘り強さは出たが、褒められる部分は少ない」とキャプテン・藤野(営4=川越東)が唇をかむように、チーム打率は2割1分とリーグ5位。投手も2番手以降の存在がなかなか出てこないのが現状だ。“打破”すべき壁はまだまだ高い。しかし、辛く厳しい時期に耐え、乗り越えた壁はきっといつか自分たちを守る盾となる。彼らなら壁を乗り越え、その先の景色を見せてくれると私たちは信じてやまない。

(5月26日・田中優里)
◆コメント◆
今シーズン大きな活躍を見せた#24宮﨑仁

(今日の試合を振り返って)バッターもピッチャーもなかなかうまくいきませんでした。今日の課題を気に留めて、明日から秋に向けて練習していきたいです。(今日のバッティングについて)バッティング練習の時からあまり調子が良くなく、今日は怖かったです。最初の2打席はたまたま良い方に飛んでくれたのですが、後半は続きませんでした。そこが課題だと思います。(今シーズンを振り返って)1番を任せてもらったのですが、なかなか思うような結果が出ませんでした。次回からは最初から結果を出せるように頑張りたいです。(期待がかかる盗塁王について)塁に出たら積極的に盗塁しようという気持ちがありました。数はあまり意識していませんが、もしなれれば嬉しいです。

代打起用に見事応えた#35田中大
(リーグ戦初安打の感想)ヒットを打てたのは良かったですが、同点の場面で得点が入ったことの方が嬉しかったです。(代打での起用について)初めての代打起用だったので、最初は緊張しました。大事な場面で出たら、しっかり仕事をしようと心がけて常に打席には入っていました。(今までの練習の意識について)とにかくヒットよりも自分のスイングをして、少しでもチームに貢献できるようにと思っていました。(今シーズンを振り返って)今回は4位という悔しい結果となってしまいました。秋に向けても時間があまりないので、優勝するためになにができるかをまずは自分で考えて、チームに貢献できるように頑張りたいです。おのずと結果はついてくるのではないかと思います。チームとしては優勝を目指して頑張っていきたいです。

立大を率いた主将・#10藤野(営4=川越東)
(今季の結果を受けて)優勝を目指していく中でこの結果なので、受け止めて納得できる結果ではないです。秋に向けて反省するところしかないという結果の表れではないかと思います。(明大戦や早大戦ではあと一歩の場面でした)いい試合をできているのは毎年一緒で、そこを勝ちきれるか勝ちきれないかが課題でした。全体的に見てもそこの改善がまだ見られないので、立大のスローガンである「打破」ができてないのではないかと思います。(昨秋リーグと比較して変わったところ)去年よりは粘り強さが多少出ていると思いますが、それでも昨秋同様、優勝争いには関与できていないので、そのような面では褒められる部分は少ないのではないかと思います。(チームの課題について)チーム打率を見てわかる通り、バッティングを改善しないといけないです。今季田中誠が防御率リーグ1位なのですが、そういう投手がいる中でこのような順位は圧倒的に打力不足だと思います。そこの改善をしっかりしていきたいなと思います。(収穫について)順位から見ても収穫があったっていうのは難しいリーグだったと思います。(新戦力の活躍について)一年生が活躍してくれるのは上級生に対しても刺激になることだと思うので、そのような意味ではチーム内での活性化が行われればいいなと思います。(自身の課題について)守備としてはピッチャーをリードできていたと思いますが、打撃が昨年と同様改善できる部分がたくさんあると思うのでまだまだやっていきたいと思います。(具体的な練習について)秋に向けて時間があるので、その中で色々探っていきたいです。色々試した中で考えたいので、今はどこをしようっていうのはあまり考えてないです。(キャプテンとして振り返って)チームに迷惑をかけることもあったと思うので、その分態度は気を付けていました。でもキャプテンのそういう力が順位に直結してくると思うのでそういう面ではまだまだ課題がたくさんあると思います。(秋に向けて)秋は優勝するしかないのでそれに向けて頑張っていきたいと思います。

溝口監督(90年度卒=湘南)
(東大戦を振り返って)昨日も今日も笑顔がないというか、僕自身の中で手ごたえは無かったです。秋にいい形で繋げたいと思っていますが、課題ばかりが目に付いた最終カードでした。(今日は接戦。逆転の場面もあったが)野球ですから簡単にいかないこともありますが、もう少し攻撃面、ピッチャー。全てちゃんとしなければいけないと思います。(代打の活躍について)あの2人はよく打ちました。本当に流れは劣勢の状態でした。代打で2人とも打ってくれたのは本当に良かったです。よく打ってくれました。(東大戦は打順を入れ替え、竹葉さんや宮さん起用しましたが)苦肉の策といえば苦肉の策でしたが、結果が結果でした。(試合終了後のミーティングで話したことについて)秋には優勝ということを考えていくわけで、それへの道のりは相当大変だぞという話をして、それに向かう気持ちをちゃんと持たなければいけませんし、この春、何がどうだったのかということをちゃんと受け止めて、本当に大変な道を行くことになるという話をしました。(春季リーグで良かったことと悪かったこと)良かったことを見つけるのは難しいです。一年生が、柴田(社1=札幌第一)は後半勢いが落ちましたが、宮﨑仁と山田(コ1=大阪桐蔭)はしっかりレギュラーを掴んだ感じがあり、そこは良かったかなと思います。あとはないです。怪我が多く、残念でした。(秋に向けて夏の練習について)得点力、攻撃力をなんとかしなきゃいけないのが1つ。それから田中誠の次のピッチャー。2番手、もう一年間言っている話です。(今のところ中川が有力でしょうか)通算防御率と言ったら3点台4点台なわけで。まあ一年の時の印象が良かったですが、そこのところが難しいです。中川も含めて2番手以降のピッチャーが出てこないといけないです。痛烈に感じています。(秋への意気込みについて)優勝目指していますが、本当に非常に厳しい道だと思います。それでも捨てていくわけにはいかないですし、チャレンジしなければいけないので、相当な覚悟を私も持たなければいけないです。選手達も覚悟を持って、秋に向かっていきたいと思います。