文=佐保めぐみ 写真=レバンガ北海道、B.LEAGUE

この3年間、フロントもチームも右肩上がりで成長

Bリーグ最年長プレーヤー、49歳の折茂武彦が、レバンガ北海道と2019-20シーズンの契約を結んだ。これで北海道で13シーズン目をプレーをすることになる。

震災の影響を受けて準備不足のまま開幕を迎え、シーズン序盤のヘッドコーチ交代にケガ人続出と苦しい状況が続いた北海道だが、残留プレーオフで何とかB1生き残りを決めた。折茂自身は選手兼代表として常にクラブを支え、国内トップリーグ日本人選手として初の通算1万得点を達成している。また、広告塔や単なるメンターとしてではなく、49歳ながら純粋な戦力としてローテーションにきっちりと組み込まれ、ポストシーズンを含めて全63試合のうち欠場したのは1試合だけ。1試合平均約16分のプレータイムを得ているのは驚きでしかない。

ただ、折茂に言わせれば10勝50敗で残留プレーオフに回ったチーム成績は「屈辱的」とのこと。それでも、様々なネガティブ要素が重なったシーズンに何とか降格は免れた。経営危機からはすでに脱し、北海きたえーるに4000人以上を集めた試合が11もあった。北海道におけるチームの存在感は増しており、「20年先30年先も存続していけるようなクラブにしていきたい」という折茂の思いは形になりつつある。

昨日行われた契約更改の会見で折茂は「次は『よいチーム』から『強いチーム』へ変わる時が来ているのではないかと思います」と語った。地区制が維持される限り、強豪揃いの東地区にいる北海道には試練が続くが、それでもこの3年間でフロントもチームも右肩上がりで成長を続けている。「北海道のファン・ブースターの皆さんのために、これからも頑張っていきたい」と意気込む姿は年齢を感じさせない溌剌さがある。

来年にはBリーグのオールスターゲームが北海道で開催されることも決まっている。北海道の地でバスケをより盛り上げるため、そしてレバンガ北海道をBリーグの強豪クラブへと引き上げるため、折茂の挑戦は続く。

「このままでは終われないという想いが強くありました」

会見コメントは次の通り。

「昨シーズンのレギュラーシーズンの成績が10勝50敗と、これまで26年間プレーしてきた中で、言葉が適切かはわからないですが、自分にとって屈辱的とも言えるシーズンにしてしまったので、このままでは終われないという想いが強くありました」

「ここ数年は、シーズンが終了してからしばらくはご挨拶回りなどで忙しい日々が続く中、少しの期間ですが休養を取り、じっくりと考えたうえで次のシーズンに向けて決意を固める作業をしていましたが、今回は、横浜での残留プレーオフが終わってすぐに、次に向けての気持ちが固まっていったので、例年より早いタイミングで来季もプレーすることを決断し、クラブとも話したうえで契約を結ばせていただくこととなりました」

「自身に残された選手としての時間は当然もう少ないものであるとわかっていますので、その時間を大切にしながら、チームために少しでも貢献できるように、そして上を目指せるようなチームとなれるように、選手の一人としてしっかりとやっていきたいと思っています」

「レバンガ北海道というクラブが20年先30年先も存続していけるようなクラブにしていきたいという想いでこのクラブを立ち上げましたし、様々な問題もありそれを乗り越えながら、ようやくよい方向に進んでいると思えるところまで来ているのではないかと思っています。そして、次は『よいチーム』から『強いチーム』へ変わる時が来ているのではないかと思います。その強いチームの中に自分がいることができて、少しでも貢献できるのであれば、それが自身の原動力にもなっていくのではないかと思っています」

「昨シーズンは本当に厳しい成績の中、レバンガのファンの方々は、これまでと変わらず最後まで自分たちを信じて応援し続けてくださいました。2007年に北海道に来てからこれまで本当にたくさんの方に支えられてここまで来ることができましたので、これまでもこれからも変わることなく、北海道のファン・ブースターの皆さんのために、これからも頑張っていきたいと思っています」