さかのぼること116年前。発足1年余りの早稲田大学野球部が、創部20年近くの歴史を持つ慶應義塾體育會野球部に『挑戦状』を送達したことからすべてが始まった。1903(明36)年11月21日、三田綱町球場にて行われた初めての早慶戦。当時格下の…


 さかのぼること116年前。発足1年余りの早稲田大学野球部が、創部20年近くの歴史を持つ慶應義塾體育會野球部に『挑戦状』を送達したことからすべてが始まった。1903(明36)年11月21日、三田綱町球場にて行われた初めての早慶戦。当時格下の早大が善戦を演じたことで、翌年以降定期戦を開催する経緯に至った。その後、東京六大学野球リーグが発足し、両校の戦いは激化。対戦回数は429回(早大230勝189敗10分)にも及ぶ。脈々と歴史が受け継がれ、迎えた2019年春。第7週時点で明大が40回目の優勝を決めた。それでもこの一戦だけは譲れない。早慶のみに与えられた、学生野球最高峰の舞台。令和を迎えた新時代、早稲田健児は『New Drama』を紡ぎ出す。