文=丸山素行 写真=FIBA.comリバウンドが取れず、連携ミスが目立ち自滅3人制バスケットボール『3x3』のアジアカップ最終日。予選を1勝1敗で終え、決勝トーナメントに駒を進めた男子日本代表はオーストラリアと対戦したが、相手のフィジカルに…

文=丸山素行 写真=FIBA.com

リバウンドが取れず、連携ミスが目立ち自滅

3人制バスケットボール『3x3』のアジアカップ最終日。予選を1勝1敗で終え、決勝トーナメントに駒を進めた男子日本代表はオーストラリアと対戦したが、相手のフィジカルに屈する形で14-21で敗れ、ベスト4進出はならなかった。

序盤は小林大祐の2ポイントシュートが確率良く決まり拮抗した展開に持ち込むが、フィジカルで勝る相手にインサイドを押し込まれてリードを広げられてしまう。

ゴール下まで押し込まれてのシュートをどうにか防いでも、そのこぼれ球を拾われ、オフェンスリバウンドからの失点が相次ぐ。どうにかリングから遠ざけようと相手を押し出そうとするが、そのプレーがほとんどファウルになってしまい、開始約5分で7ファウルに到達してしまった。

オフェンスでもフィジカルに苦戦し、ゴール付近でプレーができない日本は外中心の展開を強いられる。小林の2ポイントシュートで5-8と詰め寄るも、直後に3点プレーとなるバスケット・カウントを与えてしまい失速した。

また、ボールと人がよく動くオーストラリアに対し、日本は連携ミスが目立った。ハンドオフでボールを失い、スクリーナーとパスの受け手が互いのイメージを共有できないなど、ターンオーバーは7-1と多くのポゼッションを明け渡した。リバウンドでも7-14と大きな差があり、最後もオフェンスリバウンドからゴール下を決められ、ノックアウト負けを喫した。

3x3は5人制以上にフィジカル差が結果に表れる競技ではあるが、それだけ2ポイントシュートのアドバンテージがある。だからこそ、5人制と同様に、リバウンドやターンオーバーの要素が大事になる。

3人制の経験が浅いメンバーでチームを組み、さらに準備期間が短かかったために連携面に課題を残したが、簡単なミスをなくせば、点差ほどの力の差はないとも言える。今大会の教訓を生かし、さらなる強化を進めていきたい。