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「チームとしても、個人としてもレベルアップが必要」

バックスはラプターズとのカンファレンス・ファイナルに敗れたが、指揮官のマイク・ブーデンホルザーは、選手、フロントの努力を称えた。

「選手たちの努力が足りなかったわけではない。フロントオフィス、オーナーの努力が足りなかったわけでもない。時に、上手くいかないこともある。上手くいかなかったんだ。相手が我々よりも多くのプレーを決めた」

試合後の会見で、メディアは経験の差が敗因になったかをヤニス・アデトクンボに尋ねた。優勝経験のあるカワイ・レナードの存在が、シリーズで違いを生み出したかを聞かれたアデトクンボは、潔く認めた。

「彼のプレーを見れば、それは分かること。このシリーズもそうだし、前のシリーズ(vsセブンティシクサーズ)でのプレーを見ても、彼は非常に落ち着いていた。彼は、これから自分が何をすべきか、どうすればいいかを理解していた。それに自信を持っていた。このステージを以前も経験していて、ファイナルにも何度か出場した経験がある。それに、彼は素晴らしかったよ。抑えるのが大変な選手だった」

2018-19シーズンMVPの最終候補にも選出されたアデトクンボは、まだ24歳と若い。これから全盛期を迎える彼を中心とするバックスは、カンファレンス・ファイナルという壁を越えるために、何かを変える必要が出てくるかもしれない。それでも、チームを強化するために必要なことを聞かれたアデトクンボは、「何かを変える必要はないと思う」と、答えた。

「僕たちは、お互いを信頼し合っている。シーズンを通して作り上げてきた、ボールを動かし、チームメートを信頼し合うスタイルを貫いて負けたのだとしても、それはそれで仕方がない」

シリーズ第2戦を終えて2勝0敗とリードした時点では、勢いに乗るバックスが勝ち切るかと思われた。だが、結果的に第3戦から4連敗を喫してシーズン終了となった。アデトクンボは「2勝0敗で先行しても、何も意味がない」と言う。

「特に第3戦以降は、勝負を決める方法、試合を締めくくる方法を知っていないといけない。チームとしても、個人としてもレベルアップが必要。来シーズンも、チームの力を信じて、今シーズン感じられたことを信じてやっていく」

バックスの選手たちは、オフの間に心身ともに休んで気持ちを切り替え、来シーズンに向けた準備を進めるようになる。とはいえ、すぐに敗戦から立ち直れる選手などいない。クリス・ミドルトンは、18年ぶりにカンファレンス・ファイナル進出を果たせたシーズンになったとしても、「何かが足りなかった」と悔やんだ。

「年間60勝も記録して、素晴らしいシーズンだった。NBAの歴史に残るベストなチームの仲間入りを果たせたとも思う。長年突破できなかったファーストラウンドを勝ち抜くこともできた。ただ、目標まであと一歩のところだった。あと一歩だったんだ。素晴らしいシーズンだったと思うけれど、それでも、何かが足りなかったように感じてしまう」